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富山湾、船太刀魚で天秤釣りを極める。

昨年から足掛け2年かけ、富山湾の船太刀魚を研究して来ました。

いかに数を釣るか、いかに良型を釣り上げるか?

太刀魚の釣り方は先ず、船釣りと岡釣りで分かれます。

私の場合は、船(遊漁船)です。

1回、1万円を支払いますので、先ずは釣果を上げて、元を取らねばならないという足かせがあります。ですから毎回真剣な釣行となります。

釣り方にも、テンヤ、ジギング、天秤餌釣りと3種類あります。

私の場合は天秤餌釣りです。

これから太刀魚を釣ってみたい人に、船で天秤餌釣りを始めたい方へ2年かけてたどり着いた太刀魚釣りのノウハウを教えます。

その前になぜ私が天秤餌釣りにこだわるの理由ですが、テンヤ、ジギングは正直コスパが悪いからです。

初期投資、追加投資額が大きいので止めた方がいいです。(独断と偏見)

それに天秤餌釣りでは、色々なシャクリパターンを駆使しての、微妙な前アタリ、フッキングする際の本アタリが心底楽しめるからです。

では船での天秤餌釣りの具体的ノウハウに入ります。

①ロッド

40号のオモリをつけて竿先が8:2調子か7:3調子の柔らかめを選ぶ。

②リール

水深40ⅿ以上を狙うなら電動リールを選ぶ。

ダイワのレオブリッツ200Jもしくはシーボーグ300Jを。

③PEラインとショックリーダー

PEラインは1.0もしくは1.5でショックリーダーは8号を1.5ヒロ。

④天秤

ストレート天秤30㎝を。

弓型天秤はアタリが分かりづらい。

⑤ハリス

OWNER(オーナー)太刀魚剛力1本針。

ダブルラインで切られにくい。

針のサイズは2/0もしくは3/0(ドラゴン狙い)

※針のチモトに蛍光パイプを10センチほど装着。(黄もしくは赤)

太刀魚が餌を見つけやすくするためと更なるハリス切れ防止のため。

⑥集魚ライトorケミホタル

最近まで乾電池式集魚ライト(赤、緑)を天秤のオモリの前もしくはショックリーダーと天秤の間に装着していたが、サワラなどによりラインブレイクした際の損失金額が大きく、何度も心が折れたので、蛍光ケミホタル50㎜をハリスに装着するのをお勧めします。

⑥エサの付け方

これが基本中の基本です。

エサの整形と針への付け方をいい加減にすると何をやっても釣れません。

このエサの付け方はあえてここでは説明しません。ご自分で調べて下さい。

⑦手返しの早さ

釣れた太刀魚を船内へ引き上げ、針を外す。

クーラーへ入れるよりも餌付けを先にやってロッドを持って仕掛けを投入し、電動リールのラインをサミングしながら、空いた手で太刀魚をクーラーへ入れて下さい。手返しの早さが釣果に直結します。ムダ時間はロス時間なり。

⑧シャクリ方(ここが最大のポイント)

上記の釣り具を揃えれば、電動ドルリールのスロー巻きのみでも太刀魚はそれなりに釣れます。しかし、これでは本当に太刀魚釣りの醍醐味は味わえません。毎回変化する天候、海の状況、太刀魚活性の高低という複雑に条件が変化する中で最大の釣果を上げるかにこだわって欲しいのです。

・電動リールのスロー巻きを併用するやり方

・あくまで手シャクリのみのやり方

私の場合は、釣り始めの時間帯でタナを探る時は、電動リールのスロー巻きをしながら手シャクリを入れます。

タナが判明した時点で手シャクリのみに変えます。

そのタナでの反応が消えたら、タナを10m深くして電動リールのスロー巻きでタナをもう一度探り、上記を繰り返します。

早朝からの釣行の場合は、夜明け前(暗いうち)の太刀魚は水深40m~20mに集まり、陽が昇ると水深70mくらいまで潜るのです。

ですから時間の経過と共にタナが深くなっていくのです。

さて具体的なシャクリ方ですが、電動スロー巻き並びに手シャクリ共に、直下を0度、水平位置を90度とすれば、30度から60度までが1シャクリです。

このシャクリを早くやるか、ゆっくりするかはその日によって変えます。

これを3~4回連続し、一旦止めるというやり方で食いを待つ場合もありますし、止めずにシャクリ続ける場合もあります。

その日の前アタリの頻度により変えるのです。

電動リールスロー巻き+シャクリで、前アタリがあった場合は電動リールの巻き上げを停止し、細かな手シャクリにします。

小さめのシャクリ1回でハンドルを1/8~1/3で誘います。

ググッと引き込まれた時点でロッドを90度まで上げるか、電動リールオンで確実に針を口に食い込ませます。

ロッド操作がいいか、電動リールにするかはお好きなようにどうぞ。

太刀魚が餌を見つけてかじってみる(前アタリ)

一旦離れるか、口先で加えている状態が続くか。

更なる細かな誘いで食い込むか?(本アタリ)

本アタリを出さずに、餌の下部だけかじって逃げ去るか。

ここが勝負の分かれ目です。

電動リールのスロー巻きのみでは到底味わえない、太刀魚との真剣な駆け引きがそこにはあるのです。

⑨ドラゴン級(F5サイズ)を狙う誘い方

ドラゴン級は群れに混入している場合もありますが、海底付近にいる事や、アタリタナより浅い水域を泳いでいる場合もあります。

ですからドラゴン級だけを狙うのは正直、難しいです。

ただこれまでの経験で、F4クラスを釣り上げた際のテクニックを教えます。

・電動巻き速度及び手巻き速度が少し早めの時にF4サイズの太刀魚が釣れました。(大型は小型より遊泳力が強く、餌の早い動きに追従できるため)

・非常に小さな前アタリを本アタリにできた場合にF4サイズが釣れる。

ドラゴン級は大胆に泳ぐ反面、慎重さを兼ね備えています。

前アタリが小さくても、それを見逃さず確実にヒットさせようとより慎重なロッドとリール操作でドラゴンが釣れる確率が上がります。

私がお世話になっている地元の遊漁船は、一旦場所を決めたら動きません。

他の遊漁船は時合が過ぎたら移動を繰り返して釣果を稼ぎます。

でも私は、この動かない遊漁船を毎回選びます。

この2年間、合計15回の釣行で最低20匹、最高45匹の釣果でした。

その理由は、船長の人柄の良さと、客層の良さです。

やっぱり釣りは真剣勝負とはいえ、船にいる時間は安心してワイワイ冗談を言いながら、楽しい時間を過ごしたいので。

県により、海域によって釣り方は様々だと思います。

釣り場が変われば、同じ魚でも性格は変わるものです。

次回の釣行は、目指せ50匹、目指せドラゴン級です!

この記事が何かの参考になれば嬉しいです。

そんじゃまたね!

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