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個別株初心者におすすめの書籍 厳選2冊

これから個々の銘柄分析にチャレンジしよう、と思っている人には、
・一般的な人々の日常生活に近い範囲での投資
から入るのが一番だと考えている。

極端な例を挙げると、バイオ株や半導体株がその時点でホットだからという理由で買ったとする。その初心者は業界のリスク、ビジネスの仕組みをなんら理解していないだろう。仮に一時大きく利益を出したとしても、次に教訓が活かされる投資ではないので長期的に上手くいくはずがないのは明らかである。

株式投資においては質的、量的側面から銘柄を分析することで、如何にリスクを下げた投資ができるかが重要である。

分析能力の継続的な向上こそが投資家としての成長と言える。なので親しみやすい分野から裾野を広げていくというのは理にかなっている。

今回は、特に読み物としても面白く理解しやすい書籍を選んでいるので是非手に取ってみてほしい。

ピーターリンチの株で勝つ

ピーターリンチは、たったの13年間で運用資産を1800万ドルから140億ドルにまで増やしたという伝説のファンドマネージャーである。これは彼の実践から得た投資哲学を紹介する書籍である。
一体どんな手法で儲けたのかと蓋を開けてみれば、妻がスーパーで買ったストッキングを絶賛していたことや自分が泊まったモーテルが良かったという理由で投資した話、また凡庸でいかにも人気のなさそうな名前の株が狙い目など、至極単純なものである。しかし、随所でなるほどと唸らせる彼の経験を交えた話は飽きずに楽しめるだろう。


テンプルトン卿の流儀

ジョン・テンプルトンは生粋のバーゲンハンターである。株式に限らず日常生活品でもバーゲン価格を求めてきたという徹底した倹約家で、偉大な投資家の姿勢を垣間見ることができる。
またバリュー投資家として個別銘柄を判定するためのチェックリスト、世界がパニックになったときこそが最大のチャンスとして実際の経験を紹介しており、メンタルコントロールの面でも重要な教訓が多い。



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