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ウェルカムおばちゃんを通じて見る沖縄の子育て事情

先日、「ウェルカムおばちゃん」についての記事を書きました。

何も難しいことをするのではなく、地域のおばちゃんとして、ゆるーく子どもたちを見守るよ、というスタンスにより誕生したもので、

いわゆる、「住み開きスタイル」により、子どもたちの居場所を無理なく作ってみようかな〜という試みです。

これについて、書ける範囲で、私の身の回りの現状・リアルな沖縄の子ども事情をお伝えしてみます。

ウェルカムおばちゃんは、娘たちのお友だちが わがやに遊びに来る機会が増えたことにより、ごく自然にうまれました。

わがやに来る子達は、学童などに行っておらず、親の帰りを夕方まで一人で待って過ごしている子が大半です。(必然的にそうなるよね)

子どもたちに話を聞くと、、

どうやら放課後は、兄弟姉妹でお留守番していてね、と親から言われてるのだそうで、学校に完全下校時刻ぎりぎりまでいて、友達と宿題をして、その後は自分の足で家に帰るんだそうです。

その過程で、たまたま、うちの娘と歩いて帰宅してるときに、我が家にプチ寄り道したのがきっかけで一度遊んで以降、ここ遊んだら楽しいな!また来たいな!となることが多いのだそう。

たいていは、互いの家が徒歩1分以内の激近なご近所さんなので、夕方5時頃まで遊んでじゃあね~バイバイ!お母さんによろしく〜!で済むのですが‥

たまに、ちょっぴり困った&気になる案件も出てきます。

なんだと思います?




それは‥

なかなか帰りたがらない子。←あるあるですよね(笑)

もちろん、そんなの想定内なので、来た時点で5時には帰ろうね〜と、約束しますし、4時半にはアナウンスもしますが、

帰ろう、というワードを出した瞬間にムスッとなるお子さんもいます。世間一般的には「反抗的態度」かもしれませんが、それには理由があります。

家に帰ると、退屈なんだそうです。「もっともっとだれかと遊びたいのに。」と実際に言う子もいます。ちょっぴりせつないものがみてとれるような、「ムスッ」としたあの表情。。

でも、うちにもスケジュールがある。約束は約束なんだ。

事情を話し、5時には帰します。安全面もあるからね。

「また今度、おいで!そして、ちゃんとお家の人にも言ってから来るんだよ〜✨」と、ウェルカムおばちゃんは近所の子どもを家に帰すのですが、、

ここで、出てまいりました

お家の人に言ってから」というワード。

‥そこなんです。

実はいちばん気になるのは…。

こういう、帰り渋る子はほぼ決まって、お家の人に言ってから、と約束しても、いっこうにお家の方とつながるのが難しいです。

お家の人と子どもたちのコミュニケーションが

ちょっと足りてないような気がしてならないというか。。

仕事やその他で忙しく余裕がないのか‥

はたまた悪気なく無関心なのか、、実態はわかりませんが、

帰り渋るお子さんの話をよくよく聞いていると、

どうも、

お家の人と

「○時に○○いってくるね」

「今日は、○○して過ごしてたんだよ」

という話を一切家庭でしないと。なぜかはわかりません。

親も、特に聞かないらしい。気にならないのかなぁ。。親子の会話がない??

いや、子どもをガチガチに管理しろと言いたいわけじゃないの。むしろそれは不要。ただ、保護者として把握は必要だと思うんだよな。。←私だけ?


ん〜。。

我が子の関心に関心をもつ、という感覚がない??

たぶん、子どもたちがどんな遊びが好きかも知らないし、

放課後にちょっぴり退屈を持て余してることにも気づいてないのかも。。

我が子が小学生になったタイミングで、私自身、そんな子どもたちに出会う頻度がグンと高くなったきがします。(←気になって周りに聞いたら、コレなんと私以外にも経験ある人たくさんいました。小学生ママあるあるらしい。。)

小学二年生くらいになると、普段は4時頃下校のため、一時間程度のお留守番で済むけれど、

学期末や年度始めなど、給食無しで学校が早く終わるときは、お留守番タイムがちょっぴり長くなってしまいます。

実際、空腹のまま、夕方近くまで親の帰りを待たなくてはならない子もいるようです。

夏休みや春休みになるとお昼ごはんが食べられない子が出てくる問題は、だいぶ明るみにされてますが、これ、案外盲点ではないかしら?

いくら、ときどきとはいえ、育ち盛りの子どもにこれはかなり酷ではないかしら、、??

それぞれの家庭の事情なんかもあるし、もちろんそこに、私があーだこーだ、口出しはできない。ちょっと胸が痛むような気はするんだけど。。

ほんで…

たまーに、遊びに来たついでにお昼ごはん少しどうぞ!ってするときもあるよ。でもそうすると「あ、このおうちご飯くれるんだ!」となって、毎日来ちゃうのよね😅

お家の方と つながれないままに、しかも、毎日それは難しいなぁ。。むしろ、私がウェルカムすればするほど、お家の方と子どもが離れていくリスクさえ感じてちょっと危険も感じました。

子ども食堂とか児童館に行けばいいのでは?という意見もあることはあるのですが‥
本人たちが、それは嫌がります。まったりゆったりとした、おうちが居心地がいいみたいです。特定の大人に見守られたいのかな?たしかに、安心感あるよね✨

ちょっぴり悩んだ末に、ウェルカムおばちゃんは、いくつかルールを決めました。

○時間帯と曜日を固定する。毎週金曜のみ住み開きで我が家を開放。ただし夕方5時には完全帰宅。
○社協にボランティア活動登録をして、食料やおやつを社協や公民館から提供してもらいながら、無理ない範囲で食べ物を提供する。状況も報告し、地域の実態を知ってもらう。共有し合う仕組みを作る。
○引き続き、お家の方とさりげなく、ゆるーくつながる努力は続ける。(むしろそこが真の目的だったりする。)

私は「施し」をしたいわけではないのです。


感謝されたいとか、いいことしたいとか、
そんなんではありません。
お宅の子はしつけがなってないだのとママに指摘したいわけでもありません。

いかにして、お家の方とゆるーいつながりを紡ぎ、ともに子育てを見守り合う土壌をつくるか、を同じママ同士で、ふんわりとやりたいな〜
一緒に子どもたちが笑顔になるしくみをつくりたいな、と、ただそれだけです。


○孤育てに対するアプローチが必要なのは身寄りのいない移住層。

○どちらかというと地元の子育て世帯に関しては、子どもの孤立に対するアプローチが必要。

子育てから離れがちなパパママの関心をいかに子育てに向けるか、だと思うし、
また、何らかの事情で、子育てに手が回ってなくて、子どもとコミュニケーションがうまくいっていないのならば、それを黙って放置するのではなくて、みんなでどうにかしたらいいのでは?と思うのです。

そして、当たり前ですが、これは、かなり多面的に原因や背景を探りアプローチしていかないといけないことです。

地域、学校、行政、家庭‥あらゆる視点や立場から、見ていかないといけないし、経済構造なんかも関わってくるし。。


‥というと、沖縄の場合、

貧困対策→配布や給付による支援や対症療法的な話にばかり目が行きがちになりますが、そういうことだけではない気がします。

子に向けるまなざし、子どもが真ん中になる社会をいかにしてつくるか、を考え実行していきたいです。


最後に。

参考記事あれこれ


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