『老いらくの恋〜農の明日へ』


私、佐藤良唯の所属する劇団
青年劇場の第130回公演である本公演が

5/24〜5/31に紀伊國屋ホールにて上演されます。

時々の農政に振り回されてきた農家の苦悩を
涙と笑いの中で描いてきた高橋正圀氏の待望の農業シリーズ新作!

農民作家・山下惣一氏の遺作となった「農の明日へ」に想を得て
演出の西川信廣氏(文学座)とともに
農の、そして私たちの未来と希望を探ります。


この作品は佐賀県の唐津が舞台となっていて、
佐賀県の唐津の米農家出身の祖母がいる自分にとってはとても親近感を感じる作品です。

子供の頃に祖母の実家の唐津の家で食べた、
塩むすび。
飾り気はないけど、豊かな味わいでした。
とても美味しかった。

そういう日本の食文化に危機が迫っている。

劇団の勉強会で日本の農業の現状を知り、驚きを隠せませんでした。
僕らはスーパーへ行けば野菜が買えて、コンビニへ行けばお弁当が買える。
そんな当たり前の環境に慣れてしまったが為に感覚が麻痺していたのだなと痛感しました。


私自身ここ数年、食に関しては様々な事を勉強しました。日本が化学調味料や人工甘味料、食品添加物が世界中の国々比べて圧倒的に多く使われていて、他国と比べ圧倒的に種類が多いことなど食品の遺伝子組み換えなどなど。
知らず知らずの内に自分の体が蝕ばれていっているということ。
食と身体は直結し、身体と精神もまた同じく。
豊かな食のなかにこそ豊かな感性、精神性が生まれるのではないのだろうか。と私は思います。

私たち人間が豊かに暮らしていくことに食、すなわち農は直結する問題ではないのでしょうか?

少し話は脱線しますが、
料理研究家の土井善晴氏は人間が一番始めに行ったクリエイティブなことは料理だと言っていました。
生きていくということに置いて食は絶対に切り離すことのできない人間の営みだと思います。

食、その原点の農。

その農についていま一度、青年劇場とともにお芝居を通じて考えていきませんか?

つらつらと色々と書きましたが、
笑って泣けるそんな温かい作品になっております。
そして、
稽古場では先輩俳優方がより良い作品を目指して、
そして劇団の全員で良い作品を生み出そうとしています。

是非5月の末には紀伊國屋ホールでお芝居を!

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