アベンジャーズ大激論 その1 【シビルウォー考察】

各位

ペニー・パーカーです。間違えました。あイカつおじさんです。お世話になっております。

シビル・ウォー見ました。
これは公開当初は相当物議をかもしただろうな…と思いながら、俺も感想が言いたくてたまらなくなったので、思いつく限りをTweetしていきます。
散々手垢のついた内容の感想・考察だと思いますが、ご容赦ください。

※同僚あイカつおじさんはエンドゲーム公開に向けてMCU作品を時系列に沿って勉強していた。

↑という文面だけを月曜に書いて、気づいたら金曜になっていた。
ねーちゃん、明日って今さ。

☆全体について

傑作でしょ…傑作でしょ。
アクションとしては、男の子みんなが夢に見る「味方同士が戦ったら誰が一番つええんだ!?」という絵面を形にしている。アクションそれ自体
のクオリティも高く、尚且つ誰も格を下げていないのはまさに匠の技。
また、人間ドラマとしてはこれまで積み上げてきた各キャラの背景・個性を十二分に発揮し、変わらない部分、変わらざるを得なかった部分をすべ
て描き出しています。彼らを取り巻く状況があまりにめまぐるしく変化するため各キャラの行動原理や考えの変化に初見でついていくのは困難ですが、冷静に考えると論理的にも心情的にもすべて説明がつく、というよりこれ以外の道筋は考えられないというほどに練られている。最後は悲劇的な終わり方になったといっていいと思いますが、アメコミという勧善懲悪的な世界観の中で避けられがち(なのかどうかは知らないが)だがしかし避けがたく発生するであろうヒーロー同士の本質的な確執と周囲からの圧力・摩擦を正面から描き切ってくれた証左として受け取りました。こんなん俺が絶頂しないはずがないでしょ。もうこれが完結編でいいよ…(よくない)。次回作ほんと期待。

以降は思ったことを徒然なるままに書いていきます。校正?そんなもんワガンダの底に置いてきたぜ。

☆キャップについて


これまでは組織を最優先する兵士の中の兵士というイメージでしたが、今回は違った面を見せてきましたね…。見終わった直後はスタークの言うとおり、キャップが70年来の友人を助けたいあまり組織を軽んじるエゴイストになってしまったと思わざるを得なかった。

しかしよくよく考えると彼の行動すべてには一本の筋が通っており、むしろ誰よりも世界の平和のことを考えていたのかも…と思い直しました。

まず彼には「国連に身を置く」という選択肢はあり得なかったでしょう。
理由としては
①バッキーの存在
②キャップ自身の懐疑心
③国連という組織の問題
があるかと思います。

①はいいでしょう。バッキーに嫌疑がかかっていた状況で国連所属になるというのは見殺しにするも同然です。
②前作ウィンターソルジャーで「組織の信用ならなさ」がこれでもかと描かれていたので、これも納得。なんてロジカルな流れなんだ。
③現実の国連でもそうですが、凡人の民主的な合議制というものはとにかく非効率なうえ事なかれ主義に陥りがちです。ってトンパくんが言ってた。アベンジャーズは良くて塩漬け、悪ければわるいやつに利用される未来が待っているに決まっている。続編では残留組がそうなるんだろ?わかっちまうんだな、俺には…

視聴直後はバッキーの印象が強すぎて①に着目してしまいがちだが実際は②③が大きかったんだじゃないかな。逆に、頼るべき後ろ盾がなくとも
自らの良識を信じて戦うと決断した覚悟、それがキャップの成長のあかしでもあり、キャップらしさの顕現でもあるとも感じました。矛盾してるか
な…
今思い返すと、ウィンターソルジャー2で新しい奴ら集めて「君たちがアベンジャーズだ」といったのもイザという時のために自らが絶対的に信頼できるチームを作ろうとしていたわけですね。キャップお前…根っからのヒーローなのか?

書いてて思ったけど、後ろ「盾」を失っても戦い続けるという表現、すごく示唆的だな…これ、今年のノーベル文学賞きちゃうかもな…。

☆スタークについて

逆に安易な道を選んでしまったのはスタークですね。ウルトロンでの大ポカ、冒頭の住民被害、ペッパーくんとの確執?(これはあまり語られなかったので何とも)の影響でブレてしまい他人に身をゆだねてしまうあたり、スタークくんの弱さが全面に出ている。ナターシャたんに「エゴイストはお前や」(意訳)と看破されていましたが、あれは自分の置かれた状況・現在の心境をそのまま周囲に適用してしまう子供っぽさを指しているのだと解釈しました。
そう考えると、終盤でバッキーが爆破事件の犯人ではないと分かったときに一時期は協力しようといったにもかかわらず、親の仇と知るや否や私怨
でキャプバキと3Pはじめちゃうのもスタークならではって感じですね。「一番悪いのはアベンジャーズが分裂すること」と言いながら、最後に壊したのは彼ですし。まぁ気持ちはわかりますがね。人間だもの。でもキャップならこうはならなかったな。いろいろ思い返すとスタークくんってプライドは高いけど自己評価がそんなに高くないのかな、と思ったりします。2での自暴自棄の乱痴気騒ぎも、愛されていないという思い込みの発露なのかなと。
総括するとスタークは速水ヒロだということです。あの馬鹿げた開発能力の高さはプリズムの煌めきと考えれば腑に落るし。彼たぶんエンドゲームでキングになるね。
なんてロジカルな流れなんだ。

キャップが盾を失ってもキャップだったのとは対照的に、アイアンマンは鉄の男になりきれてはいなかったということですね(無理やり)。これ今年の芥川賞きちゃうかもな。

スターク派の人員構成も面白い。
ローズ:根っからの軍人・組織人
ヴィジョン:機械的・システム的な脅威度判定マシーン/赤井めが姉ぇ
スパイダー:何も知らない子供
ナターシャ:組織を裏切れないが、最終的にはキャップの信念にほだされる
猫ちゃん:なんやこいつ…「法然上人が出家するまで」かな?
という感じで、いかにも寄せ集め感があるというか、あまり信念の強くなさそうな連中です。「キャップ派の方が弱そうだったのに拮抗していた」というちらかわ(同僚:のちの考察で登場)の意見は意図的なもので、個々の能力では勝っているのにキャップ派の揺るがぬ信念による結束には勝ちきれなかった、という演出なのかもしれませんね。僕は強さについてはよくわからないので何とも言えませんが。キャップ派も皆そんなに信念バリバリ系かっていうとそんな気もしないけど…まぁ多少はね?

☆バッキーについて


バッキーが親猫ちゃんを爆殺した犯人じゃなかったと分かったわけですが、彼は洗脳が解けてるわけじゃないんですよね。だから彼は依然として危険な存在な訳だし、無条件で逃がすのはマズいんじゃ?と未だに思ってます。なのでそこはキャップの人間らしさというか弱さと捉えています。バッキーは俺が管理する的な立ち位置かもしれませんが。やっぱりホモじゃないか。逆に、スタークもキャップと協力(≒解放)しそうになったの、これは正義感による行動というよりキャップと仲直りしたい気持ちがつよかったのかと(状況を考えるとバッキー超危険なので)。やっぱりホモじゃないか。これ今年の谷崎潤一郎賞ry
ホモ論議はさておき、キャプバキはもうちょっとスタークに気を遣うというか、仁義切ってもよかったんじゃないかなって思います。親の仇と戦友のタッグにボコボコにされ、ローズも失ったスターク可哀そうすぎる。「それは俺の親父が作った盾だからおいてけ」とか言っちゃうスターク、惨めすぎる(笑)(笑えない)。

いろいろ言ったけど何が言いたいかというと、MCUもプリズムの煌めきに溢れているってことです。次回作も期待してます。

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どうでもいいけど、アニメ好きはスパイダーバース見てくれよな。


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