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Mimikry ラベンスバーガー社

私こと「ラジくまる」は、バズル収集家&ボードゲームのルール創作を趣味としております。
今日の記事は「私の趣味はこんな感じです」と、一言で言えるような内容なんで、note春のチャレンジ「仕事や趣味を紹介しよう」に参加してみました。

さて、子供向けのボードゲームを数多く制作しているラベンスバーガー社ですが、製品ラインアップの中で、もしかしたら唯一かもしれない「1人用パズルゲーム」、Mimikry(ミミクリ)についてのお話です。

Mimikryは1人用パズルです。
2枚貝を模したチップを「規則に従って」裏返す。全部のチップを裏返すことが出来たら大成功。という感じです。
とにかく単純に「Ravensburger社にしては、かなりめずらしい1人用ゲームだから。」という、たったそれだけの理由で、このパズルゲームに興味がわきました。

Mimikryルール
6x6のボードに、33枚の「貝」の形状をしたチップを適当に置きます。3つの空きマスが残ります。
ゲーム盤の左端に数字が書いてありますが、その「行」にある貝はその数字にぴったりの歩数分、空いているマスへと「移動」できます。
移動した「貝」は裏返ります。これ以後はこの「貝」は2度と動かないし、同時に、他の貝がそのマスには入れない「お邪魔者」になります。
*移動の際は直線状。例えば「4」ならばタテ・ヨコ・ナナメいずれかにまっすぐに4マス移動する。進む途中で曲がるのは禁止。

Mimikry gameboard

ルールを読み終わった印象としては、なんというか、パズルとしては比較的軽めになりそうな予感がします。そしてこのようなムーブを2人での対人戦に応用できないかな?といつもの癖で考えてみました。
・・・・ちょっと難しそう。いや、ダイスとかに任せて左端の数字をランダムにすれば対人ゲーム化は即、実行可能なんですけど。
でもそれ、対人ゲームとして面白いか?って考えると、微妙~になりそうな予感がします。

今のところ、楽しく遊ぶための良いアイデアが出てこないので、Mimikryは今回、アイデアストックの扱いにします。2人対戦ゲーム化の検討は中止のまま放置です。
読者の皆様で、ピン!と来た方には、ぜひとも対戦ゲーム化をお願いします。お任せしますので。

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ところで、1人用パズルゲームとしてのMimikry(ミミクリ)について、その解答に迫りそうなヒント(考え方)を以下に書きます。

*絶対にMimikryパズルのヒントを聞きたくないっていう人は、これ以後を読むのをおやめください。

ゲーム盤の左端に数字があります。
これが「5行5列」ではなくて「1列(タテの並び)」しかなかった場合は、どうなるのかな?と仮定して考えてみます。
すると、上から3番目の「2」を起点として、
2→(上へ)→1→(下へ)→4→(下へ)→2→(上へ)→1→(下へ)→3→(上へ)→4
という良い感じの数字の連続性があることが分かります。
このパズルが5行5列ではなくて、「1列(タテ)」しかなかった場合については、2を起点とすれば、3を終点として完璧に一匹残らずクリアできることがわかります。
ちなみに、数字の並びとしては上述ですが、ミミクリの移動ルールは「空いているマスに貝が動く」というものですので、今紹介したのとは正反対になります。
つまり、まず一番上の「1」のところに空きマスがあった場合には、その空きマスに向かって「2」が上に移動します。以後、1,2,4,3の「貝」が移動し、最後に空きマスになるのは「もと3」の位置です。このとき、全ての貝が裏返っています。

ということは、この「タテ方向での行ったり来たり」の動きを基本パターンとしてずっと利用を続けながら、「時々ナナメ移動」を行うことによって、5列をうまいこと渡り歩けば、33枚の全消しも夢ではない。という事が分かります。

以上、古畑任三郎でした。











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