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【特急富士】

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富士山のスナップショット集。昔凝った一眼レフも三脚も使わず、構図のみで楽しんでいます。
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【特急富士 4】

静岡県大瀬崎から見た裾野南西側は雄大だ。訪問日は川状の雲が飛竜の如く天をダイナミックに流れていた(静止画なのが残念)。この美しい裾野は全て頂上から噴出した途方もない量の溶岩流が固まって形成されたのだから、さぞ恐ろしい光景だったろう。眼前の駿河湾の海面上を火砕流の高温ガスが走ってきて撮影地点はポンペイ状態だったのではないか。 大瀬神社の背後に宝永火口(1707年噴火)がぱっくり口を開けているのが見える。特急富士2号の3枚目は、頂上の北側から逆に大瀬崎を遠望したものだ。 夕闇

【特急富士 3】

逗子湾の「太陽の季節 ここに始まる」の碑。石原裕次郎主演映画が湘南で良く撮影されたことに因む。富士山の横でぎらつくオブジェは故・岡本太郎氏の「若い太陽」で、1970年の大阪万博のシンボルタワー「太陽の塔」でもこの顔が用いられた。 逗子湾東浜は隠れた富士山撮影名所だ。手前に海(相模湾)ー 江の島 ー 箱根 ー 富士山が一直線に並ぶ「惑星直列」状態で富士山を眺められる場所だからだ。 The floating Fuji - 手前の箱根と比べ、富士の巨大さは圧倒的だ。逗子湾は太平

【特急富士 2】

前回に引き続き、撮り溜めた富士山の空撮画像をご紹介する。 荒々しい夏富士 噴火をしているかのような雲がかかる。背後は西伊豆だ。頂上の直上に見える突起は大瀬崎で、ここから眺める富士山も美しく特急富士4号にアップした。 搭乗機の予定コースでは丁度富士山の真上を飛ぶようモニターに表示されていた。様々な撮影方向の機外カメラを座席モニターに表示できない国内線では真下は見ることができずがっかりしていたら、寸前で僅かに左に逸れてくれて富士山を直近で見下ろすことができた。パイロットさん

【特急富士 1】

羽田から関西方面に向かう飛行機が水平飛行に入ると程なく富士山を通過し、運がいいと素晴らしい富士を見ることができる。上記は私の最も気に入りの1枚。これは北麓側で、左の突起は宝永山。 南麓を広角で。 背景は富士市の工業地帯の煙突群。 三保の松原は富士山の定番撮影スポットだが、上空からみるとこんな感じに見える。 早朝のフライトでは多くの乗客は寝ているが、窓の外では見事な赤富士が静かに輝いているかもしれない。雄大な大自然の美と、流線形のパイロン+エンジンの機能美のコントラスト