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はやぶさ

E5系新幹線。
今、5才の息子が1番好きなもの。
電車大好きな彼は、はやぶさが一番かっこいいと思っているようだ。

はやぶさ好きを物語る、こんな話を少し。

先日、進級してから初めての席替えがあったそう。
これまでも幾度となく席替えがあり、いっしょに班分けも行われる。班の名前は園児たちが決める。これまで息子は、自分の属した班に何度も「はやぶさ」と名付けたかったようだが、ことごとく失敗。じゃんけんで負けたとか、押しの強い子に譲ってあげたとか。それは集団行動では仕方のないことだが、その度に寂し気に帰宅していた。

前日に「明日は席替えだよ」と聞いていた私は、正直に言って今回もだめだろうなと思っていた。

しかし何と悲願の「はやぶさ」班が誕生した!!

お迎えに行ったら、それはそれは満面の笑顔で報告してくれた。
じゃんけんで勝ったらしい。本当に嬉しそうだった。
母は、今回もだめだと疑っておりました。申し訳ない。年長さんでやっと叶えられてよかった、よかった。

このエピソードからして、息子の電車好きは相当のもの。保育園の同じクラスの男の子には、戦隊モノや鬼滅の刃などが好きな子が多いようだが、なぜだか彼は全く興味を示さない。

保育園に入る前は息子と二人、電車でお出かけしたことも幾度かあった。彼はベビーカーが苦手で、お出かけはもっぱらエルゴ。
彼は電車に乗ると、いつも真剣に外を見ていた。駅に着いたら、駅名標をじっ~と見ている。電車を嫌がることは全くなく、真剣な顔つきで外を見て、たまに運転手さんや車掌さんを見ている。その真剣な顔つきがたまらなく愛おしく、ついつい私の顔が綻んでいた。

5才になった今は、駅名や路線の名前がすらすら。私より遥かに詳しい。駅名標でひらがなと漢字、そして数字を覚えたといっても過言ではないと思っている。

成田エクスプレスのことを「なりたえくすれぷす!」
と長い間言っていたものだが、今では堂々と「あー、なりたエクスプレスだ!!」と教えてくれる。初めて正しく言えた時は、ものすごい驚いた。成長を感じると共に、ちょっと寂しさも。
「なりたえくすれぷす」って言っているのがとてもかわいかったから、それが聞けなくなってしまった複雑な寂しさ。

しかし、彼はなぜこんなにも電車が好きなのだろうか。夫も私も、電車にそこまで興味はない。私に関していえば、病気のおかげでしばらく乗れなかったほどだ。好きになるものは多少なりとも、誰かの影響を受けることがあるのかと思っていたが、そうでもないらしい。

これからもっと広い世界にでて、たくさんのものをみて、触れてゆく。その中で好きなもの、大切に思えるものを感じてもらえたらいい。そう願っている。





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