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JUNK or GEM スカパラ4

11月23日、オリックス劇場で行われる
東京スカパラダイスオーケストラの
ライブでドラムを叩くことになった
The 素人ドラマー、オチケン。

神戸のバンド、alcottのテツロウさんに
教わりながら個人練習の日々。
練習スタジオ、BASS ON TOPの
スタッフさんともすっかり顔馴染みに。

今日は決めの「シンコペーション」
今日は「フィル」の入れ方
今日は「ハイハットとキック」の踏み方
・・・などその日の練習課題を決めて取り組む。
学生の頃もこのようにちゃんと
勉強していたらもっと良い成績を
取れていたのにな〜
しかし、ドラムは頭で分かっていても
体がそのようについて行かないのがもどかしい。

「まず口でドラムパターンを言いながら
覚えましょう」というテツロウさんの言葉を
思い出し、ドッパドッパドッパや
ドンダダを常日頃から繰り返すように。
ラジオ局でも気がついたら
ドンダダと言ってるので
ちょっと怪しい人と思われる。

10月中旬〜下旬はスケジュールが
少し忙しく、練習時間を確保するのが
難しかった為、生放送終わりで
スタジオに行くことに。
深夜のスタジオはなんだか特別な感じがする。

ギターケースを肩にかけた
少年少女は未来に夢をかけて
大きな音で鳴らす。
あちらの練習終わりのバンドはコンビニで
買ったアルコールを手に
何だか楽しそうに盛り上がっている。
20代の頃、俳優に憧れて劇団の
研究生だったあの頃の自分を思い出した。

演技のレッスンを受けながら
いつか自分もあの舞台へ!と夢を見る。
レッスン終わりはバイトに行くか
とても安い居酒屋で語り合う。
お金がないから味よりも量。
そして、アルコールよりも夢に酔っていた。
よく仲間と一緒にいたのは
一人になると急に現実が襲ってくるのが
怖かったからだと思う。
そんなことを思い出しながら
今は一人で重たいスタジオの扉を開ける。

少しずつ叩けるようになって来たのを
実感できるようになった。
カレンダーは11月中旬になっていた。
あと10日ほどで本番だ。
課題は曲の後半のライド(シンバル)で
リズムをキープしながらタムを叩くところ。
ホーンが「パパパッパ」ドラムが「ドンドン」
文字で書いても分からないか。
次はいよいよ本番だ。

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