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ER虎の巻

 内科当直を行う上での救急、総合診療の勉強、知識のアップデートは定期的に必要だと思っている。普段内科診療に疎くなる病棟を持っておらず外来followもあまりできていない現在では大切と思っているし、放射線治療計画だけしていたり放射線治療の線量分布、線量分割等だけを考えていると本当にお医者さんとしては腐ってしまう気がして不安になる…。
 最近買ったのはこのER虎の巻、救急のピットフォールとなりうるトピックを各領域にわたり読みやすく書かれてあって面白く勉強になったり気づきがあったりする。最近経験した症例では意識障害で失神なのか否か、心源性か否か、てんかんか非痙攣性てんかん重責か心因性非てんかん発作か経過や既往からよくわからないところがありすぐ脳波もとれない(すぐとれても自身では判読できずコンサルトしかないのだが…)すぐコンサルトもしにくいときに困ったことがあった。最終的にはてんかんによる痙攣発作疑いで抗てんかん薬を夜間開始して繋いだわけだが、基礎知識の整理をしておき知識のブラッシュアップもしていかないと本当に普通のお医者さんを目指す上で危ういなとそのとき痛感した。失敗を繰り返しながら少しずつ成長していくしかない、放射線治療分野だけのComfort zoneにとどまらず、医学物理士や放射線技師、放射線治療認定看護師とはまた異なる一応お医者さんの免許をもっているわけなのでその自覚を持ってお医者さんとして最低限困っている目の前の患者さんに出くわしたときに少しでも症状で困っている患者さん、人の手助け、治療、ケアに貢献できるようにいつも準備しておく努力は必要といつも思う。

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