Shuichi Suzuki

鈴木です。化学やってます。あまり考えずに気になったことを残します。

Shuichi Suzuki

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最近の記事

最初の実験

中筋研では森田先生のもとで新規ラジカル作るというテーマすることになりました。当時は力をつけるために先輩のテーマの原料合成をやることになりました。最初の実験はジメトキシナフタレンの tert-ブチル化でした。通常はフリーデルクラフツ反応を選択するところですが、上手くいかないことが先輩方の実験からわかっていました。ということで強酸中で tert-ブタノールを用いたフリーデルクラフツ様の反応をやりました。使った溶媒はトリプルオロ酢酸でそれを1 kg。最初にやる反応ではない気がしまし

    • 中筋先生

      大学一年の前期、少人数で受けられる授業がありました。基礎セミナーだったかな?なんかたまたま中筋研と小田研の先生方が主催する授業に当たりました。当時助手?の川瀬先生からフラーレンのトルエン溶液の色を教えてもらい、中筋先生(だけだったのか?)にH字菅を用いた再結晶によりTTF-TCNQ電化移動錯体の作り方を教えてもらいました。それに魅了されて、四年生で構造有機化学系、中筋研に所属することになるわけです。

      • 中筋研の話

        四年生の時に中筋研究室に入りました。たまたま有機化学に関する授業の成績が良かったこと、有機化学演習が面白かったこと、が主な理由です。構造有機化学研究室(小田研)も興味があったかと思いますが、人気があり、捻くれ者の私は当時人気のなかった中筋研を選んだわけです。その後に直接指導教員になる森田先生が有機化学演習とか有機化学実験でよく話してくれたというのも理由かもしれません。 とにかく、1999 年 4 月から中筋研の一員になりました。

        • ESR に関する戯れ言

          ESR に関して、固体かつ三重項からやっていくとわけわからんので(異方性かつ微細結合というめんどくさいパターン)、 まずはモノラジカルの溶液(等方性)から勉強するといいです。 なんとなくの順番はこちら 等方性・溶液状態 ESR って何を測定しているのか(UV-vis の吸収と同じような考え方をまず把握) 裸の電子の ESR (g 値?) 水素ラジカルの ESR と分裂に関して(超微細結合とか超微細結合定数、hfcc とかいうやつ、そもそも本数ってなに) 水素分子ラジカルカチ

          会合定数を求める手段

          分子間相互作用を明らかにする方法としていくつかの方法があります。大事なのはわかることと濃度範囲です。会合定数と濃度の関係から、感覚的には会合定数の逆数の濃度ぐらいを詳しく測れば精度良く数値が決められます。二量体モデルを計算すると測定濃度程度が単量体と二量体が 1 : 1 で存在する程度ですので、一般的にその付近で測定することで有意な変化量が観測されます。 核磁気共鳴 (NMR) スペクトル 化学シフトの濃度変化や温度変化により議論できる。 熱力学的パラメータ、分子の会合構造

          会合定数を求める手段

          反応機構の矢印

          有機の反応の機構を矢印(→)で書くことがあります。 慣れるとすごくわかりやすいです。 ポイントは電子の移動を示していることです。 原子やイオンの移動ではなく、電子の移動です。 実際は協奏的に起こっているはずなのでええのか?と思うのですが・・・・説明できるのでよいと思います。 よく間違えるのがプロトンの移動が関わる反応です。 基本的にプロトンは矢印の終点であり、始点にはなり得ません。なぜならプロトンは電子をもっていないからです。

          反応機構の矢印

          テトラシノキノジメタンについて AI に聞いてみました。

          AI の答え: テトラシアノキノジメタンは、四つのシアノ基が中心の炭素原子に配位した分子構造を持つ有機化合物です。分子式は (CN)4C で表され、分子量は 128.09 g/mol です。テトラシアノキノジメタンは非常に強い酸化剤であり、高エネルギー化合物として知られています。また、触媒としても利用されます。 テトラシアノキノジメタンは、反応性が非常に高く、取り扱いには十分な注意が必要です。火花や熱、衝撃などによって爆発的な反応を起こすことがあります。また、有毒なシアン

          テトラシノキノジメタンについて AI に聞いてみました。

          有機化合物の赤外吸収スペクトルを測定すると何がわかるか?を AI に聞いてみました。

          AI の回答: 有機化合物の赤外吸収スペクトルを測定することで、以下の情報が得られます。 官能基の同定:有機化合物に含まれる官能基の種類を特定することができます。各官能基は、独自の振動モードを持っており、それぞれの振動モードが特定の波数領域で吸収されるため、その吸収ピークの出現位置から官能基の種類を同定することができます。 分子の構造:分子内の化学結合の種類や結合の角度、結合の対称性などの情報を得ることができます。これは、各結合の振動モードが異なる波数領域で吸収されるた

          有機化合物の赤外吸収スペクトルを測定すると何がわかるか?を AI に聞いてみました。

          電子スピンを AI に聞いてみました。

          AI の回答: 電子スピンは、電子が持つ一つの性質であり、電子の自転運動に由来します。電子は、質量が非常に小さいため、自転することで磁場を生み出します。この磁場が、電子にスピン角運動量を与えます。 電子スピンは、量子力学的な現象であり、スピン角運動量の大きさは、h/2πという定数(プランク定数hを2πで割った値)の倍数で表されます。この値は、1/2、1、3/2、2、5/2、というように半整数で表され、電子スピンの状態を表す量子数として用いられます。 電子スピンは、物質の磁

          電子スピンを AI に聞いてみました。

          有機化合物のクメンは何かを AI に聞いてみました。

          フェノールを合成する中間体のクメンを AI に聞いてみました。 AIの回答: 「クメン」は、スパイスの一種であり、主に中東、地中海、南アジアの料理で使用されることが多いです。英語では「cumin」と表記されます。 クメンは、種子を使用します。味は、やや苦味があり、スパイシーで、地中海料理やメキシコ料理、インド料理などに広く使われています。料理に加えることで、風味を与え、また、消化促進、健胃作用などの効果があるとされています。 感想: それはクミンです。 Most o

          有機化合物のクメンは何かを AI に聞いてみました。

          ガラスを溶かす酸を AI に教えてもらいました、

          AI の回答: ガラスを溶かす酸としては、主にフッ化水素酸と塩化水素酸が知られています。これらの酸は非常に強力で腐食性が高く、扱いには注意が必要です。また、ガラスの種類によっては、このような酸を使っても溶けにくい場合があります。ですので、酸を使用する際は、必ず専門家の指導の下で行うようにしてください。 感想: 塩化水素酸は塩酸のことかと。塩酸がガラスを溶かすとすると瓶で保存できないことになっちゃいます。よくよく考えると、塩酸のガロン瓶って瓶じゃなかったような?長時間は置い

          ガラスを溶かす酸を AI に教えてもらいました、

          ベンゼンの面白いところを AI に聞いてみました。

          AI の回答: ベンゼンは、化学の基本として知られている化合物であり、炭化水素の一種です。以下にいくつかの面白いことを挙げてみます。 構造: ベンゼンは、6つの炭素原子と6つの水素原子が同じ平面上に配置された環状の構造を持っています。この構造は、非常に安定であり、芳香族化合物として知られています。 反応性: ベンゼンは、反応性が低く、酸化剤や還元剤などの強力な化学薬品にも安定しています。そのため、芳香族化合物の代表例として、有機合成化学の基礎的な反応の多くで使用されてい

          ベンゼンの面白いところを AI に聞いてみました。

          sp3 混成軌道を AI に聞いてみました。

          なんだかんだで、聞いてみました。 AI の回答: sp3混成軌道は、化学において、1つのs軌道と3つのp軌道が混成して形成される4つの等方性の高い軌道のことを指します。この混成軌道は、炭素、窒素、酸素などの原子が4つの化学結合を形成するときに使用されます。 sp3混成軌道は、s軌道とp軌道の混成によって形成されます。この混成は、1つのs軌道と3つのp軌道が等量混成され、新しい4つの軌道が形成されます。これらの4つの軌道は、四面体の角の上にあるように配向され、等方性が高く

          sp3 混成軌道を AI に聞いてみました。

          フェノールフタレインの使い方を AI に聞いてみました。

          流石にできるだろうと思われるフェノールフタレインの説明。 AIの回答: フェノールフタレインは、化学実験や分析化学において、酸や塩基の滴定の指示薬として広く使用されています。 フェノールフタレインは、酸性溶液では無色であり、アルカリ性溶液に加えると、ピンク色に変色します。この性質を利用して、酸性溶液中にアルカリ性の物質が完全に反応すると、フェノールフタレインを指示薬として使用することができます。反対に、アルカリ性溶液中に酸性の物質が完全に反応すると、フェノールフタレイン

          フェノールフタレインの使い方を AI に聞いてみました。

          ブロモチモールブルーを AI に教えてもらいました。

          ご存知、ブロモチモールブルーを AI に教えてもらいました。知らないですか?BTB溶液のBTBです。 AI 回答: ブロモチモールブルーは、化学分析や生物学の研究で広く使用される指示薬の1つです。化学式はC14H15BrClNO2で、青緑色の粉末状であり、水に溶けやすい性質を持ちます。 ブロモチモールブルーは、酸塩基指示薬として使用されます。酸性溶液では黄色、中性溶液では緑色、アルカリ性溶液では青色に変色する性質があります。このため、検査対象の溶液が酸性、中性、アルカリ

          ブロモチモールブルーを AI に教えてもらいました。

          酸素に磁性があるかを AI に聞いてみた。

          実質的に磁性がないものはない気がするが、ここでは磁石にくっつくみたな意味で聞いてみました。 AI の答え; 酸素には磁性はありますが、それは非常に弱いです。通常の条件下では、酸素は常磁性体であり、外部磁場によって磁化することはできますが、その磁化は非常に弱いため、実用的な目的には使用されません。ただし、高圧下や低温下などの特殊な条件下では、酸素は常磁性体から反磁性体または弱い磁性体になることがあります。 感想: あってるような、あってないような。なんか気になったので、

          酸素に磁性があるかを AI に聞いてみた。