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「アングスト/不安」考

@川越スカラ座観てまいりました。コロナ対策ソーディスといえ、かなり間引いて席を配置されていて安心感と見やすさありがとうございました(経営的には絶対厳しそうだけど、、) にしても川越市役所の駐車場か1時間400円でなかなかくらいました。リモートトークも参加したから結局1400円くらい。映画一本分かあとか打算的に考えてしまいやした、、どっか安いとこありませんか。

兎に角噂のアングストですが、いやあ変な映画でごわした。

かなりネタバレしますので観る予定の方は飛ばしてください。

あと社会的に〜倫理的に〜は個人的にはなくて、映画に意義性とか求める方は不快に捉える部分あるかも。it's only a movie...精神でいきませう。

まずなんつっても不穏!そして「アングスト/不安」じゃなく「クラウス・シュルツ/不穏」と言ってもいいくらい音楽が不穏でありました。これは劇場の爆音じゃないと表現出来ない部分もあると思うので映画館で観なきゃポイント。あれを聴き続けたら間違いなく発狂するでしょう。

あとなんつっても自分の出生の呪詛を回想しながら殺害シーンに及ぶのが禍々しい。そして新しい。被害者側もほぼセリフなく、上記の音楽が流れながらで不気味。

なんつってもあの3人家族の娘への粘着さ。ガムテープでドアノブに足を固定するシーンがゼイリブ並に(体感的)長い!あと殺害シーンが劇中最大のピークかと思うんすが、本当に酷い。暗くてより陰鬱。ジャンローラン的な側面もあったかも。いややっぱないかも。

※このへんDVD再再発おねがいしてえ

そして翌朝からの顔を洗ったり、ばあさんを運ぶときにブルブル震えたりすんのもやばすぎ。車出したあと事故ったときの挙動不振さもやばすぎ。

という感じで終始変な感じではありましたが、自分的に殺害後の朝方現場に戻った主人公が、住人の山積みになった服から着替えるんだけど、なぜか血まみれシャツだけ脱いだあと良いシャツがなかったのかまた血まみれシャツを着直すところが喜劇的な妙さがありました。

ただ、もしこれが故シアターN渋谷の出来上がった客で埋まったレイトショーだったならば。入れ歯や某蹴っ飛ばしシーンでは笑いが起きていたかも。

いずれにしろ終始没入感が異常で、犯罪に加担しているような感じはやはり皆絶賛している撮影技術にあるのかなあと納得いたしやした。

あとやはり「ありふれた事件」感、他これ何故か思いだしたもの。

パンフは補完に絶対買ったほういいです、犬の謎とかも解けます。(パンフの中身がシャドー感あったので貼り)

別冊映画秘宝怖い、映画 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝) https://www.amazon.co.jp/dp/4800314577/ref=cm_sw_r_cp_api_i_PoefFb1XB3E57

ここのp57に江戸木さんが話題に出してて、どっかで出したほうがいい!と虎視眈眈と狙っていたのだなあと。

というわけで観たら何かは感じとれるはずな一本でありやした。

茶一郎さんも早速あげてました。相変わらず素晴らしい!

https://youtu.be/Tl0uYdBpp0w