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宮下パークに行ってみたという話

宮下パークに行きたい。
私はコロナ渦のなか、それだけを考えていた。ただの公園ではなく、宮下パークへ。
都市計画や建築を学んでいる身としては、興味をそそられる事例でもあり、渋谷という環境にどのような公園が相応しいかを見に行きたい一心で過ごしてきた。大学に行くついでに寄ろうと思っていたが、大学に行く機会もないまま時は過ぎ、とうとう我慢できずに現地へと赴いた。

感想としては、従来の公園ではなく、開放感を残しながらも空間分けがきっちりしているという印象であった。芝生で寝転がる場、砂浜で遊べる場、人々の休憩の場、全てが分けられていたが、同時に一つであった。その理由は視線だろう。公園内は視線が通るように設計されており、人々の活動が遠くからでもよく見える。このおかげで分けられた場所も開けて感じられる。
歩きながら、遊ぶ人や休憩する人を感じられ、全員が一つの住民のような一体感がそこには存在した。この公園が新たな都市型公園のプロトタイプとなるだろう。

それにしても渋谷という都市は最近見るたびに姿を変えている。
人がそうであるように。渋谷という都市も生物のように変化しているのだ。

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