見出し画像

「ママみたいな個性は持てない」と言われて考えたこと。

昨年もっとも衝撃だったのが、娘に言われたこの一言でした。

別に外見も金髪にしているわけでもないし、極めて常識的に過ごしている「普通の母親」の私のことを、そんな風に言うなんて。どうしちゃったの?

どれだけ自分の個性を押し殺そうとしているのか?
私がレオパード柄のカーテンを選んだりするから?
それともそんな大人にはなりたくないぜ、という反面教師的なあれなのか?

現在11歳の娘は約1年前に、ある芸能事務所のオーディションに合格し、昨年の4月からレッスンに通っています。

私がいわゆる「ステージママ」で芸能界に娘を入れさせたかったのではなく、娘が新聞広告を見て「やりたい!」と言い出し、言われるがままに応募書類を送付してオーディションについて行ったら、運良く受かってしまったのです。

その、昨年末のレッスンの最終回での出来事。

その期のダンスの先生は若い男性で、(おそらく)海外でダンスの経験を積んできたと思われる方。めちゃくちゃかっこいいダンスを教えてくれるので、私は発表を見るのを楽しみにしていたんですね。

発表が終わって、最後の締めで先生が言ったのは、こんなことでした。

「自分も日本人だけど、日本人の一番カッコ悪いところって、『みんなと同じじゃなきゃやだ』と思ってるところなんだよね。でもこの世界(芸能界)では、みんなと同じが良いとされるのはエキストラだけだから。
みんなもし、自分が主役になりたいと思ってるんだったらみんなと同じじゃない個性を磨きなさい。ダンスも上手い下手も当然あるけど個性だから。隣の人と合わせようとか、恥ずかしいとか、そういうのは一番だめだからね。学校では『みんなと同じ』を求められると思うけど、この世界で主役になりたいならそれではダメなんだよ」

芸能事務所ってどんなんだろうと最初は警戒していました。でも、先生方が普通学校では教えてくれないようなことを子供達に言ってくれるので、これは「情操教育だな」と私はちょっと思っているんですけど。

この先生の言葉に私はえらく感動してしまって、帰り道、娘に

「ね、先生の話、聞いた!?個性をね、伸ばしていくのが良いんだって!そうしていこうね!思う存分発揮しようね!」

と興奮気味に話してちょっと暑苦しがられました。


とは言え、娘は思春期に突入したばかりの小学校5年生。

学校では日々いろんなことがあって、精神を削られることもしばしば。友達関係で悩み、うまく立ち回れなくて辛い思いをすることが結構あって、保健室に駆け込んだり、腹痛を訴えたりもしていました。

そんな中にあって、娘的には

「みんなと一緒じゃないなんて、無理だよ!!仲間はずれにされちゃうよ!」

というのが本音のところで、先生の話は理解しつつも、反発を覚えるところもあったのだと思います。


と、そこにきて、「じゃあ自分はどうなんだろう?」と思ったわけです。

娘には「ママみたいな個性は持てない」なんて言われたけど、
言うほど私、個性を出せているんだっけ?
世間体や常識から自由になれているんだっけ?
で、自分の個性ってなんだっけ?

実は昨年末、2ヶ月間くらいとても落ちていて辛かったのです。

別に何があったってわけではないんですが。

ただ、生み出すパワーが湧いて来なくなってしまって、これまでにたくさんのことを学び、経験してきたのにそれを形にすることができないなんて、自分には何の力もないな・・・

などと、自信をちょっと失っていた時期ではありました。


そこでふと思いました。

私は自らエキストラに成り下がっていなかったか?

自分はこういう人間だ、と可能性を自ら狭めて
個性を発揮することを半ば諦めていなかったか・・・?


その闇から浮上して来れたのは年が明けてからです。

さまざまな人と話をして色んな情報を聞いたのと
それによって自分への勘違いをしていたのもわかったから。

ちょっと転機になったのは、年明け早々、やまけんさんこと山田研太さんが私の住むシェアハウスに遊びにきてくださったこと。

ここでの会話が本当に本当に気づきが多く、その後何度も反芻して飲み込みました。ていうか飲み込むのも噛み砕くのも大変なくらいの量でした。

スクリーンショット 2022-01-12 14.37.47

(同席していたのはこれまた同じシェアハウスの住人のKento Kyomureさん)


やまけんさんは昨年の10月30日に「第2回こんシゴ」というイベントに呼んでくださいまして、(イベントのレポはこちら)そこから数年ぶりにまた色々思考を覗いたりお話を聞いたりしているのですが

イベントのために私のFBのタイムラインをめっちゃ遡って追ってくださっていたはずだし、イベントの中でもめっちゃ喋ったはずなのに、全然、1ミリもRoom Euphoriaの目指す概念が伝わってなかったことがわかりまして(驚愕)

そんな話からビジョンがちょっと言語化できたり私のスタンスを確認できたりとか。。。

年明けから頭をごつーんとやられた気分でした。


そして、ちょっとしたきっかけがありまして、数日前に占星術師の熊木智子さんとzoomでお話をする機会がありました。

熊木さんは昨年Room Euphoriaができた時からノートを購入してくださっている大切なお客様であり、お互い公式ラインにも登録していてやりとりしているお友達であり(と呼んで良いのか)その素敵なお人柄と文章力、コミュニケーション能力に惚れ込んでいたのですが

また星読みの能力が素晴らしくて、私のチャートを見ただけで「なぜ、そんなことまで・・・!!!?」と驚くようなことを教えてくださったり、他にも色々・・・(ここではちょっと書けない)
私は自分で「これが自分だ」と思っているのとは全く違う要素を持っていることがわかりました。


そのことについてはまた違う場所で書きますが、つまり、私は自分で思っているよりも本来の自分を出せていなかったってことに気づいた2022お正月っていうことです。

自分の思う「これが自分だ」は、こうに違いないという思い込みだったり、こうでありたいという希望だったりするから難しいよな・・・ 

年末あたりの不調はたぶん、こうだと思っている自分と本来自分が持っている要素が噛み合ってなくて何かがズレていたのですね。



冒頭の娘の言葉は
仲間はずれになりたくない
けど主役でありたい
そんな葛藤から生まれたものだったのかな、と思います。

ただ確かなのはやっぱり私も娘も
エキストラではいたくないとは思ってる。

画像2

クリスマスの日にヘアドネーションをした娘

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?