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百道浜から

よるの海と空
漆黒で恐れすら感じる
その黒は深いほどの漆黒で
ふと吸い込まれそうになる

漂う波音も昼のより荒く
とめどもない
その音は沈黙をよりきわだて
ふと吸い込まれそうになる

広がる夜空には月も見当たらない

一番星だけがまたたく
一点のまたたきで

暗闇の先だから
とことん暗やんだ後にはやって来る
一筋なひかりが


              楽子

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