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難病を愛し、楽しむ人生

はじめに

潰瘍性大腸炎を患って5年が経ちました。
いま、自分は難病を患っていることを肯定的に捉え、人生を楽しんでいます。

正直、破天荒な考え方をしているというのは重々承知しています。
しかしながら難病を患った事を機に、人生が好転したことは確かです。

もちろん、過酷な闘病の日々を経験していて
今後もそういった日々がまたやってくると思っています。

最大の損失は「時間」にある

この病気は活動期になると1日10回程度、トイレで過ごすことになります。
1回10分程度なので、健常者に比べて1日2時間ほど失っていることになります。

1ヶ月で換算すると、なんと60時間もトイレで過ごしていることになります。

腹痛での休息や通院などの時間もあります。
なので、実際にはもっと多くの時間をこの病気に使っていることになります。

「人生ハンデ戦」という考え方

人生をマラソンに例えてみましょう。
難病を抱えている私は、人より走り続けるのが難しいと考えるのが自然でしょう。

優劣や勝ち負けで物事を考えるのはあまり好きではありませんが
もし順位のつくマラソンだったら、半数以下の順位がつくと思います。

人並みくらいに走れれば十分

人は自分のペースで走り続けます。歩く人もいるでしょう。
健康な人であれば、それを続けるという選択ができるでしょう。

しかしながら、自分は「休みながら歩く」くらいが現実的です。
ただ、実際のところはなんの努力もせず、自堕落に時間を溶かし続ける人が世の中にはたくさんいます。

だからこそ、休みながらでも着実に歩き続ければ、それ相応の結果を出せます。

人と比べるなんて愚かな考え方だと思います。
ただ、社会生活を生き抜く上で、時に優劣を意識しなければならない時もあります。

短い時間でもしっかりと走り込むことができたら
難病を抱えていても、人並みの結果は出せるようになると気付きました。

それ以来、社会生活における「成果」はだいぶマシなものになってきたように感じます。

「あと何日元気でいられるか」と考える

人は与えられた時間が短ければ短いほど、その時間を大事にします。
そして、短い時間でより成果を出したり、充実した時間を過ごそうとするでしょう。

この病気には症状が落ち着いている「寛解期」というものがあります。
私の人生で唯一、人並みの生活を送れる期間です。

私にとっては、人生にフルコミットする期間を指します。

難病があるからこそ、そう考えられる

私が難病と診断されたのは27歳でした。
社会人になってからは、軽度のうつ気味な症状があり、充実した人生とは程遠いものだったと認識してます。

これからも同じような人生がながーく、ゆるーく続くのだろうと考えていたのが正直なところです。

しかし、難病と診断されてから、この考えが劇的に変わりました。
自分のために使える時間が一気に減り、「自分を誤魔化しながら生きる」ができなくなったのだと思います。


これだけの文章を書いておきながら、最後に最も大事にしていることを書き記しておきたいと思います。

「難病患ってるんだし、これだけできればまぁいっか。」

ほどほどに妥協する

人によって物事の捉え方はさまざまです。
何が正しいというものもありません。

ただ、どうせ治らない病気なら、ポジティブでありたいと私は思いますね。



久しぶりの雑記でした。それでは。

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