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ぼくとくまのはなし(2019春・奇襲)

 もともとのサイトで書いていたテキストをnoteに持ってきたのも、今回のテキストのため。3月24日におみまいした、表題の通りのビックリドッキリくま奇襲大作戦のレポートを書いていきたいと思います。


■寄せられたとある情報

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 基本、週末はエフエムホットでいろいろとパーソナリティーやレポーターなどをやっている私。今までは様々な絡みもあり、ある程度バスケのシーズンスケジュールを見て、三ヶ月ぐらい前からお休みを貰う予定を申請していました。四月改編で色々な流れがちょっと変わった部分もあるんですけど、ひとまずは1月の段階で4月頃までの日曜休みを申請していたんです。

 3月は前年と同様に防災特番が入ることがわかっていたので、そこはお休み。プラス一つどこかしらに行きたいよねという思いもあり、3月24日の日曜日のサンデーリクエストラインをお休みさせてもらう、そんな申請を出していました。B1のアルバルク東京vs名古屋ダイヤモンドドルフィンズあたり観戦する予定だったんです。

 ただ、申請を出していたにもかかわらず、チケット争奪戦の初動に遅れ、またたく間に座ろうと思っていた指定席が売り切れ。それじゃあB2のまだ足を運んでいない福島ファイヤーボンズさんのホームアリーナ、郡山あたりに行こうかとぼんやり決めつつ、B2ならばチケット手配はぎりぎりでも問題ないかなと日々を過ごしておりました。
 
 
 そんな中で寄せられたとある情報。
 
 
 球場でよくお会いするご家族……ここでは仮に(ファイターズガールが大好きな)よしおくんところのご家族としていきたいのですが、そのご家族のお父さんから茨城県下妻市で北海道日本ハムファイターズのスポーツキャラバンが行われ、そこにB・Bもやってくるというお話。日程を確認すると、札幌ドームでオープン戦があり、お子さんたちのハートを掴みやすいであろうキャラクターも一緒にとなると、B・Bの存在というのはうってつけだったのかなと想像できました。

 いつの日か北海道で行われるキャラバンに奇襲をかけて、キャラのみんなや参加のファイターズガールさんたちを驚かしたいよねって思っていたんです。メインマスコットの位置をフレップくんに譲ったあと、B・Bの「今」の姿を見守ることも出来ますし、北海道日本ハムファイターズのキャラバンの様子も一度見てみたかったのもありますし。

 なかなかチャンスがなかったところに降って湧いた茨城でのキャラバン。たまたま放送の休みを入れていた日に入るということは、めぐり合わせなんだろうなぁと腹を決め、下妻に向かう準備をしていました。

※北海道日本ハムファイターズ スポーツキャラバンとは

 地域交流や野球教室、ステージイベントを通じて地域を盛り上げ、チームと地域をつなげる活動。6月から8月にかけ道内各所を巡っています。基本道内各所で行われるキャラバンですが、下妻では2018年に続き2回目の開催。

 ・北海道日本ハムファイターズ スマイルキャラバン

【追記】2019年のキャラバン予定も出ています。5月末の利尻町を皮切りに夏場を中心なんですけど、ひとつだけ11月開催が今金町であるんですね。

〈ファイターズスポーツキャラバン〉道内4市町で開催!

■下妻へ。

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 最終的に前々週ぐらいにはこの日の下妻行きを決めていたのですが、どうせならB・Bにバレないように奇襲をかけたいと。

 色々と遊んでいる中で感じるのは、一般の方が思う以上に、演者・スタッフひっくるめて、スポーツ・エンターテインメントに関わっているみなさんはSNSを見ていると言うこと。NPBのスポーツマスコットたちと遊んでいる中でひしひしと感じるのですが、ほんと良く、しかも広く見てるよねって。それもあって、どこで情報が漏れるかわからないですし、SNS上では一切触れなかったんですよね。

 ただ、放送の方は結構苦しい部分も多くて。エフエムホットの放送では前の週にお休みですというお話をしていたものの、具体的にどこに行くとか一切言わずやり過ごし。前日に現地に足を運んだ方からメッセージを頂いても、完全に他人事。心の中では翌日そこですと思いながらもスルーしていました。

 事前情報から11時頃に着けばいいかなぐらいでいたのですが、何事も早めに動いておいて損はないというか、安心というのもあって始発で移動。車という選択肢もあったんですが、帰りに呑んで帰りたいと電車移動を選択。

 当日は小田急線とつくばエクスプレス、関東鉄道と乗り継ぎ、つくばエクスプレスのスピード感と水海道まで複線を走る単行気動車快速とかなかなかない関東鉄道の走りっぷりに感動しながら下妻駅には8時半頃に到着。ちょうど駅前にレンタルサイクルがあったので、それを借りてwaiwaiパークしもつまへと向かっていました。

 慣れない道で若干迷いつつも9時過ぎには会場周辺に。ちょうど道路から挨拶をしている北海道日本ハムファイターズベースボールアカデミーコーチ陣の挨拶とコーチ陣に違和感なく紛れるB・Bの姿が見え、約一年ぶりに見たその姿にちょっとジーンとしてしまっていました。

■スニーキングミッション

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 ちょうどレンタルサイクル置き場もあったので、自転車を止めて皆さんがいる近くに向かうも、困ったことが出てきてしまいます。

 なにかというと、この日は普通に一軍のオープン戦もありましたし、ファイターズスタジアム鎌ケ谷ではイースタン・リーグ公式戦も行われていました。そんな状況ですから地元の方と思われる人以外の姿が全くなかったんですね。B・Bは荒井修光コーチ、須永英輝コーチ、村田和哉コーチとともにWaiwaiドーム下妻内のネットある位置でお子さんたちの指導をしていたんですが、その姿が見える位置には隠れるところは一切なかったのです。
 
 
 人の波に紛れようにも紛れられず、かといってすぐに見つかるのも芸がない。
 
 
 朝イチからタバコを吸っていなかった(大人の嗜みなのでご容赦下さい)ので、喫煙所方向に向かって行くと、その喫煙所あたりが視界に入るかもしれないと入らないかもしれないの境目っぽいことに気づき、しばらくそこで見守っていく方向にしていました。

 カメラをセットして、B・Bたちの様子を見守りながら、お子さんたちと触れ合っている姿を残す私。約一年ぶりにファインダー越しに見たB・Bは当たり前ながら何も変わっていなくて、その変わっていないということがなんか嬉しくて。メインマスコットの立ち位置をフレップくんに譲ったとはいえ、根っこの部分は全く変わってないんだなぁってのが嬉しかったんですよね。

 途中、単独で控室に戻ったアテンドさんに見つかり、日曜日に私がいる(この日のサンデーリクエストラインはお休み扱い)びっくりされながらではあったんですけど、しばらく内緒にしといてくださいとお願いして、その様子をただただ見守っていました。

■そして接近戦

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 しばらくコーチ陣とともにお子さんたちの指導を行っていたB・Bですが、ふいに野球指導ゾーンから様々なスポーツをベースにした体験エリアの方に移動し始めます。移動していく先は喫煙所から見えにくいゾーンで、これはもうネタバラシをしていこうと近づいていきます。

 B・Bとアテンドさんが向かっていったのは、ドリブルジムカーナとでもいいましょうか、コースに沿ってハチの字にドリブルしながらタイムを競うというもの。年齢別に標準タイムが設定され、更にランキング式でタイムを計測されていくという流れ。B・B好きそうだなぁって、そろそろと近づきつつ、アテンドさんが笑いをこらえる中でB・Bの死角から近づいていきます。
 
 
「あ! 北海道日本ハムファイターズのマスコット、B・Bさんですか?」
 
 
 第一声は奇襲をかけるときのおなじみ。一瞬だけ「えっ?」って空気感を出されつつつも、爆笑してた私を確認して、2018年3月と同じ……もっと言えば、以前までと全く変わらない形に。感動の再会というよりは、いつもどおりな雰囲気。お客さんと球団のキャラクターという間柄で、球場以外の接点しかないんですけど、スッと今までどおりになるんだなぁって。不思議ですけどね。

 その後、地元のご家族一組、ドリブルジムカーナ担当のお嬢さん、B・Bとアテンドさんと私という時間が。ドリブルジムカーナはB・Bにやれ言われ、B・Bの次にトライして足首いわしかけたり。

 ドリブルジムカーナトライの前後にちょっとお話できる時間が会ったので、変わってないなぁって積もる話などを。そんな中でB・B自身が私の奇襲を予期していたわけじゃないと思うんですが、前日に面白い話があったので、そのへんのツッコミなどを。

 前日、今回の情報を教えてくれたよしおくんのお父さんが下妻に遊びに来ていたんですけど、そのお父さんに「オサナイを呼んでこい」とアピールしてたらしいんですよね。その話を事前に聞いていたので、ゲラッゲラ笑いながら、まさかほんとに来るとは思ってなかったでしょうと、思い切り突っ込んでいました。

■午前中の部

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 その後、しばらく体験ゾーンでグリーティングしたあとに野球指導ゾーンに戻ったB・B。休憩を入れながら、何度か出てくるようで、B・Bが戻ったあとはようやっとTwitterでもどこにいるかの話を書き始め、改めて番組をお休みしてるのは下妻にきているからですというお話をお知らせしていました。

 私は始発で神奈川から移動して9時ちょっと過ぎるレベルの位置だったんですけど、11時近くなってB・Bに会いに来た皆さんが下妻に到着されたようで、ようやくそれっぽい雰囲気に。ほんと、最初は地元っぽくない人がひとりでどうしようか不安だったんです。実際、一軍は札幌でオープン戦ですし、鎌ケ谷ではイースタンリーグの公式戦もありましたし、そんなに遊びに来る人はいないと思っていたんですけど、ようやくご同輩らしい方々がいてホッとできていました。

 ざざっと体験ゾーンでふれあいながら身体能力の高さを見せつけ、そのまま午前中の野球教室に。私が到着した時間帯の野球教室はどちらかといえば本気モード。11時頃からは小学校低学年に向けて、野球と親しむ形の教室が。

 アカデミーコーチ陣の指導や載せ方のうまさ、お子さんが楽しそうにやっている姿を見ながら、野球で地域を盛り上げていきたいというキャラバン、いわゆる地域振興活動は地元も盛り上がるし、野球に触れ合う人口も増えるしでいい流れなんだろうなぁと感じていた私。保護地域外ではありますけど、野球人口を増やす、チームに親しみを持ってもらういい施策だよねと。

 B・Bはそんなお子さん向けの野球教室にもしっかりと参加。ほぼ四人目のコーチとしてお子さんの規範となって動く姿があったんですけど、メインマスコットの頃にもスマイルキャラバンとかではこういう形でやってたんだろうなぁって。むしろこういう野球を伝える、野球を通じて裾野を広げるって活動がフィットしてるのかな、なんて思いを頭に浮かべながらB・Bの姿を残していました。

 午前中の部終わりで引き上げるときに「B B PhotoBook HOME 北海道212の記憶」にサイン……は、実は札幌で著者サイン本を買っていたので、改めてオサナイさんあての名前を記名いただいたり、昨年たまたま知り合った紳士の話とその紳士がB・Bにものすごく憧れていたんですって話(該当の紳士はなんとなく分かるかと思います。その紳士がここを見てるかどうかわかりませんが、今度その話をしに行きます(笑)。)をしたり。他の皆さんもちょうどのタイミングで写真を撮ってもらったりサインを頂いたりと、そんなふれあいタイムがありました。

■午後の部

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 せっかく地元のおまつりとのコラボしてのキャラバンということもあり、地元産食材を使ったカレーを頂きつつ、普段あまりない「なにもしない時間」というのを楽しませてもらっていました。いつもの日曜は放送があったり、休みでもどっかに行ったりするので、何もしないという時間が本当に少ないんですよね。

 そんなゆったりとした時間の後、午後からはドッジボール大会。最初はお子さん中心でアカデミーコーチが王となり、その王を守っていくという変則的なルールで進行。その輪の中に普通に入り、違和感なくドッジボールしているB・Bを見て撮って、改めてこの熊の体力的な部分はすごいなぁと。正直、駆け抜けている年数を考えると(お互いに(笑))加齢を重ねているはずではあるんですけど、ほんと変わらないというか、見えないところの努力というのは半端ないんだろうなぁと。

 この時間には午前中からいた面々、お昼ぐらいから間に合わせたよしおくん一家、お昼以降に到着した面々が見守りつつ。2018年3月の鎌ケ谷の人数や今までのグリーティングを考えると、ゆるゆるな感じで。皆さん思い思いに撮ってたり見守っていたり。都内などから考えた下妻の位置もありますけど、レアな時間を過ごせていたなぁって改めて思います。

 お子さん向けドッジボールが終わったあと、一息休憩が入り、最終的におとなもこどももおねーさんもおにーさんもひっくるめたドッジボール大会に。私は撮影をしたいと参加しませんでしたけど、元プロ野球選手やB・Bとドッジボールが出来るというのはものすごく貴重な時間。まず普通に生きていればない経験でしたし、B・Bに会いに来た皆さん、地元のお子さんたちや親御さんたちみんなが楽しそうにしてたのが印象に残っています。

 とりあえず、元プロ野球選手でもドッジボールが苦手ってのもわかりましたし、B・Bが煽っていく中でテンション上げていくお子さんとか、見てるだけでも本当に楽しかったです

 ドッジボール後はコーチ陣からご挨拶があり、イベントが終了。残っていたみなさんがB・Bと思い思いにお話しつつ、みんなのお話をしっかりと受け止めているB・Bの姿にグッとくるシーンもありましたけど、一切変わってない扱いに苦笑いの本気笑いをしていた私。またねの挨拶をしたあと、一時間に一本の気動車に乗りながら移動を。

 B・Bの「今」を見ることが出来て本当に良かったなぁと、乗換駅である北千住駅周辺で一杯ひっかけながら、下妻に行けてよかったと改めて噛み締めていました。

■最後に

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 上にも書きましたけど、今まで野球場で見たことのあった、メインマスコットとしてのB・Bではない、そんな姿を見られたのは本当に嬉しくて。今の立ち位置で参加するキャラバンは変にこう肩肘張ってるわけでもなく、自然体でお子さんたちと触れ合って、野球の裾野を広げて、北海道日本ハムファイターズを広めることが出来てるんだろうなぁと感じました。

 その後、新たな基軸「The HOME~B☆Bみらい大志プロジェクト~」を発表。更に地域に根付いて、北海道とともに生きるということを明確にしていました。それに関してのコラム「【#86】それから」なんかも読みながら、あの熊は色々と考えて、表に出るところは出つつ、ファイターズの子たちをこれからも突っ走っていくんだろうなぁと。その突っ走っている背中を毎回ではないけど、たまに見ることが出来たら嬉しいよなぁと思うわけで。
 
 
 いつか、どこのHOMEになるかはわかりませんけども、B・BのHOME、北海道のいずれかの街にそっと、完全ステルスで奇襲をかけて驚かせていきたいと思う2019年でありました。
 
 
 だからまたどこかで、どこかのHOMEで、ですね、B・B。
 
 
 
 
 ……って、あ。そうそう。

 2019年、フレップくんのアクシデント(ファイターズのゆかいな面々は結構、腰下のアクシデント多いですよね……)のフォローのため、メットライフドームと甲子園に交流に出るという発表は聞いてますけど、多分いけませんので……うん、きっとたぶん(笑)。



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 ま、いつかまた。そのときはこうやっていつもどおりに、ですね。

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