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「ノリスの運転はフェルスタッペンの真似をしているくらいそっくりですね。」

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「ノリスのドライビング、フェルスタッペンにそっくりですね。」

先週のF1オーストリアの決勝が始まる前に、前日の予選を振り返る実況者がこんなことを言っていた。

「ブレーキングの踏み方とか抜き方とか、フェルスタッペンの真似をしてるんじゃないかってくらいそっくり。」

これらを聞いたときはすごく興味深かった。

実況者の人は、F1公式から提供されているロガーデータを参考に、2人のドライビングが似ていると感じたそう。

レーシングドライバーの運転は千差万別とはいえ、〇〇選手と××選手の運転の仕方が似ているなんてことは特に珍しいわけでもない。ふつうなら運転の仕方が似ていると聞いただけで、わざわざnoteの記事にしようとはならないだろう。

だが、「ランド・ノリス&マックス・フェルスタッペン」というのに思い当たるところがあり、解説者の上記のコメントに反応してしまった。


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ノリスの走らせ方がすごく好き

先週のF1オーストリアで、とんでもないパフォーマンスを発揮したランド・ノリスだが、特に予選のスピードが素晴らしくて、予選のノリスの走りを観て興奮したファンも多いと思う。実況&解説者もノリスの走りを称賛し注目していた。

ぼくは過去にノリスのオンボードを観て、すげえって思ったことがある。2019年、ノリスがF1にデビューした年の、プレシーズンテストのオンボードだ。

コースはスペインGPのカタロニアサーキットで、そのテストデーで特にノリスがトップタイムだったわけでもないが、なぜかF1公式がTwitterにノリスの1ラップオンボードをアップロードしてくれていた。

そのオンボードを観たとき、あまりにも凄くて、友人に「ノリスはやばい」って言っていたのを覚えている。

これはほんとにバンドの追っかけみたいな「昔から見ています。」アピールとかじゃなくて、自分が考えている「クルマを速く走らせる方法」を極めたらこうなるんだっていう、自分の理想に一番近い走りだったために、すごく記憶に残ってしまっている。(ノリスの走らせ方について書こうと思ったけど長くなりそうなので省略、またいつか。)


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2人はガチのレースシマー

ノリスとフェルスタッペン、2人はレースシム界隈でも有名な存在で、eSportsチームに所属するバチバチのシムレーサーでもある。

そして、2人が積極的に取り組んでいるレースシムがiRacingである。

ネットでiRacingについて話す記事も多く、この2人がiRacingについて語ったことをきっかけにiRacingを始めたっていう日本人iRacerも多いのではないだろうか。(一時期一気に日本人プレーヤーが増えたがノリスとフェルスタッペンが火付け役では。)

かくいう自分もiRacerなのだけども、いろいろなレースシムをやっていて思うのが、iRacingの「運転の複雑さ」。

結局どのレースシムでも、極めるとなると難しいことは変わりがないけど、iRacingの運転の複雑さは特別で、どの他のシミュレーターもiRacingほどの複雑さを出していないように思う。

「複雑さ=リアル」、ではないんだけども、クルマを速く走らせるために使用する脳みその回路が、iRacingをやっている時とリアルで走っている時とで、かなり一致していると感じる。

特に、ブレーキングの複雑さがすごくて、iRacingを速く走りたい人はまずブレーキングの自分センサーを研ぎ澄ますことからオススメする。

それでノリスとフェルスタッペン、2人ともiRacingにおいても宇宙人クラスの速さを持っていてiRacingを極めているわけだが、2人がF1の世界で運転の仕方が似ていると言われるのは、もしかしたら「iRacingを極めた運転の仕方をしているから。」かもしれないと思った。

それに、チームメイトに対して大きな差をつけている2人。現代F1は運転の仕方が独特と言われていて、リカルドもぺレスも苦戦している。

iRacingを極めたノリスとフェルスタッペンが速いとなれば、現代F1、ひいては「マクラーレンF1とレッドブルF1のマシン」は「iRacingを速く走る走らせ方」と共通点があるのかもしれない。

この推測が本当かどうかはノリスかフェルスタッペンに聞くしか、誰にも分からないが、解説者が「ノリスとフェルスタッペンは運転の仕方が似ている」と言ったことが偶然ではないと思うし、iRacingとF1に強い相関があるって思うと、より一層iRacingを楽しめる、なんて思いませんか。


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