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Final Cube ファイナルキューブ(立体オセロなの?)

そういえば、ツクダオリジナル社の「セルゴ」のルールを転記して持っていたな!と、思いついてセルゴを調べて見ました。
その結果、2020年にインターネット上に「セルゴ」のルール詳細情報を投稿なさった別の方がいらっしゃいました。あら残念。

そういう事情がありまして、仕方なく?本日は、表題のとおり、1987年タカラ作品のルール紹介をしようと思います。

タイトル図をご覧いただくとわかる通り、立方体の表面上に「磁力でオセロ駒」をくっつけて、アブストラクト・ボードゲームをします。
ゲームは5種類あるのですが、全て、ルールの調整が「ちょうどよい感じ」なのです。
そういう「ルールの調節感・仕上げ感覚」が気に入っている作品です。

適度に難しくて、適度に優しい。お子様にも、とっかかりが良いのです。

もっと3次元感覚を強く押し出した「マニアックな」ゲームルールにしていたなら、万人受けしなくなっただろうとラジくまるは考えます。
「配慮・心配り・オモテナシ」を感じさせる逸品なのです。

ところが「オセロの立体版でしょ?2番煎じだよねー。」
そんなふうに見えてしまうせいで、販売当時はあまり売れなかったみたいなのです。とても残念です。

全くの誤解です!二番煎じではなかったのです。
すごく「ルールが良い(調節感がイイ)」のです。

実にもったいない!再販を希望します!(と言っても2024年現代はスマホ時代。いまさら再販しても、やっぱりあまり売れないのでしょうね。)

Final Cube ファイナルキューブ 2players 1987 タカラ
5種類のゲームのアソート作品
用具:
ゲーム盤は立方体(3x3の盤面が全部で6面。合計54マス)
オセロ形状のコマ54枚

1 ターンアップ
勝利条件

ゲーム終了時に相手より自分の色のコマが多い人が勝ち。
準備:
図の通りにコマを配置する。先手第一手は図に示す通り、1通りしかない。

初期配置と、先手黒の第一手

遊び方:
コマを盤面に置く際には、必ず自分のコマ2つで相手のコマを挟まなければならない。間に挟むコマの枚数は何枚でも良い。タテ・ヨコ・ナナメのいずれかで直線状に並んでいれば良い。下図も参照。
*相手のコマを挟むことができない場合は「パス」しなければならない。

タテでも、ナナメでも相手のコマを挟んだら、裏返して自分の色にできる。

勝利条件の詳細:
6面のマスが全て埋まるか、あるいは両者ともに連続してパスした場合はゲーム終了とする。

2 コネクト5
勝利条件

自分の色のコマが5つ直線状に並んだら勝ち。
準備:
コマが1つも置かれていない状態からスタートする。
遊び方:
交互に、任意の位置に自分のコマを置く。
タテ・ヨコ・ナナメのいずれかで直線状に5個、自分の色が並んだら勝ち。

左:直線状に5目並んだら勝ち。
右:カドの位置ではコマは並ばない。


3 スリーサイド
勝利条件

ゲームキューブのなかで、隣り合う3つの面について、自分の色のコマが円環状態につながったら勝ち。なお、4~6面にまたがって大きな円環を作った場合も勝利とする。

勝利の例。ここに示すような3つの面だけでなく、4~6つの面を利用した大きな円環を作った場合も勝利。

準備:
コマが1つも置かれていない状態からスタートする。
遊び方:
交互に、任意の位置に自分のコマを置く。

4 ラインアップ3
勝利条件

ゲーム終了時に、相手よりも数多くの3目並びを作れていたら勝ち。
準備:
コマが1つも置かれていない状態からスタートする。
遊び方:
交互に、任意の位置に自分のコマを置く。
勝利判定の詳細:
54個のコマ全てが置き終わったとき、6つの面それぞれ別々に、いくつの「3目並べ」が完成しているか個数を数える。相手よりも数が多かった人の勝ち。

この3つの面について調べると、黒3つ、白3つで引き分け。
さらにこの裏にある見えない面についても評価する。

5 HASAMI(ハサミ)
勝利条件

相手の色のコマを1枚にできたら勝ち。
準備:
図の通りにコマを配置する。黒と白とを立方体の正反対の位置に置く。

初期配置(正反対の位置に配置)

遊び方:
コマは、タテ・ヨコ方向に何かにぶつかならない限り、何マスでも進むことができる。ナナメには動けない。
自分の色のコマ2個で、相手のコマ「1個」を挟んだら、そのコマを取れる。
*挟む時は、ナナメに挟んでも良い。
「パス」はできない。必ず1歩以上動かす。

複数の相手のコマを、同時に取れることもある。


ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。