オムライスのふつおた
今回はふつおたの作り方について紹介していこうと思う。メールテーマとはすこし書き方が違うので、注目してみてほしい。
まず「ふつおた」というのは、「普通のお便り」のこと。
エピソード→問い
という流れで構成されている。
一方、メールテーマとなると似ているけれど少し違っていて、
問い→答え
という流れになる。こちらは番組から出された問いに対して、自分の答えを示していく必要がある。
以前の記事(こちら)でネタ出しについて書いたが、今回はメモに書かれた単語<オムライス>をどうやってふつおたとして形にしていくかを伝えたい。
まず「ふつおた」というのは上に書いたとおり、「エピソード→問い」というシンプルな流れがある。なぜふつおたが番組に必要かといえば、トークのきっかけにするためである。
パーソナリティにとっては、話すための「メモ書き」と等しいと考えてみる。すると、このメモには何が必要か。トークになりそうなキーワードを散りばめ、さらにパッと見てわかりやすくしておく必要がありそうだ。
今回は「オムライス」という単語を使うので、まず書き出しは、
Yさんこんばんは。先日~
となる。このあとに、オムライスの話を書いて、最後に質問をするというのがメールのテンプレートになる。
そうしたら次に、この「オムライス」からどうやって話を広げていくか。
定番なのは、
食べて美味しかった
ということだが、これでは普通すぎる。中身にその人らしさを感じない。
高級なオムライスを並んで食べた。美味しかった。
これなら興味が持てそうだ。高級オムライスって何!?と興味が湧く。そのオムライスがどんな具材を使っていて高級なのか、ケチャップが高級なのかなどを詳細に描写していけば、採用されるレベルに達する。
しかし、細かく思い出してみて欲しい。
・本当に美味しかったのか?
・値段とつり合っていたか?
・実はレストランの店員さんが素晴らしかったのでは?
・むしろ行くまでに疲れていたから何でも美味しく感じたのでは?
・高級すぎて想定してたオムライスには普通入っていない具材で苦手なものが入っていたりしなかったか?
などと色々ツッコミを入れてみると、ふつおたは広がっていく。オムライスの話をし始めて、ずっとオムライスの話をしていないといけないわけではない。むしろ、1回くらいポーンと別の視点に飛んだほうが、メールとしては面白いし、トークのメモ書きとしても役に立つ。
オムライスを友人と、半年前から気になっていたお店に食べに行った。
ただオムライスを食べただけでなく、誰と食べに行ったのかを書いてもいい。その人と食事中に話したエピソードで印象に残ってることがあれば書く意味はある。
それから、どんなお店だったのかを書いてもいい。実は居酒屋のオムライスがめちゃくちゃ美味しいんです!なんて言われたら、結構気になる。
オムライスを食べたら昔、母と買い物へ行くといつもオムライスを食べさせてもらってたことを思い出しました。
書きたいことがなかったら、過去にさかのぼっていくのがいい。
昔の話だったら、不器用な父でしたが、そんな父がお昼に作ってくれるオムライスが好きでした。今でも食べると、父が真剣に料理に向かっている姿を思い出します。
という風なエピソードがあればそちらでもいい。今の話から、「過去」の話に飛ぶこともできる。
ケチャップのも好きですが、デミグラスの方が好きです。
一般的に思い浮かぶオムライスには、個人差があると思う。そこで一度、全てのオムライスをイメージし、その中で自分好みのものは一体どれなのかを書いてもいい。「自分のこだわり」をメールにしたためる。
オムライスは付け合せのスープやポテトが好きで頼んでしまう。
いきつけのお店などで「オムライス+1品」などがあれば、それはネタになる。何でオムライスにその一品が付くの?というものがあればいいし、なくても付け合せのスープがトマトスープで、トマト好きな僕には最高です、など。実は付け合せはお店によって違うことが多いので、その違いに目をつけることでメールを書くことができる。
オムライスといえばメイドカフェですね。ケチャップではいつも「○○」と書いてもらいます。
オムライスを出してくれるお店といえばメイドカフェ。過去に行ったことのある人は、そこで何か驚いたり恥ずかしかったエピソードがないか思い出す。そもそも「メイドカフェ」という単語が結構インパクトが強いので、メール本文も気になるし、トークも広がりやすそうなのでいいと思う。
オムライスはケチャップご飯でなく、エビピラフをつめて作るのがお気に入りです。
自分なりのオリジナル・創作料理はメールにしやすい。実際、エビピラフを入れて作ったことがあるが美味しかった。
ライブ前は必ずオムライスを食べます。半熟卵はエネルギーにもなりますしこれでこの冬は風邪を引きませんでした。
○○するときは、決まってオムライスを食べる。という展開。自分ルールがあればぜひメールに書いてみて欲しい。
こういう風に、オムライス自体を分解して、その一部に着目して、自分のこだわりやツッコめる箇所を探していくのがふつおたの作り方だと思う。
今回は「オムライス」という単語から、これだけたくさんの視点が生まれることがわかった。色々なパターンが書ければ、他人と中身が被ることも少なくなるし、なにより印象に残るメールが書けるようになる。そうすれば、採用されることは難しくない。
【ふつおたの例】
Yさんこんばんは。
ファミレスで外食をすると、最近はオムライスをよく頼みます。
じっくり煮込んだビーフシチューのものが多いですが、
ケチャップのかかった、昔ながらのものがあるとそちらを選んでしまいます。
Yさんはどんなオムライスがお好きですか?
【まとめ】
・食べて美味しかった
・高級なオムライスを食べた、並んで食べた
・誰とどこへ食べにいった
・オムライスの思い出、父や母など
・ケチャップより、デミグラスが好き
・オムライス本体よりも付け合せで選んでしまう
・メイドカフェで食べるものという印象
・卵で包んだご飯のバリエーション
・○○するときはオムライスを食べる話
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