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「ブレイキング・バッド」完走記念

かつてアメリカ先住民が何千年も暮らしていた高地の街、アルバカーキ。ニューメキシコ州で最大の都市です。砂漠、荒野、日干し煉瓦の家屋、それがアルバカーキ。その街で繰り広げられる麻薬王ハイゼンベルクもといウォルター・ホワイトという男のドラマ。「ブレイキング・バッド」ようやく完走しました!実はですね、数年前にs2ぐらいまで見てたんです。海外ドラマや映画をよく見る癖にブレイキング・バッドを完走していないなんてオタクの風上にも置けない!というわけでやっとこ見ました。

ここはニューメキシコ州だ。背中を見せたら負けだぜ。そんな街で暮らす普通の化学教師ウォルターが、余命を宣告され、麻薬(通称・メス『メタンフェタミン』)を精製し、元教え子の青年ジェシーと組んで売り捌くことでなんとか残された家族に大金を残したいっていうのが大まかなあらすじですね。よくある(?)展開ではないし、日本人からしたら全く身近な話ではないし、ここはニューメキシコ州だし(?)ドラマの序盤としては掴みはOKですよね。だってep1からブリーフ1枚のおじさんが荒野で銃を片手にわたわたしてるんですよ?何これ?そもそも、普通のおじさんはメスを作って大金を得ようと思いません!そこはウォルター・ホワイトだからですよね、ドラマを通して見て思ったんですが、ウォルターって元々はすごい研究所に居たっぽいしエリートなんですよね、それが普通の高校教師をやってるものだからコンプレックスというかフラストレーションたまってたんだろうな~と後々の暴走っぷりを見て思います。

ジェシー・ピンクマンという男。

ウォルターと組んで裏社会にカチコミをかけるチンピラ。根はいい子。というか、エピソードが進むにつれて悪の道を進むウォルターと対照的にどんどんいい子になっていく。話が逸れるんですがブレイキング・バッドのキャラクターって名前に色が入っててかわいいですよね。ピンクマンにスカイラーにホワイト。なんか意味があるのかな?マリーはなぜか紫に染まってたけど笑

ジェシーの好きなところ
・何があってもウォルターを「ミスターホワイト」って呼ぶところ。育ちの良さ?が出てます。
・捨て犬のような瞳。あんな瞳で見られたらマイクだって負けちゃう。おじさんキラーですよね、ジェシーって。父性を刺激するんだろうな…
・化学の才能っていうか、職人気質なんだと思う。かなりの高精度のメスも作れるのは努力と才能ですね。
・子供が好き。めっちゃいいパパになりそうなので、今後の彼の人生に幸あれ…(エルカミーノも見ましたけど、ジェシーは幸せになれるのかまだ謎です、ダチ2人は良い奴だね)ジェシーというか、中の人の声の低さが好き。二言目にはビッチ!って良く言うジェシーだけど、めっちゃいい声してませんか?ソウル・グッドマンの声も好きなので声フェチなのかもしれん。
ジェシーとジェーンのエピソード、切なくて好き…

「ブレイキング・バッド」って海外ドラマ好きな人達の中でもめちゃくちゃ高評価なのわかります。面白いもん…個人的にs3まで耐え抜いたらs4からジェットコースターみたいに止まらないです。ロケ地もまた良いんですよね。乾いた砂漠、荒地、オレンジの山肌、真っ青な空に、果てしなく続くアスファルトの道…かっこいい。ロマン溢れる風景に少年心を擽られる…

ウォルターが周りを巻き込んでどんどんやばい方向に突き進むんですが、ウォルターって基本的にジェシーガチ勢だよね。パートナーだって言い張って何かと守ってたけど、ジェシーにはあまり伝わってなかったのがラストまで見て切なかった…

アメリカのドラマを見て思うんですけど、わたしパーティ文化、苦手ですね!!!スカイラーがよく開くからちょっとあれはやだなー…笑!ご近所付き合いとか苦手だし…ウォルターも苦手そうだけど…あと、妹夫婦とあんなに近い関係なのもすごいな(?)って…大人になると姉妹とかでもある程度距離が出来ると思うんですが、ホワイト家とシュレイダー家は毎週のように会ってるからストレスたまらないのかな?って思います。仲良いならいいんですけど、なんか殺伐としてる時間の方が多いじゃないですか!まぁウォルターが隠し事してるからスカイラーが殺気立ってたわけですけどね。わたしがジュニアだったら胃に穴が空いてる。

推しですか?
それはもちろん、グスタボ・フリングことガス様です!!!!完璧すぎませんか?

マフィアのボスにしてロス・ポヨスというファーストフードのオーナーですよ。やり手のビジネスマンです。ジャンカルロ・エスポジートって、わたしが初めて見たのは「メイズランナー」なんです。メイズランナーでは荒くれ者のホルヘだったので、こんなにビシッとしている姿を見るのが新鮮でびっくりしました。(TheBOYSでも見たけど!笑)
ガス様の出で立ち、所作、美しい。芸術です。自宅で手料理なんてご褒美シーンです。ガスの魅力としては、表の顔は物腰柔らかで人が良くて、慈善活動もする絵に書いたような『善人』で、裏の顔が、抜け目のない冷酷無比なマフィアのボスってもうギャップで風邪ひく。DEAに取り調べされてても動揺するそぶりも見せずに堂々と受け答えしててカッコよかった…しかもですよ、潔癖症っぽい。ガスが主役の『復讐の杯』回あるじゃないですか、あれタイトルがネタバレすぎますよ!!!あれだめだよ!!ラストまで見てびっくりしたいのに笑
すごく好きな回なんですが、ちょっと惜しい!タイトルでわかっちゃう!あのエピソードでも、ジェシーがガスに守られててジェシーのおじさんキラーっぷりが冴えてましたね!ガスにとっては、人生を掛けた復讐だったわけですが、その当時の相棒・マックスとは恋人関係だったかもねみたいな話をジャンカルロがしていて「わかる……」と誰に言うまでもなく呟いてしまった…ジャンカルロ、わかる…まさに復讐の杯…!タイトルにつけたくなるけど、我慢して欲しかった!医者まで用意してるガス様、用意周到すぎて大好き。

ガス・フリングの右腕、時にはソウルの探偵、マイクも推せる。

マイクの好きなところは、感情的にならず、なにが正しいかを見極め、任務をこなすところですね。めちゃくちゃ有能なのもあるけど、マイクの性格が好きだな。孫娘と幸せになってくれよ…頼む…!!マイクもジェシーには甘い。さすがおじさんキラー。マイクがいるだけでドラマに渋みが増す。ハードボイルドになっちゃう。「ベターコールソウル」はやく見たい。ガスがいなくなってからのマイク、よくウォルターをボッコボコにしなかったなぁと…そこがまたマイクのすごい所ですよね。元警官っていう情報だけでまったくバッググラウンドがわからないので、ベターコールソウルで明かされるのか楽しみです。

推しです。ソウル・グッドマン!
お人好し弁護士ことソウルですが、なぜあんなにやばい人とのコネを持っているのか!笑
主役張れるぐらいキャラ濃いです。スピンオフ作られるわけですよ。わたしも電話したいです。助けてソウル・グッドマン!!!
お人好しというか流されやすいというか、まぁ巻き込まれたポジションの彼ですが、何かと世話焼いてくれるいいキャラです。ウォルターとジェシーにとってのドラえもんですね。彼がなぜこんな稼業をやるに至ったのか「ベターコールソウル」で描かれると思うのでめっちゃ楽しみです(何回も言う)派手なスーツの胡散臭いキャラに弱い(キングスマンのランスロットのファンなので)

「ブレイキング・バッド」の好きなところを羅列しただけなんでめちゃくちゃなレビューなんですけど、見てよかった!今更かよと言われそうですけど、見てない方は見た方がいい。シーズン5で完結だし、スピンオフの福利厚生も充実してます。あとスペイン語のリスニング力、鍛えられる笑
ウォルターが素人丸出しの行動したり、化学の力でなんとかしたり、つくってあそぼみたいなノリで破壊兵器を作ってるのを見るのが好きなんですよ。
ドラマを見てる間ずーーっと付きまとうのが「嫌な予感がする」っていう気持ちなんですが(スターウォーズか?)ウォルターの生き様を見届けてほしいな。ウォルターのせいで周りは散々な結果ですが、見たあとはすっきりするかも?アメリカで病気になったら貧乏人は死ぬしかないというシビアな現実もめっちゃ痛いです。心が痛い。でも麻薬はダメです!

久々にのめり込むドラマに出会えて幸せです。変なスラング英語ばかり覚えてしまったけど!毎秒ハラハラしてたので情緒不安定になりました!海外ドラマの王道をやっと完走できたのでこれでわたしも一端のオタク名乗れますね!やったー!

Wikipediaを見るとわかるんですが、ブレイキング・バッドって賞取りまくってるんですよね、納得…!

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