妻と僕のPMDD生活19日目
過去の幻影を追うと現代人に嫌われやすい。
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妻とは道徳的な部分が良く合う。
人との接し方、仕事の向き合い方など。
だから、あまり揉めることもない。
PMDD期の時は偏ることもあるけれど、
それでも言ってることは辻褄が合う。
だから僕は妻に何を言われても、
基本的に訂正することもない。
腹を立てることもないし、
否定することもない。
ただ一点だけ妻の納得のいかない所がある。
それはエンタメに対する言葉。
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妻は昨今のエンタメが嫌いだ。
特に歌手。
たまたま歌番組がテレビから流れ、
二人で観ていた時のこと。
僕は歌詞と声が綺麗なグループに思わず、
「素敵な歌詞と声やなー」と言った。
妻はすぐに否定する。
「どこが?昔はこうだった」と、
過去のエンタメと比較しては、
今のアーティストをなじる。
予めに言うけれど、
僕は今も昔もエンタメにあまり触れていない。
僕は青春時代に流れている音が無い。
妻は青春時代に音楽にハマっていた。
違いと言えばそこだと思う。
妻は過去の思い出もセットで、
過去の音楽を好むのだと思う。
だから今のエンタメを否定する。
僕は良いものは良いと思える。
それも感性の違いと言われれば、
それまでの話なんだろうけど。
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家庭だけではなく仕事に置き換えても、
「昔はこうだった」と否定する人はいる。
僕の業界は過労による自殺者がかつて多く、
今は働き方改革も相まって、
クリーンなイメージになりつつある。
だけれど古風な人は未だに、
「昔やったらやってた」と、
完徹しろよと強要する。
仕事が円滑に進むなら、
僕は完徹も惜しまない。
だけれど強要は違うと思うし、
なにより過去と比較するなよと思う。
過去で時が止まっている人、
過去を今も彷徨う人。
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ただの感性の違い。
そう言われれば、それだけの話だ。
僕も妻とエンタメで、
揉めるほどのことでも無い。
こんなことで揉めていたら、
毎月が、毎週が、毎日が、毎秒が、
ブレイキングダウン状態だ。
ただ過去の幻影を求めると、
現代人に嫌われかねない。
アップデートを実施するか否かは、
人それぞれの価値観の問題だと思う。
自分のスタイルを貫き通す美しさもある。
こだわりは強い個性になり得るから。
やっぱりそれでも僕は、
どんな時も良いものは良いと言いたいな。
メガッパ
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