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化学系理系大学院生が後悔していること

私は理系大学院修士二年生です。

平日は会社のように、9:30-17:00で研究や調べものを行って過ごしています。

こんなにも長い時間何をしているかというと、実験をしてデータを得て、その結果からまた次の実験を行うという繰り返しを行っています。

簡単にいうと理系大学院生の平日はこんなところでしょう。

この記事のテーマでもある理系大学院生が後悔していることというのは、研究室に配属された初めの一年間の実験の進め方についてです。

大学4年生から研究室に配属され研究し始めてからもう2年と半年ほどが経ちますが、ようやく上手な研究の進め方が分かったような気がします。

そこでもしできるのなら、過去の自分に投げかけてあげたいアドバイスばかりですので、もしこれを読んでいる大学4年生はこれを読んでレベルアップの手助けにしてください。

そもそもなぜ実験をするのか?

なんでこんな長い時間学校で実験なんかしているのか?

私たちの重要なゴールは大学院を卒業し、修士号を獲得することにあります。

大学生ががんばって単位を必要な量獲得し卒業するように、大学院生にも必要な単位というものがあります。

その中に修士論文の発表というものがあり、この発表を終え単位を獲得し修士号を得るために実験しているのが大きな目的です。

実験して得すること

修士論文以外にも論文を作成し、論文掲載サイトの度重なる審査を潜り抜ければ論文を世界に投稿することができます。

この論文というものは、いわば作品なわけで、たくさん作品を出したり、良い作品で世界に影響を与えたりということが可能になるわけです。

作品はその人を評価する項目の一つにもなり、修士号の次の博士号取得には論文が何本か必要であることもあります。

また、日本だけでなく世界共通の評価基準であるので、日本で書いた論文の影響力次第では、海外でも評価されるということはあり得ることです。

世界という規模からスケールを小さくして自分が通っている大学で、この作品を作ることがどのようなことにつながるかというと、作品によって奨励金や奨学金を得るチャンスがあるということです。

大学には研究に励む人材に奨励金を与え、さらに研究に励んでもらうという制度や賞というものがたくさんあります。

シンプルな言い方をすれば、勉強を頑張った人にご褒美を与えるという感じです。

報酬だけでなく、留学の支援や学会費用の支援など大学にはその大学の名前にも価値を与える人材を創るために援助を惜しまないという姿勢です。

それにあやかって、勉強頑張るからお金頂戴!とモチベーションにすることもできるでしょう。

以上まとめると日々の研究でっ結果を出せば、お金がもらえたり、行きたかった国に行くことができたり、新たな体験をすることができたりと頑張った分だけ報酬が得られるということなので実験することは得なのです!

後悔していること

私は、大学院の成績で結果を残すことができたので、韓国に留学ができたり、学会発表で北海道や福岡に行きそこで小旅行をしたり、いろいろな場所で実験を行ったり、他大学の教授とのつながりができたりといい経験ばかりさせてもらいました。

そこでもっと初めから実験が上手に進めれていたらさらに良い成績で受けれた恩恵があるのではないかと思っています。

そこで過去の自分に言いたい実験の進め方をメモっておきます。

理系大学生はぜひ参考にしてください。

化学系理系大学生の実験の進め方

まずは、テーマを決めるというところから実験は始まります。

現在、世の中に起きている問題やその解決策、流行の物質や技術などを加味し、所属している研究室で行える実験を探します。

初心者の研究者が一人でこれを考えるのはほぼ不可能です。

何をするのか、何ができるのかを知らない人が何かを生み出すことはできません。

そのために教授やドクターがいるので、まずは聞きまくってください。

どんなテーマがあるのか?

先輩が終わらせることができなかったテーマはないか?

先生が気になるテーマはあるか?

0→1の作業は人に頼りましょう。

まずは行動してみないと面白いのかどうか、自分に合っているかどうかは分かりません。

そしてテーマが決まれば、とにかくそのテーマに近しいトピックスの文献を見てみてください。

何と何を使って、何をしているのか?どういうところが新しいのか?

たくさん調べてみると研究室で行っているテーマと似ているものがあったりします。

そこで、いまあるものを使って新しいことをしようと考えてみてください。

使うものが決まれば、性能を評価するだけなので。

1→10の作業はずっと簡単です。

とにかく重要なのは調べることです。

特にChatGPTというのは便利でとりあえず気になったもののだいたいの答えがすぐに帰ってくるので、詳しく調べるときのキーワードが分かります。

そこでやるべきこととやらなくていいことを見極め、次の実験をするというのが簡単にできます。

ここまでで実験のテーマを決め、実験で使うものを決め、実験したものの評価の方法がだいたい決まりました。

あとは、結果次第で、予想通りの結果が出たらそれを続ける。

予想外のことが起きたら、ほかの測定機器を使って調べてみるの繰り返し。

これで手順完成です。

まとめ

書いてみたら簡単な話でした。

過去の自分は、目の前の細かなことをしすぎたせいでだいぶ時間がかかりすぎました。

大枠をとらえ、小さいところを詰めていけ!!

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