【第7回】投資信託とETF【レイチェル米国株物語】

投資信託とETFは、銘柄を集めたおまとめパックのようなものです。テーマにしたがって作った盛り合わせのようなイメージです。

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メリットは"分散"です。

もし1社だけの株を買っていた場合、その会社の業績が大きく下落、もしくは倒産した場合ダイレクトにその損失を負ってしまいます。しかし、投資信託やETFのように複数社に分散して購入している場合はそのリスクも分散されるので、より安心して購入ができるのです。

実際にはどれくらいの銘柄に分散しているのでしょうか?

もちろん商品によって異なりますが、それが4~5社だけという少数なものはありません。少なくとも50社程度には分散しており、多いと3000社ほどに分散しているものもあります。それだと安心ですね。

デメリットは、メリットの反対です。分散しているため、特定の1社が大暴騰(上昇)してもその影響は小さくなり、利益も少なくなってしまいます。

投資信託とETFの違いについても少し話します。

細かい話はそれほど重要ではないので、必要なところだけかいつまんで説明しますね。

投資信託

投資信託は、"100円から好きな金額で買える"。そして"再投資ができる"。以上。
※再投資とは、分配金(配当金にあたるもの)を口座に現金で戻すのではなくて、自動的に同一銘柄の買い付けをしてくれるというものです。これが非常に効果を発揮してくれます。

ETF

ETFは、"1株単位(つまり、ETF毎の株価)での売買"となり、"再投資はできない"。必ず口座に分配金が入金されます。

では、どちらがいいか?

圧倒的に投資信託です。

後日のお話で説明しますが、"再投資"が有能です。再投資のおかげで"複利"の力を得ることができますので、そちらを得られる投資信託に軍配です。

しかし、投資信託には欠点があります。

それは商品が限られていること。

ETFの方がバリエーションが多く、魅力的な内容のものを買えるので、投資信託を諦めてETFを購入するケースも多くあると思います。

最後に、購入すべき投資信託とETFを紹介しておきます。

投資信託

投資信託で買うべき銘柄は2つだけです。覚えやすくていいですね。

①大和-iFreeレバレッジ NASDAQ100
②三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

投資信託は、本当に本当にたくさんの商品があって、ランキングもいくつもあるので、ご自身で調べて買ってみるのももちろんアリですが、私個人として推奨するのはこの2銘柄のみです。

①大和-iFreeレバレッジ NASDAQ100
こちらは"レバナス"の愛称で親しまれている投資信託です。レバレッジ+ナスダックを省略した呼び方です。

レバレッジとは投資金額以上の動きをするという意味ですが、レバナスはレバレッジが2倍の商品なので、通常の株価変動の2倍の動きをします。つまり、上がったときは2倍上がり、下がったときも2倍下がるというものです。

嬉しい時は2倍笑い、悲しい時は2倍泣く。そんな感じです。

ナスダックは、アメリカの主要指標ですが、GAFAMを中心とした成長性の高い企業が上場している株式市場の指標です。IT企業が多いと思います。

つまり、レバナスは、そのナスダックの動きの2倍で動くということです。

下がるときも2倍なので、ちょっと怖い感じがしますか?大丈夫です。ナスダックは中長期で見ると右肩上がりなので、1年保有していて今より下がることはありません。・・・と、言い切ることはできないのですが、ほぼ無いと思います。

②三菱UFJ国際-eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
こちらはS&P500(エスアンドピーゴヒャク)に連動する投資信託です。レバナスはちょっとどうしても怖いです、という方向けの商品。

こちらはレバレッジもなく、ナスダックよりも分散の効いてるS&P500に連動しているので安心です。

ナスダックがおおよそIT系企業のパックだとすると、S&P500はITも、製造業も、製薬業も、小売業も、銀行業も、ぜーーーーんぶまとめたパックだと思ってください。こう聞くと、S&P500の方が魅力的なだと思う人も多いかもしれません。

ETF

ETFで買うべき商品は、TECL、HDV、VTIの3種類です。シンプルに絞りました。この選定は人の好みもありますので、その点ご了承ください。

私の好みが大いに反映されています。

①TECL:テクノロジーセクター3倍レバレッジETF
②HDV:高配当銘柄ETF
③VTI:米国企業3500社分散ETF

①TECL:テクノロジーセクター3倍レバレッジETF
テクノロジーセクターのレバレッジ3倍のETFです。レバレッジ3倍というのが魅力です。そして、テクノロジーセクターは成長性が高い。

構成銘柄は比率上位順で、Apple、Microsoft、VISA、Nvidia、Mastercard、PayPal、Intel、Adobeです。超超超強力布陣ですね。

ETFを何か1つ買うなら、私は圧倒的にTECL推しです。

②HDV:高配当銘柄ETF
配当利回りが3.35%。構成銘柄は比率上位順で、エクソンモービル、ジョンソン&ジョンソン、ベライゾン、シェブロン、P&G、フィリップ・モリス、メルク、コカ・コーラ、シスコシステムズ。個別銘柄では持つことはないけれど、ETFに入ってると嬉しい銘柄が並びます。

高配当銘柄を持つ場合、株価成長(キャピタルゲイン)はあまり求めないので分散されている方が理にかなっています。そのため高配当銘柄を考える場合、私であればETFを選択します。

また、高配当系ETFは、このHDVに加えて、VYM、SPYDがよく話題となりますが、この選択は好みで選んでいいと思います。

ワンポイントレッスン 高配当銘柄
高配当銘柄を持つ場合、分散されているETFと言いましたが、実はもう1パターンあると思います。

それは、最も高配当な個別銘柄を持つということ。

HDVの配当利回りが3.35%に対して、高配当な個別銘柄は6%~7%のものもあります。そういう突出して配当利回りをもつ個別銘柄を保有する作戦もありだと思います。

③VTI:米国企業3500社分散ETF
こちらは分散枠です。凄まじく広く分散されているので、リスクが低い商品です。どれを買えばいいかわからなくて自信が無い場合はVTIからスタートするのもいいでしょう。

ただし、VTIを持つのであれば私は投資信託でS&P500連動のものを買う方がいいと思っています。


と、いうことで、本日は投資信託とETFをみていきました。

ここまでの内容で米国株投資の全体像がイメージできるようになったはずです。これで投資のスタートができますね。

次回は、米国株投資をより快適に操縦するためのアイテムをご紹介していきます。

それでは、本日は以上です。また明日お会いしましょう。レイチェル。

▼【第8回】はこちら

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