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あらすじ 映像配信サービスで映画を見ていた田神修一は、その映画に自分と瓜二つの俳優が出演…
三十代、独身、職なし。アルバイトで食いつなぎながら何も変わらない平凡な毎日を送っている…
「首相。A国が弾道ミサイルの試射を行いました」 「なに。それは良い機会だ。迎撃ミサイルを…
今日は入試らしく、自宅近くの大学は早朝から受験生の列でごった返していた。雪に慣れていな…
汗だくになって目が覚めた。悪い夢を見ていたようだ。 「起きたか」 傍らに立っていた友人…
※この作品はTwitterで行われた「匿名超掌編コンテスト」に出品したものです。
口には好きな相手がいた。相手は工といった。隣に並びたいといつも思っていたが、並ぶことははばかられた。工と口が並ぶことに何ら問題は無いはずなのに、たまたま工はエに、口はロに似ていた。うり二つなのだ。人という身勝手な連中が文字を弄ぶ。文字はただ文字であるのに、漢字から見分けがつかないほどそっくりなカタカナを作り出し、一つ一つは意味を持たないカタカナを並べてそこに勝手な意味を付与した。そのせいで口は工の隣に行くのをためらい続けることになったのだ。 ある日、口は一に出会った。一
大変だ。おれはエスパーになってしまったのだ。瞬間移動、テレポーテーションだ。おととい町…
出発ロビーの窓から飛行機の翼を見るたび、脳裡に歌声が蘇る。ヤバいほど昔に流行ったアイド…
前略 便箋の先頭に「前略」と書くたび、「前略 中略 後略」という手紙をくれたあなたを思…
警報が鳴り響き、辺りはにわかに騒がしくなった。 「少し、早いな」 慌ただしく行き交う隊…
しゃれたカフェスタンドの窓際の席で、用意された電源にハンダごてを挿して使っている女性と…
ある種の刺激というものは継続的に受け続けていると次第に違った感覚として認知されるように…
部屋に差し込んだ光を感じて、布団の中で伸びをした。目覚ましを止めた記憶はないからまだ鳴る前だろう。寝返りを打った。すると目覚ましが大声を上げた。 「いかん!」 ぎゃふんと叫んでおれは跳び起きた。 「いかんいかん! 小説を朝目覚めるところから始めるなど許されん」 「なぜです?」 「目覚めは象徴的な始まりであって、小説の始まりが朝からというのは凡庸すぎるからだ」 「そうなんですか。でも『それから』という作品は朝布団の中で主人公が目覚めるところから始まりますよね」