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大雨☔の日に回収された、可哀そうな古着の行き先とは・・・🔥

皆さんこんにちは、ラグマスター(ラグハウスの親方)のPikaichiです。ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事です。常日頃より、古着のリサイクルや回収にご協力下さり有り難うございます!!


今回は、先日の台風第2号及びそれに伴う前線の活発化による大雨の日に出された古着の話です。

台風第2号及びそれに伴う前線の活発化による大雨により、被災された皆様にお見舞い申し上げます。

そして今回は、先日の台風第2号及びそれに伴う前線の活発化による大雨の日に出された、もったいなくて可哀そうな古着の話です。

風第2号及びそれに伴台う前線の活発化による大雨とは?

○台風第 2 号が 5 月 31 日から 6 月 2 日にかけて沖縄地方にかなり接近し た。台風により、沖縄・奄美では大雨となった所があり、非常に強い風が 吹いて、海上は猛烈なしけとなった。
○梅雨前線が 1 日から 3 日午前中にかけて本州付近に停滞した。前線に向か って台風周辺の非常に暖かく湿った空気が流れ込んだため、2 日には前線 の活動が活発になった。
○西日本から東日本の太平洋側を中心に大雨となり、高知県、和歌山県、奈 良県、三重県、愛知県、静岡県で線状降水帯が発生した。1 時間に 80 ミリ 以上の猛烈な雨が降り、1 時間降水量が観測史上 1 位の値を更新した地点 があった。また、降り始めからの雨量は東海地方で 500 ミリを超えたほ か、四国地方、近畿地方、関東地方でも 400 ミリを超え、平年の 6 月の月 降水量の 2 倍を超えた地点があった。

6月2日金曜日の関東地方の天気は豪雨だった

6月2日金曜日の関東地方の天気は豪雨だったにもかかわらず、ある自治体では古着のリサイクル回収日となっていた。一応市民向けのルールでは「古紙類は雨の日でも収集していますが、古布類は雨に濡れてしまうとカビの原因となり、資源や再利用できませんので、雨の日は避けてください。」となっているのですが、雨の日は回収しませんというルールで無い事と、雨の日は避けてくださいというルールるが周知徹底されていない事から、雨の日に出される古着が後を絶ちません!

その為、6月2日は豪雨だったのにも関わらず沢山の古着が回収されたのです。その一部が▼こちらの画像です。

雨の日に出された可哀そうな古着の画像

6月2日に回収された可哀そうな古着たち

一見何ともなさそうに見えますが、ぐっしょり濡れているんです。拡大した画像を見て頂きましょう。

泥水を被りぐっしょり濡れた、可哀そうな古着
ビニール袋の内側に水滴が有るのが分かります

このピンクパンサーの縫いぐるみも中ワタまでぐっしょりです、濡れていなければ彼も第二の人生いや豹生を歩めたはずなのですが、この後彼は焼却処分される事になります。アーメン。

濡れたブリーフケース、もったいないから!

このブリーフケースも濡れていなければ、海外でリユースされたのに!もったいないから!

画像でも濡れているのが良く分かります
彼の哀しそうな顔⁉もったいないから!
みんな、ぐちょり濡れているんです!
晴れた日に出されていれば
リサイクルされたはずなのに、もったいないから!
雨の日に出されたばかりに
全てが焼却処分に、もったいないから!

何故リサイクル出来ないのか?

回収された古着は選別されてリサイクルされるのですが、濡れているとカビや生乾き臭が発生したりして、このままでは最終的には腐ってしまいます

この濡れた物をリサイクルするためには、洗濯し直して乾燥させる必要が有ります。雨で濡れた物をそのまま天日干しにすると悪臭が発生し、再利用できません。だからと言って、一度に2トンもの古着を洗濯などできませんし、たとえ洗濯できたとしても干す場所が有りませんし、その前にそんな労力を掛けてまでして採算の取れる古着などは、ほとんど無いのです。

濡れている物が一袋ぐらいなら、洗濯出来そうな物だけを抜いて洗濯し干す事だってするのですが、まとまって濡れた物が入ってくるとゴミとして処分する以外に方法が有りません!

もったいないから少量なら洗濯して干す事もある

濡れた古着は焼却処分される

濡れた古着はゴミとして処分するしか方法がないのですが、その処分方法は焼却場で焼却処分される事となります。

繊維製品なので乾いている物なら、たやすく焼却する事も出来ますが、濡れていた場合にはそう簡単に焼却する事は困難です。濡れた古着を焼却するためには、通常の何倍ものエネルギーが必要となるでしょう。エネルギーの浪費も、もったいないから!

税金を使って環境に配慮するために古着の回収をしたのに、雨の日に回収された為にかえって環境に負荷を掛ける結果になってしまったのです。こんな無駄な、えせリサイクルが数多くの自治体で日常的に行われているのです。
これをファッションロスと言わずして何がファッションロスなんでしょうか?

ビニール袋に入れて出せばいいのでは?

ビニール袋に入れて出せばいいのでは?とよく質問されるのですが、前掲の画像を見てもお分かりのように、ビニール袋に入れてもぐっしょり濡れてしまうのです。

なぜなら、まずビニール袋の結び口が緩くて雨が入ります。たとえ完璧に結ばれて密閉されていたとしても、収集や運搬、ヤードへの荷下ろしなどの作業中にビニール袋が破けてしまい、その穴から雨が侵入してゆきます。

では、回収日に雨が降ったらどうすればいいの?

雨が降っている日や、振り出しそうな日には古着を出すのを中止してください。次回以降の天気の良い回収日までご家庭内で保管して頂くようにお願い致します。

家族あての伝言が張り紙された古着

▲こちらの画像は以前に回収された古着です。6月21日火曜日に古着の回収が有りますので、朝に出して下さい。雨だったら出さないでね。という内容の張り紙がしてあります。

この方のように回収ルールを良く理解して、実践して下さる方が多くなれば本当の意味でのファッションロスを削減できるのですが!

せっかくリサイクルの為に出す古着なんだから、雨の日に出すのはやめましょうよ、もったいないから!

▼ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんも「もったいない」って言ってるでしょ!

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🟡ラグハウスとは🟡

ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事で、和名は襤褸屋(ぼろや)です。ラグハウスでは、回収された古着を主に次の3種類の用途に選別しています。
①ウエスの原料(工業用の雑巾)
②反毛の原料(フェルトの原料)
③中古衣料(国内国外向け古着)

🟡このブログをお読み頂く上での注意点🟡

私のブログや記事の中では、古着や古布、古繊維の事を総称で古着と表記したり、またリサイクルやリユースの事、古着のリサイクルについてのご意見や疑問、ご質問などが有りましたら、コメント欄より是非お寄せください。丁寧に分かりやすく返答させて頂きます。を総称でリサイクルと表記している事が有りますのでご注意下さい。そして、その古着をリサイクルする業者の事を、ラグハウス(Rag House)またはボロ屋と表記しています。ラグハウスの業界用語で、選別前の古布の事を込ボロ(こみぼろ)と呼ぶので、こちらもそう表記する事が有ります。

また、古着のリサイクルについてのご意見や疑問、ご質問などが有りましたら、コメント欄より是非お寄せください。丁寧に分かりやすく返答させて頂きます。

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