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みんなの声で痴漢をなくそう #NoMoreChikan

「時代は進化して変わったのに、痴漢はなくならないの?なくしたい」そんな学生の声を具体的アクションにつなげたい。Radar-zは、#NoMoreChikanへ協働します。
"黙っていたら、なくならない
みんなの声をRadar-zへのせて、痴漢ゼロへ"

#NoMoreChikanに取り組む学生の声

私たち3人は痴漢撲滅を真剣に取り組んでいる大学生です。
これまで3人とも違うフィールドで活動していましたが、「なぜ日本から痴漢被害は無くならないのか?」という問いは共通しており、今回縁あって、このプロジェクトに至りました。

https://nomorechikan.com/

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日本における痴漢問題は深刻です。


令和元年警察白書によれば、2018年中の迷惑防止条例違反の痴漢事犯は2777件、電車内における強制わいせつの認知件数は266件となっています。
単純に考えれば、平日であれば毎日11人以上の人が、電車内で痴漢に遭っていることになります。
しかし、実態はより深刻です。
警察庁の調査では、痴漢被害に遭った方の89.1%が、警察に被害を相談していないことが分かっています。つまり、先ほどの警察白書の統計を元に考えれば、年間3万人弱の方が痴漢被害に遭っている可能性があるのです。
ここで真剣に考えなければいけないことは「なぜこんなにも多くの被害者が被害を申し出ていないのか」ということです。

この問いに対する私たちなりの答えは2つあります。
①被害者が被害の重大性を認識できなくなっている
②構造的に、被害を訴えられない社会になっている

痴漢は、被害者の性の自己決定権を否定し、尊厳を踏みにじる重大な犯罪であり、被害者に心の傷を負わせかねない許されざる行為です。
しかし、日常的に被害に遭ってしまえば、無力感からいつしか、自分が被害に遭ったことの重大性が認識できなくってしまいます。さらには周りの誰かが被害に遭い傷ついた時に、正しくサポートできなくなってしまいます。

実際に、自分たちの高校時代を思い起こしてみれば、クラス内では朝から、「またあのオッサン触ってきたわ」「〜線痴漢多すぎない?」などという会話が飛び交い、痴漢が日常化する私たちにとって痴漢に合うことは「当たり前」となっていました。そして、「スカートに精子ついてた、洗うのだるすぎ。」と、痴漢被害に遭うことよりもその後の自身が被る不利益(スカートを洗う、授業に遅れるなど)への怒りや不満の方が痴漢被害に遭うこと自体よりも大きいという感覚には誰も違和感を感じていませんでした。


日本では、痴漢という言葉は誰もが知っている言葉です。しかし、その単語とともに実際の被害自体も身近になってしまっています。そのため痴漢が「犯罪」ではなく ただの「話題」として扱われていたり、痴漢被害の実態までは想像できない人が殆どであったりと、正しく認知されていないのが現状と言えるのではないでしょうか。

「仕方ない」で終わらせるのはもうやめよう。

だからこそ、私たちは被害者のエンパワーメントと、社会全体として痴漢撲滅への強い意思表示をする必要があると考えます。
今現在でも、街や駅の構内を歩いていれば、痴漢抑止ポスターが貼ってあり、電車の中では女性専用車もあります。しかし、先ほども述べたように、私たちの身の回りでも痴漢被害は無くなっていません。
私たちは、一刻も早く痴漢を撲滅し、被害者を増やさないために必要なことは”被害者”の声を反映させた政策を実施することだと考えています。
被害に遭った時の行動や、被害後の警察や鉄道会社、周りの人の対応を共有・フィードバックする機会を設けることで、より有効な痴漢対策や被害に遭った際のサポート体制を実現することができます。

一緒に声をあげたい

今回このプロジェクトを企画するにあたり、より多くの痴漢被害経験のある方の声を集めるため、Radar-Z(旧:痴漢レーダー)を運営しているRadar Lab株式会社さんとの共同企画という実施形態をとっています。

Radar-Zは電車内での痴漢被害を位置情報を元に共有し、被害実態を可視化できる無料サービスです。また同時に、私たちが目指す「痴漢被害のない社会」の実現を目指している”先輩”でもあります。
今回のプロジェクトで、Radar-Z上に「要望」などを実装いただきました。過去の被害も登録しやすくなりました。1件1件の裏にある困難な状況も含めて、具体的な提言アクションに繋げる機会です。みなさまの声をレポートとしてお寄せください。

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一緒に声をあげよう

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須田 小百合
慶應義塾大学総合政策学部4年
“痴漢が仕方ないことであると認識されている現実が許せなくて、1年生から撲滅に向けて研究してきました。ぜひ一緒に声を挙げてください!”
佐久川 姫奈
慶應義塾大学総合政策学部4年
“黙っているだけで痴漢はなくならない。本気で痴漢を無くすために1人1人ができることがあると思っています。”
本田 義明
慶應義塾大学総合政策学部3年
“「痴漢は社会全体の問題です。痴漢を見過ごさない社会を一緒に目指しましょう。」”
小笠原 和美
慶應義塾大学総合政策学部教授
“「痴漢をなくしたい」という学生たちの熱い思いに胸を打たれました。共に声を上げましょう。私たち自身の手で未来は変えられる、そう信じています。”