Scribble Magazineちゃぶ台 編集室

2022年8月から始めた個人的ミニコミ誌。この時代に紙ベースで毎月発行しています。この…

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2022年8月から始めた個人的ミニコミ誌。この時代に紙ベースで毎月発行しています。このページにはバックナンバーを順次アップロードしていきます。カンパ付き定期購読ご希望の方はご連絡ください。

最近の記事

「ちゃぶ台」2号(2022.10)

    • 「ちゃぶ台」1号(2023.9)

      • 「ちゃぶ台」創刊準備号(2022.8)

        • 「三つ編み」に共感できない4つの理由

          全米が、いや全世界が泣いたと評判の小説「三つ編み」を読みました。 いい話でした。でも素直に感動していいのかな、という引っかかりは否めません。途中、かなりイライラモヤモヤしながら読みました。 以下、ネタばれを含むかもしれませんので、未読の方はご注意ください。もちろん、これは私の個人的な感想です。すでに読んだ方々の共感や感動を批判する意図は決してありません。 「同じ女性」という視点の限界本作は、インド・イタリア・カナダという3地点で同時代を生きる3人のヒロインの境遇がオムニバ

        「ちゃぶ台」2号(2022.10)

          父の日に思う、父の思い出

          最後に父と父の日を過ごしたのは2年前。ちょうど同じ時期に誕生日だということもあり、その直前に旅した出雲で買った日本酒とそばで夕食をとりました。 腎臓を患っていた父は食事制限を受けていたものの、それでも2019年のはじめに余命宣告を受けてからは、主治医もあまり厳しいことは言わなくなっており、まぁ誕生日くらいは、ということで天ぷらを添えていただきました。 父とは基本的に不仲で、ちょっとしたことで言い合いになり、常に緊張感のある関係でしたが、この日ばかりは当たり障りのない会話で

          父の日に思う、父の思い出

          ただいまnote。でもやっぱりこんな話題

          お久しぶりです。またまた更新が滞りました。何かがあったわけじゃないけれど、というより毎日があまりにも早く過ぎ、書くネタが見つからなくて放置してしまいました。 それでもやっぱり気になるコロナとワクチン最後のnoteは、コロナのことでした。 コロナについては、もうこれ以上語りたいこともないのですが、やはりというか、すでに世の中は「マスク」や「自粛」といったことから「ワクチン接種」という次のフェーズに入っているようです。 私は基本的に、「コロナパンデミック」と呼ばれている今の

          ただいまnote。でもやっぱりこんな話題

          思いはスクランブル交差点のように

          久しぶりに友人に会ったのです。お互いの中間地点でランチをしながら、和やかに積もる話ができた有意義なひと時でした。 けれども、しきりにコロナを心配し、緊急事態の徹底やワクチンの供給で、日本政府(自民党)の政策が遅れをとっていることに腹を立てているのには、どう答えていいかわからなくなりました。 「メメントモリ」に回帰する私には、コロナはただの風邪なのかどうかわかりません。ウィルスの存在があるのかないのか、ということも知りません。それらは「専門家」の仕事だからです。 もちろん

          思いはスクランブル交差点のように

          英語ブログ、その後

          年頭から始めた英語ブログ、何とか週一回更新をキープしつつ、続けております。これも、数十年ぶりに通っている英語スクールで毎週400wordほどのエッセイを書くという課題があるからだと思います。 月謝の負担から「もうやめようか」と何度も思いつつ学校を続けているのは、やはり日本では何かの「強制力」がないと外国語に触れ続けることが難しく、特にアウトプットの機会は絶望的なほどないからです。 400wordほどのエッセイを書くのも、ネタの設定からGoogle翻訳や単語アプリ、Wiki

          憲法記念日と国民投票法案

          昨日は憲法記念日でしたが、炭染のワークショップに出て、初めての染色をやって来ました。めっちゃ楽しかったー! 帰って来てfacebookを開いたら、フレンドの人たちがそのことについて書いていたので、「日本国憲法」について私も振り返ってみます。 反戦の精神と憲法9条第二次大戦終焉の20年後に生まれた私の世代というのは、基本的に戦争の悲惨さや戦前レジームの反省というものを、強く教育されていると思います。その頃の教育現場には「教え子を戦場に送ってしまった」という苦い経験を持つ先生

          憲法記念日と国民投票法案

          君は、 おしん を見たか?

          昭和のテレビ界の重鎮、脚本家の橋田壽賀子さんが亡くなったことを悼んで、NHKで「おしん」を再放送していた。 おしんが放映されていたのは私が中学生の頃だから、もちろんすべての番組を見ていたわけではない。けれどもどんな内容だったか大体わかるのは、当時夢中になって見ていた周りの大人たち(母や祖母など)が話すのを聞いていたからだろう。 久しぶりに見たその雑感を記しておく。 朝の連続テレビ小説とは「おしん」は1984年4月から1年間、NHKで朝の連続テレビ小説というドラマシリーズ

          君は、 おしん を見たか?

          ベネズエラ人からスペイン語を学ぶ

          昨年11月からスペイン語を学んでいます。先生はベネズエラの人で、Zoomではなく、What'sappというLINEのようなアプリでコミュニケーションをとっています。 卒業旅行の行き先はペルー私は若いころ、ペルーに一人で旅をしたことがあります。30年くらい前のペルー、というか南米は、政情不安と治安の悪さで「女の子が一人で行く場所ではない」と言われ、両親に大反対されましたが、それを押し切って(というか嘘をついて)決行。帰った時は大変でしたが、いい思い出になりました。 今ではペ

          ベネズエラ人からスペイン語を学ぶ

          もうそろそろ本気で皇室のことを考えよう

          秋篠宮家の内親王婚約問題、皆さんはこれをどう考えているだろうか? 政治的にリベラル寄りで、意識が高く、教養の高い人ほど、遠巻きに見ているのを、私は内心もどかしく感じている。 スキャンダルを見守る正しい態度私もある時期までこの件に関する報道に対し「なんだか下品。でもうまくいくといいわね」的ななま温かな視線を向けていた。 はっきり言って小室氏のトラブルは、世間一般には「よくあること」だと思う。私だってシングルマザーで息子を育てている時に、スポンサーのような男性が現れたら再婚を

          もうそろそろ本気で皇室のことを考えよう

          「リリーのすべて」に見た性(SEX)の深淵

          「リリーのすべて」(The Danish Girl)は、久しぶりに見た衝撃的な映画でした。どう衝撃を受けたかということを説明するのが難しいけれど、思い切って書いてみます。 世界で初めて性適合手術を受けた男性の実話20世紀初頭のデンマーク、首都コペンハーゲンに画家のヴェイナー夫妻が住んでいました。夫のアイナーは風景画を得意とし、才能を期待されている一方、肖像画家の妻ゲルダは今ひとつ芽が出ません。 ある日、ゲルダに足のモデルを頼まれ、女性用のストッキングと靴を履き、身体にドレ

          「リリーのすべて」に見た性(SEX)の深淵

          アジアンショッピングモールのAKEMIさん

          個人的に、noteで読んだ記事のなかで最近のヒット作は、華村@中国さんのこの記事です。 マレーシアやシンガポールでは、どこのショッピングモールにも必ずと言っていいほどあった「メイソウ」。今や世界各国に展開されているようですね。 ローマ字では「MINI-SOU」という表記なので、「ミニソウ」なのか「メイソウ」なのかどっちなんだよ? と突っ込まずにいられませんでした。 華村さんの記事にもあるように、ユニクロとダイソーと無印を足して4か5で割ったような店舗コンセプトと、バッタ

          アジアンショッピングモールのAKEMIさん

          桜のシーズンに思い出すこと

          若い頃はあまり興味がありませんでした。それなのになぜ大人たちは開花と散花に一喜一憂し、咲き始めたら高いテンションでそれを見ようと競い合い、なおかつ奇妙な心理投影で日本人の気質をたとえたがる・・・桜の花に対する日本人の思い入れは、私にとって長い間理解不能でした。 それでも年を経るに連れて、やはり「桜の花が咲き誇る風景はいいな」と思うようになりました。 特に海外で暮らしていた時は、そこが北回帰線より南に位置する、いわゆる「常夏の国」だったので、この時期にパソコンやスマホのモニ

          桜のシーズンに思い出すこと

          春分は一年の始まりだって知ってました?

          また更新のサイクルが空いてしまいました。ここのところ小忙しかったのでなんとなくじっくり文章を書く時間がありませんでした。 毎日note 書いてる人、偉いなぁ。私も週に2〜3回は書こうと思ってるんですが、ハテ何のために? と考えるとこれがあまり意味のない目標だと思ってしまうんですよね。 以前、ライターとしての成功、つまり「物書きとしての自分に価値をつけたい」という野望を持っていた頃は、ブログにホームページにSNSに頻繁にアウトプットしていました。 それ以外に、仕事でも生活

          春分は一年の始まりだって知ってました?