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はじめてfoufouの試着会に行ってきた。

はじめてfoufouの試着会に行ってきた。
それだけの話を書く。
それだけの話を書く前に自分のことを少し書いてみようと思う。


初めてfoufouの服を見たのはツイッター上である。千鳥ワンピースだった。一目見て「うわめっちゃええやん……」と顔を覆って天を仰いだ。挙動の怪しいオタクムーブではあるが自宅だったので許してほしい。秒で画像を保存し、ツリーに繋げてあったブランド名とリンクを辿った。


foufouというかわいらしい名前のブランド、初めは読み方がわからなかったが(フォウフォウとはえらくご機嫌な名前だなあなどとトンチキなことを思ったりしていた)カタカナで「フーフー」と読んでみると妙にしっくりくる。しかしその洋服の値段をみて今度は頭を抱えてしまった。二万五千円。最近のおしゃれな服はこんなに高価なものだったのか。
値段に驚き、慄き、焦り、うごうごと悩んでいるうちに売り切れてしまった。
しょうがないよなあ、そしてそのときは間違いなくこうも思っていた。
ワンピース一着にその値段は出せない。


わたしはたぶんおしゃれがすきじゃなかった、365日年がら年中、Tシャツとデニムにスニーカーで生きていけたらどれだけいいだろうと常々思っている。しかしユ●クロや無●印だけで生きていけるほどのセンスもこだわりもない。
そしてこれまた面倒くさいことに、他人と同じが、めちゃくちゃ嫌なのだった。ただ、毎日寝て起きて服を着るだけで、楽しておしゃれになりたいのだ。


かくして楽しておしゃれになりたいわたしは、現在dress#16、はなたば03、dress#09を購入済みである。ベロアワンピースの次に購入したのがはなたばとかちょっと自分でも意味がわからないが、人生とはそういうものなのだと思う(雑まとめ

そういうものなのでまじめに試着会のことを書く。【サイズとかは記載してないので参考にはならないです。ただのはじめての試着会の感想です。】

会場の入り口でマールさんが説明をしてくれた。生のマールさんだ、とチャリTシャツの絵ばかり見てめちゃくちゃに緊張しながら注意事項を聞いた。
荷物を置いて、試着したいものを選ぶ。
目当てのアマデウス、ヘリンボーンズは試着に出払っているようで、なにを思ったかわたしはバイカラーワンピースを手に取った。半袖も、配信で観てもそんなに刺さっていなかった。
手に取ってちょっと怖気付き(ワンピースの重量ではなかった)、後ろのファスナーがなかなか閉まらず試着室ではさらに後悔した。
そして試着室の中で自立していた。
試着室から出て、鏡の前に立った自分をみて思った。


「わたしが世界でいちばんこの服似合っているんじゃないか」と。


異論は認めるのでどうかみんなそれぞれのSNSなりで胸を張って主張してほしい。このお気に入りのfoufouの服たちは、世界で一番、わたしが似合っている服なんだと。そういう文章がたくさん読みたいんだなあ(大の字


バイカラーがあまりにも似合いすぎて買う以外の選択肢がなかったが、おかげでエンジンがかかり、吹っ切れたように次々試着できた。
おしゃれがすきではないと書いたが、おしゃれですてきな服を着こなせない自分にゲンナリするのだ。試着会という特別感に呑まれていたのだとしても、似合っている自分がそこにいたのだからわたしは胸を張っていい。誇っていい。


次に試着した目当てのヘリンボーンワンピースはというと、めちゃ軽い。バイカラーを最初に着たからか、軽すぎて不安になった。前開きだから着やすくて◎そして似合ってはいるがバイカラーのときほどテンションが上がらない。これは服の方がかわいい。間違いない。


タイトスカートはわたしの上がよくなかったのだと思う。タイトスカートのシルエットのきれいさに押されて上半身のムチムチが目立ちすぎた。つらい。ドレスシャツやミュージアムシャツと合わせていた方がいらしたので真似すればよかった。ドレスシャツは二色買います!


最後にガンフラを試着してみた。はちゃめちゃにかっこよかった、わたしが。試着されていた方がとてもお似合いだったのでええ〜わたしも着てみようかな〜〜という軽い気持ちできてみたらもうダメだった。買うしかない。Mしか試着できなかったけれど上半身わりと余裕があって、Sのほうがよいだろうかと思ったが、でもこれは丈の長さはぜったい長いほうがいい。残念ながらSは出払っていたので試着はできなかった。


アマデウスはもうず〜〜っと試着されっぱなしみたいだったのでマジでラックにかかったところすら見ていない。それだけが無念である。


遠目にあずみさんをみつけて「ち、小さい〜〜!ほそい〜〜!かわいい〜〜〜〜!!!」と後ろ姿を焼き付けて心残りもなくなったので、そうっと試着会場から退散しようとすると、スタッフの方がエレベーターのところまで追いかけて声をかけてくれた。


「マールさんいらっしゃいますよ、会っていかれないですか?」


正直もうその時点で、いや声をかけてくださった時点で、泣いてしまいそうだった。
そしてエレベーターのところまでマールさんが来てくださった。
ダッシュで。
いやマジで泣くかと思った。長女じゃなかったら我慢できなかった。
他人にやさしくされると、もしくは推しに存在を認知されると爆発四散してしまう系のオタクなので大変困った。でも、ほんとうに、ほんとうに、うれしかった。


「今日はありがとうございました」「たくさん試着できましたか」「11月に試着会またありますのでぜひ」


インスタライブで、YouTubeで、作ったお洋服のすてきなところをたくさん説明するみたいに早口で、マールさんはエレベーターのドアを押さえながら話してくれた。


ここがライブ会場なら、わたしはペンライトを振って泣きながら叫んでいただろう。


試着会、大変たのしかったです、こちらこそほんとうにありがとうございました。あんりさんによろしくお伝えください。