採用メール50通無料公開②

前回から書き始めたLady Go!!に送った「採用メール50通無料公開」の第2段。投稿メールの原文ママなので、時間がない人は画像だけでも見て欲しい。

今回は11通目~20通目まで紹介。

(前回:1通目~10通目は こちら )


●11個目


このメールテーマは難攻不落の月曜日にしては、とてもやさしいものだった。それだけに競争率が高かったと思われる。メールテーマで最も大事なことは、「問いに対しての答え」がしっかり納得できることだと思う。

なのでこういった答えがいくつもあって、しかも1つの単語レベルで出せる問いはやりやすい。別にくらげでもイルカでもアザラシでも何でもいい。肝心なのは、なぜその生き物になりたいのかという理由がしっかりしていることと、その動物をなんとなくパーソナリティが好きそう・話が広がりそうという視点。

例えばこのメールを分析すると、まず「くらげ」という問いに対する結論を示す。僕のリサーチによると、すみぺはくらげが好きそうだなと思ったから。「私くらげ好きですよ!」って返してくれたしよかったなぁと。他にはよくアザラシの画像検索をしているとも言っていたので、アザラシも良いと思った。ダイオウグソクムシでも可。

そして最後の「楽だし強いし、くらげ最強ですよ!!」これは、みなさんが困るメールの締めの言葉。僕はLady Go!!のメールテーマを聞いていて、なんと質問で締めることが多いことよ!と思っていた。誰かと話したこともあるが、メールテーマは僕の経験・エピソードなわけで、質問は必ずしもしなくてよい。

なのに、質問をしてしまうのは、締めの上手い言葉が見当たらないからではないか。はたまた、メールでは質問をしないとダメなんじゃないかという強迫観念か。

パーソナリティの中には「本文を上手く解釈して面白く膨らませる」タイプと、「質問から自分の話をするのが上手い」タイプがいると思う。

そしてすみぺはどちらもいけるんだけど、どっちかというと前者の方が上手くて面白い。よく他者の観察をしていてギャル・リア充・キョロ充・オタクなどの芝居を番組内でやっていたし、リスナーのメールをいじるスキルは抜群に面白かった。

それから先ほどの2タイプに加え、「質問があると律儀に答えなければいけない」と考えるパーソナリティがいる。しかもけっこう多い。すみぺも例に漏れずそういうまじめな性格だと思う。

せっかく本文の解釈が上手く、勝手にキャラ付けしていじって思いもよらない笑いが生まれるチャンスを、質問が書いてあったがために、そちらにすべての意識が行ってしまうというケースがある。これはLady Go!!だけではなく、いろんなパーソナリティや番組でも耳にする。

だから僕は月曜のメールテーマには、なるべく質問を書かないようにした。締めの言葉ってすごく難しくて、なんならそこが上手くいかないと採用から外れることが多々あるのでリスクではあるが、締めの1文が上手くいくと読まれることも増えていく。

メールの締めの考え方については、後日また記事にしたいと思う。


●12個目

僕の好きなウインナーの食べ方、しかも1つ目に頭に浮かんだものは切り捨て、こちらを選択。ウインナーとトマトが、「実は」めちゃくちゃ合うという情報を伝え、あとはそれがいかに美味しそうかを伝えた。例を4個だしてしまい、少し冗長になってしまった。最後は、夏の日に冷房かけて鍋を食べるのは美味い、というあるある話を投入。ウインナーを「より」美味しく食べる方法を紹介した(今回のテーマで求められている答え)。


●13個目

会話調のやりとりメールで、対象が自分→相手の女性→自分というふうに移り変わっている。こういった、対象を変えて展開していく書き方がある。結構オススメである。「気付かないとかありえない!!!」という女性のセリフを、本業の声優さんに読んでもらえるのは冥利に尽きるし、むしろ声優さんの得意分野だと思う。どうしたって感情が乗るし、メールを書いてたときの数倍いい感じになった。

あとは最後のオチを普通のオチ(何で気付かなかったんだろう)ではなく、少し視点を変えて自虐的にした。なつ姉が「反省点そこなのいいね」と笑ってくれて嬉しかった。やっぱり意外性は大事。


●14個目

この回はライブか何かのあとで疲れきったすみぺが、感想か何かのメールを読むからテーマは送らなくていいけど一応、募集する。と言ってた回だと思う。なので、疲れたときは~で始まり、さっぱりとした食べ物を紹介した。疲れたときに「ちくわ」食べる人ってあんまりいなそうなので、こういう視点を少し変えたものを送ると、大勢のメールのなかから選ばれることがある。

あと最後の「なかなかニクい日本食です」は食べ物に対しての情を移すというか、ちくわのキャラを考えてキャラ立ちするようにした。メールの締めはちょっと切ないとか、じんわりといいなぁと思うようなものにする手がありそうだ。


●15個目

締めの話でいえば、メールの最後は質問で締めない場合、少し勢いある感じで締めるといいと思う。この文も「~なんです」が続いて読みやすいリズム感を重視した。あとは「ウロウロすんなよ・・・なんだよアイツ!」という被害妄想、こういう内心の吐露みたいなのは、とても大事。意識して取り入れる価値があると思う。またなぜ書いたかといえば、ネガティブななつ姉ならわかってくれるかな、と思ったから。


●16個目

他のメールよりも少し本文が長めのもの。メールは簡潔なほどいいけど、長くても大丈夫という例。締めは泣きそうです。ショックでした、驚きました、など何でもいいけど同じような感情の一例。フリ(そんなやついないだろ!)とオチ(自分だった)という別に難しくもなく、そんなに面白くもないけど、ちゃんとフリを書いておくことでオチが強調される。なつ姉も笑ってくれたので良かった。


●17個目

みかしーのLady Go!!に初めて送ったもので、みかしーは青森出身だからおばあちゃんとかと過ごしてたのかな?と思い、それなら「つけもの」とか好きそうじゃない?と考えて送った。今でも正解がわからないが、大丈夫だったらしい。そして番組に対しての「媚びメール」である。そういう言葉をうっすら聞いたことがあるが、まさにそれである。


●18個目

まず旅行にあまり行かないので難しかった。こういう不慣れなテーマこそ頭をフル回転させなければならない。これは以前、紹介したセリフのメールで、セリフによって「僕のトラウマ」という感情が強調されている。セリフによって、そのシーンを思い描いてくれればいいなという思いもあった。


●19個目

最難関のメールテーマ。今、唐突に「YOUがGETしたBURNING」教えてよ!って言われたら卒倒すると思う。放送中にすみぺが「最近手に入れて気分が上がったもの」と翻訳していて、やっとわかるレベル。初代ポケモンのサントラです!って送ってダメだったので別のものを送った。敗因は万人受けしなそう(すみぺは大好きだが、リスナーがポカーンとする恐れ)、もしくは作家さんが世代が違うのでピンと来なかったか(僕ら世代ならこれは宝物である)のどちらかと思っている。

また、かわいい折り紙の詳細は書かなくてよい。1番伝えたいことは僕がそれをGETしたことだから。母と幼女のほほえましいやりとりに、急に入ってきた僕(しかも勝手に持ち帰る怖さをもつ)という異質なものが、ほっこりエピソードを壊すことに。これは意外性のあるメールといえそう。

あとはすみぺに限らず、相手の頭にイメージを作れたらなお良い。神聖な神棚に、幼女の折り紙が置いてある図というのは、なかなかいいものである。


●20個目

これは単純に情報を募集する系のメールテーマだったので、ひねらずストレートに書いた。途中の「僕は知りませんでした・・・」は蛇足、いらないのでカットすべし。こういった情報系のメールは他者との差がつかないので、どうしても僕は難しいと思ってしまう。しかし、普段送るエピソードが思いつかない・・・となってしまう人にとっては、書きやすいものだろう。先日、イベントやライブがあると感想メールが書きやすいと投稿仲間が話していたが、アニメの感想メールや、こういった情報系のメールはそういった人にとっては書きやすいと思うので、ぜひ積極的に書いてみて欲しい。


今回はここまで。

この「採用メール50通無料公開」シリーズは、文の書き方などを紹介しているが、「ラジオで採用されているメール」の分類とその採用基準の細かい部分については、

「一体、採用されるメールって何だ?」で触れている。特に初心者や中級者くらいの人は、有料になってしまうが、興味があれば読んでみて欲しい。

https://note.mu/radio_mail/n/nf5d47e761a21


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