世界の楽園を紹介する楽園マップ、今回はタイのナンユアン島の紹介です。

両岸がビーチとなっているこの海岸、ここはとあるガイドブックの表紙になっていて、偶然見つけた僕はどうしても行きたかった場所。調べると、ナンユアン島という島で、満月の夜に大音量で踊り狂うパーティアイランドとして有名なパンガン島から、北のタオ島というダイビングで有名な孤島に定期船のフェリーで向かい、そこからさらに漁師の船をチャーターしないと辿り着けない場所である。実はこの時、私の旅は3ヶ月を超えて少し疲れており、その上旅程の関係でこの行程を逆算すると2時間ぐらいしか滞在できなかった。ただ、そのこともあって、たった一度だけ会った理想の異性のような、忘れ難き存在になっている。

ここは人生で見たビーチの中でもTOP3に入るとても印象的な風景だった。ビーチは裸足で歩いても平気な白砂で、歩くとキュッキュッと音が鳴る。元々この辺りは波も荒いはずなのだが、私がそこに降り立った2時間は、風景を真空パックしたような、とても静かな光景を垣間見れた。観光客もまばらで、波の音以外には何も聴こえない。太陽は照っていて、崖を上ると島全体が撮影できるスポットがあった。飲み物や食べ物を買えるレストランが１軒だけあった。それ以外にいったい何が必要か。

人生は長いのに、私はこんな素敵な島になぜ2時間しかいられなかったのだろう。また行ってみたいと思ってる。

※当記事は以下のメールマガジンより抜粋したものです。面白いと思ったらこのような記事を週に１度配信している下記のメールマガジンをご登録いただけると大変ありがたいです。