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㉖ZigZag~フレッシュサウンドコンテスト~

「ZigZag」という、とても人気上昇中のバンドがあった。
彼らも前に書いたがPOPCONの本選会に本部推薦で出場していた。
POPCONのあと、「ZigZag」はギターとドラムが抜けた。
ギターはすぐ見つかったが、ドラムがなかなかみつからず、そのあいだ僕がFancy Freeとかけもちで叩いていた時期があった。
人気があったから、大学祭やイベントにひっぱりだこだった。

手伝っていた頃、2曲録音した、そのうちの1曲が「未来」だった。
ライバル関係である「Fancy Free」の僕は「ヤバイ、これってグランプリっぽい」と思った。
その時録音した「未来」と「よーこそDancing」です
よかったらお時間がある時に聴いてください。

そして僕のいや~な予感は当たり、この「未来」が27回グランプリ曲となった。
僕はまたつま恋に行くことを夢見てたが残念な結果になった。
しかし、なんとこの27回つま恋本選会はあのガス爆発の事件により、中野サンプラザでの開催となったのだ。
「第27回つま恋本選会」は言いやすいが「第27回中野サンプラザ大会」はしっくりしないなぁ。
***
「ZigZag」での思い出のひとつに,「フレッシュサウンドコンテスト」へのエントリーがある。
僕はこのコンテスト自体知らなかった。検索してみると「POPCON」に対抗した(ヤマハvsコカコーラ ニッポン放送vsTBS放送 )コンテストとある。
そうだったんだ…
全国大会で、グランプリを受賞すると賞金100万円、東京音楽祭への推薦、コカコーラCMソングへの起用という豪華なものだった。
「POPCON」と同じ様に地区予選から始まっていって「ZigZag」は全国大会出場までこまを進めていた。
 しかし、詳しいいきさつはを僕は聞かされていなかったか、忘れてしまったのだが、とにかく「T賀君(ドラマーです)の替わりに叩いてほしい」と頼まれた。今思うともっとT賀君と話しあえばよかったと思う。
話したのかな?そこらへんがはっきりしないけど…
何故このタイミングでT賀君が脱退したのか?
考えられるのはプロ志向ではないから?
でもコンテストでグランプリをとれるかはわからないし。
やるだけやって「プロにはなりたくないです」でもいいし、
実際この業界に替わりはたくさんいる。
T賀君がコンテストは出れば良かったのにと今でも思うのです。
僕はというと、いいのかなぁという思いはあったのだけど、困ってるようだし、結局全国大会だけ叩いたのです。
渋谷公会堂だったかな?
パンフレットが残ってないので定かでないです。
コンテストの前座は前回大会グランプリの「TMネットワーク」。今考えるとびっくり!
で、「コンテスト」のあとゲストの演奏。
ゲストは原田信二と杏里だった。
原田信二のバックのドラマーが筒のようなタムを使っていたのが印象に残っている。
コンテストの内容は、山本コータローさんがパーソナリティのラジオ番組の音源が残っている。
「スパニッシュフリー」「ZigZag」「パフェ」「田中ひろのぶ」「かや」「ファウスト」「大和みえこ」
中でも個人名の方はかなりレベルの高い演奏をされていました。
プロの方がバックをしているという話を聞いた覚えがあります。
特に個人的に「大和」さんはプロのレコーディングの仮唄をされてるような方らしく、声質も曲も僕は好きでしたが、本番よりリハの方が響きました。

この大会で「ZigZag」は見事にグランプリを獲得し、この後「東京コロンビア」でデモテープを数曲録音した。
エレーベーターで石川さゆり&取り巻きに遭遇。
雪のように真っ白でお美しいかたでした。
録音後の食事には、シーナ&ロケッツのシーナさんと鮎川さんも。
そして、事務所も決まり、、デビューをはたすことになります。
僕の母は喜んではくれましたが、POPCONに出場した時と同じ様に「もう気が済んだでしょう。帰ってきて下さい」でした。

しかも今回は「お父さんは胃の中に出来物があります。貴方が帰ってくれなければ手術をしたくてもできません」というものでした。
でもこの事で悩むことはありませんでした。
今の妻と出逢っていて、結婚の約束をしていたからです。
こうして僕は「卒業したら家の仕事を継ぐから」という約束を何年も反故にしていたのですがやっと実家に帰る事を決めたのです。