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ケチな投資家

自分の周りにケチな人がいるのはあまりいい気がしないだろう。その人がケチなために不愉快な思いをすることはあっても、自分が得することはそうないからだ。

投資の世界にはケチが多い。
ウォーレンバフェットは若い頃、散髪代の10ドルを出し渋ったという。ジョンテンプルトンはKIAがメジャーになる前に株を買った際、ついでに新しい車が必要だったのでショールームへ見に行ったが、自分には高すぎると言って結局中古車にした(当時の韓国車は、アメリカで売られ始めたばかりで非常に安い車だった)。

ケチな性格は投資家にとって利点はある。
1つは、お金にシビアであるほど株の価値をより詳細に知りたがるため、投資のリターンは大きくなりやすい。
もう1つは、日常生活での支出が小さいために投資に回せる資金が増える。

ケチな性格はバリュー投資家らしいが、ウォール街らしくはない。

私が投資家になったことで、日常生活のお金の使い方はガラッと変わった。
見せびらかすためのブランド品を買わなくなり、家には必要最低限が揃っているように心掛けている。暴飲暴食は控え、公営のジムに通っている。
そして貯めたお金は時々、家族や友達のために使うようにしている。

お金を何に使うかが人生の充実度に大きく寄与することを投資は教えてくれたのである。私の最終目標は金持ちになることではあるが、それ以上に過程を楽しむことが重要だと思っている。

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