【第8回】米国株投資の羅針盤【レイチェル米国株物語】
本日は米国株投資の羅針盤について話していきます。
羅針盤って何?
道しるべにするべきものです。
米国株を購入して、株価の上がったり下がったを楽しむ。ニュースをみてその株が上がるか下がるか見る。そういったもので一喜一憂することが、米国株投資の楽しみ方になりますが、米国株関連ニュースを見る上で知っておくべき単語や参考にすべきものを解説していきます。
ぜひ、なんとなくで問題ないので、覚えておきましょう。
まず、①米国株関連の主要3指数のNYダウ、②ナスダック、③S&P500の3つを覚えましょう
①NYダウ(ニューヨークダウ)
米国株式市場を代表する厳選30銘柄で構成される指標です。たった30銘柄ですが、これがアメリカ全体の経済の縮図といわんばかりに重要指標とされています。私は複雑多様化される現代において30銘柄で構成される指標を重要視するのはちょっと無理があるんじゃないかと思ってしまいます。
構成銘柄 (ティッカーアルファベット順)
①アップル ②アムジェン ③アメリカン・エクスプレス ④ボーイング ⑤キャタピラー ⑥セールスフォース・ドットコム ⑦シスコシステムズ ⑧シェブロン ⑨ウォルト・ディズニー ⑩ダウ ⑪ゴールドマン・サックス ⑫ホーム・デポ ⑬ハネウェルインターナショナル ⑭IBM ⑮インテル ⑯ジョンソン&ジョンソン ⑰JPモルガン・チェース ⑱コカ・コーラ ⑲マクドナルド ⑳3M ㉑メルク ㉒マイクロソフト ㉓ナイキ ㉔P&G ㉕トラベラーズ ㉖ユナイテッド・ヘルス ㉗ビザ ㉘ベライゾン ㉙ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス ㉚ウォルマート
こちらがアメリカを代表する30社。ベスト30です。時間のある際に是非、1社1社調べてみるのもおもしろいかもしれません。
②ナスダック総合指数(ナスダック)
ナスダックとはGAFAMを中心としたベンチャー向けの株式市場の名称です。ナスダック市場に上場する全ての銘柄を時価総額加重平均で算出した数値がナスダック総合指数です。
「ナスダックが上がった」というと、このナスダック総合指数が上がったことを指しています。
この指数が最も注目すべき指標とお考え下さい。なぜなら、この物語でずっと話していたのは、GAFAM中心の投資だからです。ダウよりも断然ナスダックが自分にとっては大事なのです。
【ワンポイントレッスン】 NY証券取引所(NYSE)とナスダック
アメリカにはニューヨーク証券取引所(NYSE)という株式市場もあります。ニューヨーク証券取引所とナスダックと2つの市場があることを覚えておきましょう。
ただ、株式購入する際はこの2つを意識する必要はないので、「あー、そういえばアメリカには市場が2つあるんだなー」ぐらいの感覚で問題ありません。
ナスダックに上場している企業の多くはGoogleやAppleなどハイテクやIT系の新興企業です。一方、ニューヨーク証券取引所(NYSE)にはコカ・コーラやゴールドマンサックスなど、伝統ある大手優良企業が上場しています。
③S&P500(エスアンドピーゴヒャク)
S&Pという格付けの会社があります。S&Pというのはスタンダード&プアーズの略称です。そのS&P社が選定した代表的な500銘柄を時価総額で加重平均し、指数化したものがこのS&P500です。この指標が実質的なアメリカ全体市場の動向と言えるでしょう。
【ワンポイントレッスン】格付け会社とは?
格付け会社ってあまり馴染みがありませんがなんでしょうか?
格付け会社は、企業や金融商品に対して、レーティングを行う会社です。AAA(トリプルエー)とかAとBとかのランク付けです。
この格付けは投資判断や融資判断に使われます。
つまり
格付け会社のレーディングをみて、投資家は債券購入をするかしないかを決めたり、銀行が融資をするかしないかの判断をするのに使われます。
格付け会社では、このS&Pともう1社ムーディーズを覚えておけば完璧です。
④10年債利回り(じゅうねんさいりまわり)
10年債利回りは別名"長期金利"とも言われます。国に10年間お金を貸し出すときに受け取る金利です。2021年7月現在アメリカの10年債利回りは1.3%くらいです。
それはどうでもいいです。
この10年債利回りが上がると株価がどうなる?下がると株価がどうなる?ということが重要です。金利が上がると株価は下がる、金利が下がると株価は上がる。"金利と株価の動きは逆"。と覚えてください。理由は一応言っておきますがあまり重要ではないので、覚えなくても大丈夫です。
なぜ、金利が上がると株価はさがるのか?
企業は逆に銀行から融資をしてもらう、つまりお金を借りる側ですが、この金利が上がると企業がお金を借りにくくなるからです。金利が高いと返さなくちゃいけないお金が増えますね。
そして、なぜ金利が下がると株価が上がるのか?
もう簡単ですね。金利が下がると企業がお金を借りやすくなるからです。返すときに利子が少なくて済むわけです。
企業は投資はするだけリターンを得られるという発想になぜかなるので、金利が安いときは余計なお金も借りちゃうものです。
借りたお金で設備投資をして、売上を上げて、社員の給料が上がって、社員たちがお金を使いだす。そんなサイクルです。
なので、
金利が下がる→企業がお金を借りる→景気が良くなる つまり株価は上がる
金利が上がる→企業がお金を借りない→設備投資もしない→成長しない つまり株価は下がる。
そういうことです。
⑤雇用統計
もう今日は疲れましたよね。長くなってしまってごめんなさい。最後に雇用統計だけ触れておきます。米国株投資で重要視される指標の一つです。こちらのツイートで詳細解説していますので、ご確認ください。
初心者の方の方には少し難しい話だったかもしれません。何度も読み返して覚えていってくださいね。
だいたい知ってる内容だったよ、退屈だった。という方は次回のお話で仕返ししますので、覚えておいてくださいね。
それでは、本日は以上です。また明日お会いしましょう。レイチェル。
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