競技フットサル1年目の教科書その1(プレイヤー:頑張れば出来ること編)

こんにちは。
ラキツァールです。
今まで10年フットサルを続けていろんなプレーヤーを見てきましたが、フットサルを好きになれずにすぐ辞めていく選手がたくさんいました。
そんな選手たちがフットサルの魅力に気づかずに辞めてしまうのはもったいないなと思っておりました。
また世間にあふれているフットサル初心者向けの記事はかゆいところに手が届くものがない印象でしたので、まずフットサルを始めるにあたって戦術云々の前にこれをやりましょうというものを作ってやろうという思いで執筆しました。
その1では、サッカー経験者がフットサルを始める際に私が最初に教えることで、頑張ればすぐに出来て、かつかなり効果的なプレーについて記載していきます。

目次

1.サッカーとフットサルの違い
2.フットサルで全員が求められる「切り替え」
3.これだけでバカスカ点が取れるようになるファー詰め
4.DFが重要

1.サッカーとフットサルの違い

根本は一緒

まず大前提として、この章の題名と矛盾をしておりますが私はフットサルとサッカーの根本は一緒だと思っています。なのでサッカーで求められていたトラップやパス等の基本技術やポジショニングは当たり前のように求められます。
よく「フットサルとサッカーは別」と考え、フットサルの技術・動きを強要する指導者の下でプレーをした結果、選手個々人の良さが消えるという状況をたくさん見てきました。
しかし同じフットボールから生まれているのにサッカーとフットサルを別物として捉えるのは間違っていると思っております。
以上を踏まえた上でサッカーとフットサルの違いについて整理したいと思います。

何が違うのか

当たり前ですが、サッカーとフットサルは競技が違うのでルールが違います。ルールの違いは以下のURLにまとまっております。
https://www.jfa.jp/rule/comparison.html(JFA.jpより引用)
端的にまとめると、
・選手の人数が半分
・サッカーのコート1/9
・一人の選手が使えるスペースはサッカーの1/4、(オフサイドを考えると大体1/2)です。
・原則フラットなフィールドで室内なので、イレギュラーや天候の影響が出ません。
・オフサイドがない。
・またセットプレーについて内容が違い、4秒以内にプレー再開しなければいけません。
これだけルールが違うと、フットサルとサッカーは「競技性」が変わってきます。
私が思うサッカーとの大きな違いは「スピード感」「オフサイドの有無」「スペースの活用方法」の3つです。
ここを理解できず、オフサイドのないミニサッカーととらえてプレーしてしまうとフットサルについていけません。

2.フットサルで全員が求められる「切り替え」

皆様は岡崎慎二と小野伸二がフットサルを始めたときどちらがすぐ活躍すると思いますか?
私の答えは岡崎慎二です。
よくJリーガーがFリーグに挑戦するならという問いに対しテクニックが優れている選手があげられますが、あれはフットサルを誤って認知していると思います。ではフットサルではどのようなプレーが求められるのでしょうか?

前章でも挙げましたが競技性が違うことでフットサルとサッカーで求められることは違います。私の経験上、フットサルを始めたときに最初に活躍するのはドリブルがうまい選手ではなく、切り替えが早い選手です。その理由は前章で述べた「スピード感」です。
前章でも述べましたがフットサルのコートサイズのサッカーのコートが1/9であり、オフサイドがありません。このためゴールに到達するためのスピードがサッカーと圧倒的に違います。そのため、カウンターによって得点がたくさん生まれます。とあるデータによるとフットサルの得点の約4割がカウンターから生まれています
※フットサルで生まれる得点における最多のシチュエーションです。

つまり一対一のドリブルでDFをこじ開けることよりもカウンターチャンスのの時DFからOFに切り替えて走れる選手のほうが得点に直結する可能性が高いです。また逆にカウンターを食らう状況でもOFからDFに切り替えて走れる選手のほうが失点のリスクが減ります。だから私は切り替えが早い選手を推します。これが小野伸二よりも岡崎慎二のほうがフットサルでは通用すると思う理由です。
最後にフットサル界では切り替えについて有名な言葉が一つあります。
それは、、、「切り替え0秒」です。

3.これだけでバカスカ点が取れるようになるファー詰め

サッカーでGKとの1対1は大チャンスです。しかしフットサルは意外とそうではありません。ゴールが通常より小さくGKとの距離が詰まりやすい為です。事実フットサルでGKとの1対1の時にファールしてもDOGSOで退場になることが少ないです。つまりフットサル界では1対1は決定的な得点の機会とみなされていないわけです。
フットサルではGKがいない状態でないと決定的得点機会となりません。これはルールブックに記述があります。つまりGKがいない状態を作ることが決定力を上げることにつながります。
ではどうやって作るのか。それが「ファー詰め」です。
どういうプレーか。こちらをご覧ください。

御覧いただけたでしょうか。要するにファーに走るんです(語彙力)。味方がシュート打てそうなタイミングでひたすらにファーに走ります。ここに速いパスが来た時に押し込む。これで得点を量産できます。ちなみに筆者はファー詰めが得意で7試合8得点を達成しました。
ファーに走るのは正直辛いです。普通にカットされることもあります。でも走るんです。それで得点が生まれるなら安いもんです。

4.DFが一番重要

フットサルは5対5です。サッカーは11対11です。一人欠けたとき、辛くなるのはどちらでしょうか?
はい。簡単ですね、フットサルです。DF一人さぼるだけで簡単に失点します。サッカーでは守備一人さぼったところであまり大きな影響は出ませんけど、フットサルではめっちゃでかいです。
個人的な感情ですがフットサルをテクニックで売り出したやつを恨んでいます。テクニックよりもディフェンスです。もっと言うと(2章でも述べましたが)ディフェンスとオフェンスの切り替えが大事です。これできる人、テクニックがダメでもフットサルで活躍できます。

ざっと経験則からこんなことをまずやるべきというところをまとめてみました。どれも技術が無くても気持ちさえあればできることだと思っております。次回は技術や戦術面について触れていこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ラキツァール


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