見出し画像

妻と僕のPMDD生活19日目

過去の幻影を追うと現代人に嫌われやすい。

✳︎

妻とは道徳的な部分が良く合う。
人との接し方、仕事の向き合い方など。
だから、あまり揉めることもない。
PMDD期の時は偏ることもあるけれど、
それでも言ってることは辻褄が合う。

だから僕は妻に何を言われても、
基本的に訂正することもない。

腹を立てることもないし、
否定することもない。

ただ一点だけ妻の納得のいかない所がある。
それはエンタメに対する言葉。

✳︎

妻は昨今のエンタメが嫌いだ。
特に歌手。

たまたま歌番組がテレビから流れ、
二人で観ていた時のこと。

僕は歌詞と声が綺麗なグループに思わず、
「素敵な歌詞と声やなー」と言った。

妻はすぐに否定する。
「どこが?昔はこうだった」と、
過去のエンタメと比較しては、
今のアーティストをなじる。

予めに言うけれど、
僕は今も昔もエンタメにあまり触れていない。

僕は青春時代に流れている音が無い。
妻は青春時代に音楽にハマっていた。

違いと言えばそこだと思う。

妻は過去の思い出もセットで、
過去の音楽を好むのだと思う。

だから今のエンタメを否定する。

僕は良いものは良いと思える。
それも感性の違いと言われれば、
それまでの話なんだろうけど。

✳︎

家庭だけではなく仕事に置き換えても、
「昔はこうだった」と否定する人はいる。

僕の業界は過労による自殺者がかつて多く、
今は働き方改革も相まって、
クリーンなイメージになりつつある。

だけれど古風な人は未だに、
「昔やったらやってた」と、
完徹しろよと強要する。

仕事が円滑に進むなら、
僕は完徹も惜しまない。

だけれど強要は違うと思うし、
なにより過去と比較するなよと思う。

過去で時が止まっている人、
過去を今も彷徨う人。

✳︎

ただの感性の違い。
そう言われれば、それだけの話だ。

僕も妻とエンタメで、
揉めるほどのことでも無い。

こんなことで揉めていたら、
毎月が、毎週が、毎日が、毎秒が、
ブレイキングダウン状態だ。

ただ過去の幻影を求めると、
現代人に嫌われかねない。

アップデートを実施するか否かは、
人それぞれの価値観の問題だと思う。

自分のスタイルを貫き通す美しさもある。
こだわりは強い個性になり得るから。

やっぱりそれでも僕は、
どんな時も良いものは良いと言いたいな。

メガッパ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?