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#131 「こうできる」ではなく、「こう変えたい」に人はついてくる 24/4/5

みなさん、こんにちは。
今日は、課題解決のアクションプランを決めることについて考えます。

キャリア相談、採用面接、お客様からのクレーム対応の何であれ、問題の解決策を計画・立案するときによく見かけるシーンがあります。それが考えてみようと思ったきっかけです。

従業員、あるいは転職希望者を例に、広義のキャリアを題材にします。

「転職しようと考えたきっかけや背景はどんなことなのですか」

「社員からの問い合わせ対応をExcelで管理しています。自部署の人数も、問い合わせ件数も多くなり、抜け漏れやミスが増えて管理も煩雑になってきたので効率化したい、改善すべき、と上司に伝えているのです。ですが、何回も見送られているので、変えようとする気がないのだ、と判断したんです」

この手の上司が××、中小規模の企業であれば経営陣が××だから、の理由はよくあります。経営者が改善しようと思っていない、といわゆる愛想を尽かした背景です。これはこれで、1つのコンテンツになるため、今日は本題に戻ります。

注目したいのは「抜け漏れやミスが増えて管理も煩雑になってきたので効率化したい、改善すべき」の想い・考えです。

最後の「効率化したあ、改善すべき」の箇所です。べき論に関する記事はよろしければこちらご覧ください。

さて、べき論もさることながら、多くの人は、最適な状態、To-Beの状態「こうあるべき、こうしたい」は着想したり、主張することができます。最適な状態がわからない人は、ほとんど見かけないように思います。それが仮に、二項対立だったとしても、その人なりには最適な状態の案ですから、それは考えてイメージすることができます。

問題はここからです。
では、その最適な状態を実現していくために、「変えられる」ことはわかりました。
「では、どう改善しますか?どう変えたいですか?」
と質問されると、大半の人は口が重くなります。いわゆるフリーズ、です。

では、どう変えたいとよいのか、道筋や過程をイメージできていないのか、といえば、そうでもないように感じます。

体感値、半々くらいでしょうか。解決策・解決の道筋を自分なりに考えられている人も多く、まったくその解決過程をイメージできていない人は、半分以下と考えます。

たとえば、歴史を見ても、戦争の歴史を見ても、軍の幹部の方針に対して異なる解決策を持っていた人もいるが、それを推し進めることはできなかったケースはよくあります(これは権力格差や空気感といった他の影響大きいですが)。

ではそこで、「『改善すべきだ、できそうだ』はわかりました。ではあなたは、どう改善しますか?」
と問われると、解決策やその過程は見えていたとしても、フリーズが起こります。

いざ自分が前に一歩出て「やらねばならない」と決めることにためらいが生じるからでしょう。

やろうとボールを持つと、抵抗勢力と面倒な交渉や折衝、調整ごとが生まれる景色が見えてきます。

理解を得るために、資料作りやプレゼンテーションも必要です。

相手に伝わるロジックを構成し、
良さそうだと共感できるイメージをつくり、
そして自分がそれを改善する必要があると思う熱量を言葉にする、

これらのことを資料やプレゼンテーションに乗せるよう整理する時間も必要です。

ですから、前に進めるためには、ある種の腹括りのような意志、失敗した時のリスク許容の覚悟など、メンタリティ面の影響要素も強いと考えます。

それゆえに、いざ「どうしますか?どうしたらよいと思いますか?」と現実と面と向かうことを求められると、フリーズする躊躇が生まれるのだと考えます。

それでも、理想の、最適な状態にもっていきたいと強く思うのであれば、壁の多い現実を受容しながら、理想のあるべき論を実現するために、「ではどうするのか?」の現実に向き合い、ネクストアクションをできるだけ緻密に作り実行に進めるほかありません。

ですから、現実に壁が、敵が、多いことを想定し、それをクリアしていくネクストアクションのイメージをどれだけ解像度高く持ち、実行できるか、が理想の状態に持っていくキーではないかと考えます。

みなさんは、ハードな状況、でも変えたい、と思ったとき、どのようにアクションをされていますか。
それでは、また。

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