見出し画像

【成果を出すセルフマネジメント】忙しい時ほどゆっくり動くことを意識する。

案件が立て込んで
お昼を食べる時間もない。
気がついたらトイレに行きたいなと感じ始めてから
1時間以上、席を立っていない。
一息つこうと思って買ってきたコーヒーが
冷め切ったままデスクの上にある。

こんなことはありませんか。

忙しい時はミスをしやすかったり、
人に対していつもより「雑」な対応をしてしまうことがあります。

焦っているからです。

トップアスリートには、『ルーティン』があります。

ゴルフのショットの前のリズムと行動。
サッカー選手がピッチに入るまでの一連の行動。
スイマーがレースの前に必ず行う連続した行動。

これを外したり
焦りながらやったりすると
リズムが崩れてやれるはずのことも出来なくなるケースがあります。

わたしたちビジネスパーソンも同じです。

起きてから出勤するまでの一連の行動。
PCを立ち上げてから提案書を作成するまでのアクション。
お客様先でプレゼンするまでの朝からの行動。

成功したとき、思った結果が得られた時は、
良いコンディションで落ち着いてメンタリティで
一つひとつを自分のペースで確認しながら、
急がず、停滞せず
良いリズムで行動ができているはずです。

急ぐと荒れる。

それを避けるために、意識をしておくと良いことがあります。

立て込んできたとき、急いでいる時こそ、
少しゆっくり動く。

無意識にいると、心の焦りや、立て込んできた予定を認識した時から、
わたしたちの身体は反応します。
少し臨戦体制になり、鼓動が早くなったり、体温が上昇したりします。

緊急事態への対応の際など、『ほどよい』緊迫感は、作業効率を上げたり、普段は思い付かないような解決策を実行するパワーになることもありますが、1人で立て込んでいる時は、悪い方に出ることが大半です。

そんな時は、
「落ち着こう、落ち着け、わたし」と
気持ちで気持ちをコントロールしようとしてもなかなか効果がありません。

気持ちは、実は自由に変えられるように思えて、
急には変えにくいからです。

自分の感情よりも、もっとコントロールしやすいのは自分の「行動」。

どんなに怒っていても、
どんなに笑っていても、
「右手を上げて」
と言われたら、大抵の人がすぐに右手をあげることができます。

物理的な行動は、感情の状態に関係なく瞬時に行いやすい。
そして、

「行動」は、「感情」に大きな影響を与えます。

怒っていても、笑うと怒りが鎮まる。
泣いていても、笑うと少し気分が変わる。

そうなんです。
感情があって、行動が生じているように感じますが、
実はその逆、
「行動」が「感情」に影響を及ぼすパワーはかなり大きいことが
さまざまな研修で分かっているのです。

焦ってきたら、
急ぎの案件で潰されそうになってきたら、
一層、加速しようとするのではなく、意識的に、少しゆっくり動く。

一つ、一つのアクションを、最速でやろうとせず、敢えて8割ぐらいに減速して行ってみてはどうでしょう。

パソコンのキーボードを叩くスピードがどんどん速くなっても
重要な仕事が早く進むわけではありません。

指先が超マッハで動き続けていると、心もどんどん焦ります。

ゆっくりと吟味しながら行動することによって、
焦りはじめていた気持ちも、落ち着きを取り戻すことができるのです。

いきなり駆け出してミスをすると、
余計な仕事を増やしてしまったり、
一度で終わることを二度、三度、やり直す羽目になったり。

忙しい時ほど、そんなミスは避けたいですよね。

焦ってきた自分を感知したら、
いつもの80%スローで動く。

物理的なアクションを少しだけスローダウンしてみてください。

きっと、
自分の抱えているタスクの本質を考えることができたり、
無駄かもしれない作業を見抜くことができたり、
何から確認しないとならないのか、最適な作業順を整理できる余裕が生まれたりと、
自分なりの効果を感じられることと思います。


なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。