映画「変な家」感想
とりあえず4回観てきました。原作の動画と小説履修済。
以下間宮さん中心にネタバレありの感想です↓
以下ネタバレあり↓
■雨宮
再生回数が低迷してきているオカルト系Youtuber。
絶対顔出しして地声で配信した方が伸びると思う。
声のトーンや表情が、どこか冷めていて、諦めを含んでいるようにも思える青年。
間宮さんが演じた役の系統としては、雰囲気は殺カレ死カノの小坂、仕事が上手くいってないところは魔法のリノベの玄之介が近いのかな。
驚くところでは驚くけど、意外と落ち着いてて肝が据わっていた印象。
片淵本家の隠し通路を突き進んだり、殺されそうになりつつも清次に言い返したりと、大人しそうな見た目と裏腹にかなりガッツのある人物です。
服装は黒系のパーカーとかジャンパー多め。
かなりホラー寄りのストーリーなので、間宮さんの恐怖に追い詰められた演技が観られて嬉しかった…!
特に桃弥くんに左手首切られそうになって泣き叫ぶシーンと、清次が殺されたあと本家から逃げるシーンの怯えて焦っている表情が見応えがあって最高。
本家の居間で一堂が会したときに首が縮こまっているのと、顔が引き攣っているところもお気に入りです。
あと隠し通路にいるときに村人たちが本家に入ってきて、服の袖で口元を覆って声を抑えてるところも好き。
下の名前はトオルらしいです。そうだったんだ…。
■ストーリーなど
想像の100倍は怖いガチのジャパニーズホラーだった!!
春休みシーズンだし子どもも観ると思うけど、観たらトラウマになっちゃうのでは!?
動画は不動産ミステリーだし、小説だと幽霊系の話ではなかったし、ホラーな要素はないでしょ!と思って観に行ったら見事に裏切られました。
初見時はずっと心臓バクバクしながら観てたので、映画館で鑑賞するだけでカロリー消費できると思う。
狩野英孝さんが起用されてる時点でホラーみが強いと察するべきだった。
これくらいコメディ要素強めでもよかったのよ…!
ストーリーはすごく面白かった!
小説から改変されている箇所もありつつ、間取りのおかしな家、得体のしれない目的を持った人間たち、閉鎖的な村社会での風習や呪いと、ぞっとする要素が見事に組み合わさってました。
特に後半、片淵本家を訪れて、すべての謎が解き明かされていく流れが盛り上がって好き。
左手供養は小説だと片淵清吉の血族の左手首を供える設定だけど、映画だとまるっとカットされてて誰の左手首でもいい感じになってるので、雨宮も左手を狙われます。怖い。
コメディな演技の印象が強い佐藤二朗さんが演じる栗原さん。
クセの強い話し方といい言動といい、怪しさもあって、最初この人ははたして味方か!?となる感じがよかった。
後半の、柚希のお母さんの家に引き返して能面と注射器を暴いたり、片淵本家に来てくれる栗原さんがめちゃ頼もしかった。
ラストの方の「ち、こ、く」っていう言い方がなんか好き。
前半だと柳岡さんがいたり、後半は基本雨宮、栗原さん、柚希の3人で行動してるので、公式で推されてる雨宮と栗原さんのバディ感は薄かったように個人的には感じました。
片淵の集落に、お経?が書いてある赤い布が垂れ下がってるのが怖い。
能面を被った村人たちがいっぱい来るのは逆に面白かった。あのお面、一家に家族分あるんだろうか…笑
唐突なチェーンソーおばあちゃん。バイオハザードかな!?
車で片淵本家に向かうところ~本家に着くまでの、ストリングスの入った物悲しい音楽が好みです。
3回目に観てようやく、冒頭の配信の「カリカリ、キー」「角部屋」がラストの雨宮の部屋の異音に繋がって、伏線回収してたのに気づいた。
次の左手供養のために柚希のお母さんが狙うのはホームレスだろうし、結局雨宮の家にいる謎の音の正体はわからなくて怖いので、私は猫が住み着いてると思い込むことにします。
まだあと3回くらい鑑賞する予定があるので、自分用にびっくりポイントメモ。
ホラー苦手な方はご参考程度までに。
①雨宮の家で、編集中の柚希の動画がバグを起こし、ブレーカーが落ちる。雨宮が玄関に近づいたところで左横から女に襲われる。★
②玄関先で気を失っている柳岡さんが白目を向いている。
③東京の家に侵入した雨宮と柚希。栗原の電話のあと無音になり、首を傾けた柚希が立っている。
④窓に映った人影の写真の明度を上げると、能面を被った少年が映っている。★
⑤柚希の母親の家に引き返した栗原さん。ふすまを開けると能面がある。
⑥片淵本家の居間に一堂が会し、柚希が子どもについて質問をしたあとに突然おばあちゃんの大きな声。★
⑦片淵本家から脱出する雨宮たち。村人たちが去り、栗原と雨宮が安堵の会話をした直後に大きな音でシャイニング。★
★…特に怖い。音にびっくりする。
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