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噺家のAIロボット化




落語も、アレも、生がスキ♪////







・・・え?


生キャラメルのことですよ?






っていう、しょーーーもないマクラを、note内で擦り過ぎちゃうほど散々使い倒してしまうくらい、わたしは生で、目の前で拝聴する落語が大好きだ。




どーーーしても、聴きたい!

でも、

どーーしても、オンタイムで会場に足を運べない!

というときは、“配信チケット”を購入させていただくこともアル。

でも、できる限り現地に足を運ぶよう努める。




だってだって・・・生がイイ♪//// ← しつこい。




この度のパンデミックとともに訪れた動画配信全盛時代。

様々な仕事をはじめとする各業界のオンライン化は、想定よりも約10年早まったと唱える専門家もいる。

ZoomやSkypeなどのテクノロジーには縁遠いと思っていたわたしでさえ、そういったものの恩恵を受けるような生活を多少かじっている。

加えて、テレビ業界の焦燥感を煽るように侵食してゆくYoutube番組。

様々な法人個人がバンバンとチャンネルをつくり、矢継ぎ早に動画をアップしてゆく。

そして、このブームに乗って噺家の動画業界への参入が一気に増えた。




そんな時代の追い風を受けて、いつでもどこでも噺家さんの動画や音源を気軽に拝見・拝聴することが叶うようになった。

むしろ、クラスター回避のために動画で落語を楽しむ方が良いという意見も多いだろう。

移動の労もなく、時間の拘束もなく、感染への不安もなく、木戸銭も多少抑えられる。メリットをあげたらキリがない。

それでもやはり、わたしは現場で生の落語に耳を傾けたいのだ。




ここで前回のnoteで挙げた『ムーンショット目標』に今一度目を通していただきたい。

内閣府が掲げている今後の日本社会のあり方への目標である。


ウソみたいに現実味に欠ける目標に思えるのだが、控えめで奥ゆかしい日本という国民性を鑑みると、今までにないくらいの前衛的で積極的な目標をあげる姿勢は良いなと思う。

夢や理想、目標はちょっと背伸びして高く掲げるくらいが好ましいと思う。

内閣府によれば、“サイバネティック・アバター”というものが登場し、運用されるようになるらしい。

2030年までに、1つのタスクに対して、1人で10体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度、精度で操作できる技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。

詳細は内閣府HPに記載があるのでご確認いただきたいが、おそらくは“超高性能コピーロボット”のようなものが出来上がるということだろう。




噺家の“超高性能コピーロボット”。

そんなものの存在が当たり前になる世の中がくるのだろうか。

コピーロボットなんてパーマンの世界だけのことかと思っていたが、もしこの技術が実現すれば、動画配信どころの騒ぎではなくなる。

東京の寄席で名人の高座が掛けられているのと同じタイミングで、北海道でも九州でもリアルタイムでその名人の(コピーロボットの)高座を拝聴できるようになる。
なんて画期的で先進的で素晴らしいのだろう!!!

・・・ってみなさん思いました?

落語は、噺家も客もその場の空気感を大切にしていて、そこに“見えないコール&レスポンス”が存在する特殊な世界だ。そんな特異な芸術の舞台において、このサイバネティック・アバターは有効なのだろうか。

例えば、柳家小三治師匠のような人間国宝のサイバネティック・アバターを作るのはアリかもしれない。多くの人が是非に観たい、聴きたいと思うようなマスに受け入れらる噺家のアバターは量産されるのかもしれない。

そんな人間国宝や名人、メディアを賑わせている人気の噺家たちのアバターが増えていくと、寄席以外での活躍が目立たない噺家たちの居場所がなくなり淘汰されてしまうやもしれない。恐ろしい。

わたしは、噺家さんというのは皆ひとりひとり個性があって、バラエティに富んでいるところが良いところだと思っている。誰もが、この落語界に“ひとり”しかいない噺家である。だから、各々の高座はとても貴重なのだと思っている。

わたしのなかでは、小三治師匠の一席の価値と、無名の前座さんの一席の価値は変わらない。



とにかく、“人を笑わせることができる人間”は尊い。


世の中が便利になるのは良いことだ。

そんな世の中を追求した結果、無意識に削ぎ落としていったものの中に、価値ある豊さが紛れていたことに後から気付くような未来を迎えないことを願うばかりだ。









そろそろフィナーレか!?第3回心灯杯!










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