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60歳すぎたらやめて幸せになれること。『2.健康編』

我々60歳を超えたシニア世代はこれから何を考え、どう生きて行くかについて考えて行くシリーズを作って行こうと思いました。

目指すは、『人生100年時代に、自分らしく生きること』です。

考える事は多いのですが、切り口としては、『やめる・捨てる』です。

さて今回は『健康編』です。

何を『やめる・捨てる』べきなのでしょうか?

①人間ドッグや定期健診は必要ですか?

健康のことを考えすぎて、不健康になることもあります。

過剰な心配はもうやめて、残りの人生を大らかに生きませんか?

この年になると生活習慣病や癌の発症リスクが高まるので、人間ドッグや健康診断を定期的に受けることがすすめられます。

方や、『受けない』という選択をしている人もいます。

すでに持病をお持ちの方は、それ以上症状が悪化しないように経過観察という意味合いで受けられることもあるでしょうが、40代から定期健診を受け続け、たいして悪い所もないまま70代になった男性は、予約して受診するというのが時間の無駄な気がしてやめたそうです。

病気は早期発見だ!確かにそうですよね。

でも症状もないのに定期健診を受けて、数値の粗探しをして、ちょっと異常値が出れば薬を飲み始めて、自分は病気なんだと実感していく、ということに疑問を感じている人も少なくないのです。

病気のことばかり気にするよりも、明るく前向きに過ごすのが元気の素。

気は心からって言うじゃないですか。人間の自然治癒力を信じましょうよ。

②病院からもらった薬を全部やめてみる。

75歳以上の高齢者の4割は5種類以上の薬を使っているというデータがあるように、いわゆる『薬漬け』になっている高齢者が大勢います。

私と同い年の社長も毎食後、薬を食べるように多量に飲んでいます。

特に悪い病気なら病院に通っているはずですが、そうではなさそうです。

もちろん、何かしらの病気と判断されて、その治療のために必要な薬であれば使うべきです。

しかし、『血圧が高めだから降圧剤を出しておきますね』など、検査値が適正範囲を超えただけで処方される薬は、はたして本当に必要なのでしょうか?

たくさん薬を飲み続けていたのに、一向に改善しないし、副作用に悩まされるなんてナンセンスだと思い、薬を全部やめてから、かえって体調も良く、薬を飲む煩わしさからも解放され、副作用の心配もなくなりましたという女性がおられます。

心配なら、処方した医師に『薬をやめたい』と伝えましょう。

この場合も、人間の自然治癒力を信じてみるのはいかがでしょうか?

③過剰な摂取に注意したいサプリメント

日々の健康や美容のためにサプリメントを愛用している人は多いものです。

テレビのネット通販番組でも各種サプリの宣伝がスゴイですよね。

薬とは違うので気軽に飲めますし、あれこれ試したくなる気持ちもわかります。

しかし怖い思いをした人もいます。

『更年期で週に3回の注射に通っていた頃、たまたま紹介されたサプリを飲んだことがあります。飲んでいるうちにむくみが出たのですが、今度はむくみを解消するサプリを飲んでしまい、苦しい思いをしました。自分でもおかしいと思い、すべてのサプリをやめたら、数日たってむくみがひいてきました。看護師さんに相談したら、サプリの危険性を教えてくれました。それ以来、サプリには慎重になりました』

『必要以上のサプリは思ったほどの効果がないうえ、けっこうなお金がかかります。それよりも旬のものを食べることなどにお金をかけたほうが健康によいのでは、と思うようになりました。サプリ代を計算して、その分で食材をどれだけ買えるのか考えてみると、サプリを手放せます』というご意見もあります。

ひざの痛みにはコンドロイチン、美肌のためにはビタミン〇で決まり!

世の中の商業主義に毒されていないか、心に手を当てて考えてみて下さい。

サプリよりも美食!その方が楽しく、豊かに暮らせそうです。

④毒をもって毒を制す。無農薬や無添加へのこだわり。

安心・安全なものを食べたい!という思いは誰もが持っていることです。

でも、減農薬、無農薬、有機食品、食品添加物不使用、グルテンフリーなど、こだわり始めたらきりがありません。

60歳を過ぎたら無農薬やビーガン食などへのこだわりをやめてもよいのでは?病気もなく60歳を迎えたのであれば、今更こだわる必要もないと思います。それよりも近くで買える地元農家の野菜など新鮮なものを多く食べるほうがよいと思います。

私の義母は田舎の里山で野菜作りを趣味にして一人暮らしを楽しんでいます。

畑では各種野菜を栽培し、春になると近くの山へでかけ、ゼンマイ、ワラビ、ふきのとう、タケノコ、ふきなどの山菜も採取して来ます。

秋には栗ひろいも楽しみます。

季節の折々に妻と里山へ出向き、母の山菜取りや畑の手伝いをして、帰りには盛りだくさんの山菜や野菜をもらってきます。

義母は無農薬とか有機栽培にこだわりはありません。

虫に食いちらかされたキャベツや白菜の葉をみて、義母は、『ほら美味しい証拠だよ!』と、言っています。義母の作る野菜や、里山の旬の山菜を食べると、体の奥から元気パワーが湧き出てくるのを感じるのです。

こだわりの農産物や加工品は安心でおいしいのですが、値段が高めです。

また売っているお店も限られています。

いつも有機野菜じゃないとダメ!と固執するのは、海外で生活している人なら分かりますが、ここは日本です。特にこだわらなくても、日本産食品は、おおむね、安心・安全なのです。

⑤今からダイエットしてもきれいに痩せない。

極端なカロリー制限や糖質制限を続けると、痩せてもシワが目立ち、不健康な見た目になりがちです。

あの人、確かに痩せたけど、見た目は老人で貧相な見た目よね。などと、言われたくないですよね。

肥満で足腰が痛いという方は減量した方がよいですが、そうでない場合は、瘦せることよりも加齢による筋力の低下を防ぐことを意識した方がよいでしょう。

タンパク質多めを意識して、足腰と心肺機能強化のために朝夕のウオーキング。元気に食べてほどほどに動く。これが一番です。

ちなみに私は会社では座り仕事が多いし、冬の雪でジムへ行くにもおっくうなので、食事は朝昼はタンパク質多めの糖質制限食、夕食は妻と好きなものを食べて、食生活主体で今の体重から増えないようにしています。

春になれば、妻と中低山トレッキングへ出かけるのが楽しみです。

多少ふっくらしている方が長生きするそうですよ。

⑥過度な運動は危険がいっぱい。控えるべき。

体力に自信があり、まだまだ若いもんには負けられないという人でも、60歳を過ぎたら激しい運動をするのはやめましょう。

転倒や骨折でもしたら、しばらくの間は動けなくなり、運動どころではありません。ヘタすると寝たきりになってしまいます。

昨年末に妻が家の庭いじりで手首を骨折し、やむなく主夫を仰せつかった私が強く思うところでもあります。

私はジムでの筋トレ・有酸素歴は15年ですが、今年になってジム通いをやめました。

汗をかいた後の爽快感は味わえるのですが、疲れがなかなか抜けなくなり、ひざやひじの痛みも出てきたからです。

それでも運動したい、お金に余裕があるのなら、パーソナルトレーナーを付けて正しいトレーニング方法を教えてもらうのが無難です。

前述しましたが、朝夕の散歩(有酸素運動)を習慣化されることをおススメします。私は住み替えを控えていますので、新居へ引っ越したあとに、家の前の公園を散歩しようと決めています。そして春には近くの山へ妻と行き、トレッキングを楽しみたいと思います(しつこい?)

⑦鍼、マッサージで気持ちがいいのはその時だけ。

タイ駐在時代は週2回ペースでタイマッサージへ通っていました。

イタ・気持ちよかったです。

イタと書いたのは、あまりにも痛すぎて揉み返しの筋肉痛の目に遭ったこともあるからです。タイのマッサージの太ったおばちゃんは全体重をかけて私の背中に乗り、踏みまくられましたので(笑)

でも2年前の4月に日本へ帰国して、気づいたのは、マッサージに行かなくなっても体調は変わらないということなんです。

60歳を過ぎたら、鍼灸やマッサージに頼るのはやめましょう。

肩こりや腰痛などの不調を感じているから通うのでしょうが、施術に頼ってしまうと、なぜ症状が起きているのか考える事をさぼってしまい、根本的な解決にならないからです。

⑧一喜一憂して逆に体に悪い『毎日の血圧測定』

毎日血圧測定すると、昨日より下の血圧が高かったとか、朝より夜の方が少し高かったけど大丈夫だろうかとか、些細なことが気になります。

測った血圧が高いと、一日中調子が悪い気がして、心配で夜も眠れませんという方もおられます。

人間ですから日々、少しは変わって当然。少しの数値の変動で一喜一憂するくらいなら、いっそ測るのをやめました。今では具合の悪い時しか測りませんという方の意見が参考になりますよね。

⑨やめなきゃよかったと後で後悔する『禁煙』

これは少し物議をかもしだすかもしれませんね。禁煙するかしないか。

喫煙者にとって肩身の狭い時代ですが、約17%の国民がたばこを吸い続けています。

医者や周囲から、健康のためと仕方なく禁煙に挑んでいる人もいるでしょう。

『91歳で亡くなった母は、60代で大好きだったタバコをやめたのが一番の後悔、とよく嘆いていました』

自分の人生、好きなようにすればよいのではないでしょうか?

でも、副流煙で周りにだけは迷惑をかけないように。

⑩最期は静かに逝かせてほしい。『延命治療』は拒否。

『私は延命措置を望んでいません。それが寿命だと受け入れるから。臓器移植カードも持ち歩いています』とおっしゃる方がいます。

延命治療は私も望んでいません。そのまま死なせて下さい。残された家族に迷惑はかけたくないからです。

いざというとき、自分の意志を伝えることはできないかもしれません。

人生の終焉をどのように迎えたいのかをよく考えて、延命治療を拒否したいのあれば家族に伝えておきましょう。

私は妻と子供たちにはすでに伝えてあります。

さて第二弾の『健康編』はいかがだったでしょうか?

60歳すぎたら『やめる・捨てること』をおさらいすると、

①人間ドッグや定期健診は必要ですか?

②病院からもらった薬を全部やめてみる。

③過剰な摂取に注意したいサプリメント

④毒をもって毒を制す。無農薬や無添加へのこだわり。

⑤今からダイエットしてもきれいに痩せない。

⑥過度な運動は危険がいっぱい。控えるべき。

⑦鍼、マッサージで気持ちがいいのはその時だけ。

⑧一喜一憂して逆に体に悪い『毎日の血圧測定』

⑨やめなきゃよかったと後で後悔する『禁煙』

⑩最期は静かに逝かせてほしい。『延命治療』は拒否。

一つでも共感できるものがあれば勇気をもって手放してみて下さい。

次回は『家族編』です。

お楽しみに!

このシリーズを進めるにあたり、参考にさせてもらった雑誌を紹介します。

『60歳すぎたらやめて幸せになれる100のこと』

宝島社 2022年1月8日 第3刷発行 です。

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