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Aires PENTA35分解記録②

アイレス ペンタ35分解記録その2です。
今回はレンズ周りを分解していきます。
その1をまだ御覧になっていない方は、是非その1から読んでいただけたらと思います。

一応記載しておきますが、分解は自己責任です。本気で故障したカメラを直したいならカメラ修理の店に頼んだ方がいいです。何があっても知りません。

レンズ周りの分解

最後にレンズ・シャッターよです。
シャッターは機構が特殊だったので分解してません()
Seikosha -SLVなので、また今度別のカメラで分解しようと思います。

レンズ・シャッターの取り外し

まず、黒い溝にあるイモネジを緩めて、ゴムで外します(図1)。
外れたら、前玉の土台(?)が出てくるので(図2)、カニ目で取り外します(図3)。

図1
図2
図3

次に、図4の丸をしてある三つを外して、シャッタースピードと絞り調整するリングとV, X, Mを変更するレバーの保護をしているパーツを外します(図5)。

図4
図5

そうすると、シャッターを固定していネジが出てくるので外します(図6)。
この時、右上のネジにはクリック感を出すための板バネとボールが付いているので注意して下さい(特にボール)。
シャッターは丁寧に引っ張ればすっぽりと取れます(図7)。

図6
図7

ヘリコイド・ミラーの取り外し

次に、ヘリコイド・ミラーを外していきます。

ヘリコイド周りは、図8の丸をしてあるネジを外すと取り外せます。
外す際に、下のチャージ用レバーが引っ掛かるので、少し巻き上げてレバーを中央の穴が開いているところに持ってくるとスッと取れます。

図8

全面カバーは張り革の下にある四つのネジを外すと取れます(図9)。

図9

ミラーの部分は図10の丸してある四つを外せば取れます。
この時、下のチャージ用レバーが干渉するので、レバーを固定しているネジを外してからミラーのボックスを引き抜いてください。
図11の様にスッポリと取れます。(修理に夢中でミラーの仕組みの画像を撮り忘れましたすみません)

図9
図10

分解記録はここまでです。
巻き上げレバーの軸は固すぎて分解できなかったので、今回は断念しました。

組み立て時の注意点

シャッターを組む時、チャージ・ミラー下げ・シャッターを連動させているピンが図11の位置に無いとミラーが連動しなくなります。
組み込む時は、ピンセットなどで固定しながら組むと良いと思います。

図11

巻き上げ不良の原因

今回の巻き上げ不良の原因は、図8の下側にある巻き上げレバーに負荷がかかることによって曲がっていたのが原因でした。
ペンタ35にはよくある症状のようです(以下リンク参考)。

張り革もパリパリになってしまったので頑張って破片を修復して型を作って張りなおす予定です。

モルトは、個人的に貼り直す前の方がカシャーンといい音がして好きでしたが、鏡が割れたり痛みむのが怖いので貼り換えました。

という事で、アイレスの一眼、PENTA35の分解記録でした。
なにかのお役に立てればと思います。
ファインダーから見るコーラルレンズの世界、とても奇麗でした。また時間があれば写真撮りに行きます。

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