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もはや高級マイクプリは必需品かも

本日の午後3時にエレクトリ社からマイクプリアンプのデモ機が到着したのですが、テレワーク中にもかかわらず、ワクワク感が止まらない。クラシック音楽の録音で最強と言われているあのSPL Crescendo Duoですからね。さすがに業務を疎かにはできないので勤務時間後にセッティングしてみました。

オーディオインタフェース(MOTU 624)に付属のマイクプリとの差がいかなるものなのかワクワクしながらセッティング。機器は思ったより大きく重い。まさに高級オーディオという感じ。操作に関しては一通りネットにある英語マニュアルで勉強していたので、難しくはなかった。

20分ほどでセッティング完了。電源を入れると大きなメーターがオレンジ色に点灯するところからして高級感たっぷり。

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バイオリンをステレオ録音してみたところ、あまりのクリアさと、音再現の忠実性、音色の輝きにこれぞクラシック音楽に相応しい音ということで、感動してしまいました。うっすらと涙すら流れるくらいの生音。密度も濃い。リバーブをかけてみるとコンサートホールで演奏しているかもと錯覚しそうなくらいにリバーブに溶け込みます。やはり次元が違い過ぎる。マイクのAKG C214は、これほどの情報量を収録していたのかとあらためて驚きました。マイクが覚醒したという感じです。

マイクやオーディオインタフェースの方にお金をつぎ込んでいる人が多いけれども、高級マイクプリを導入した方が遥かに音のグレードがあがりますよね。いや、この質感。これほどとは。たまりませんね。

問題は価格。302,500(税込み)。買えなくもないけどキツイね。目下のところ候補は、以下なんですけど。どうしようかな。リボンマイクもほしいところだし。

Millennia HV-3C  (¥275,000 税込)
今のところの本命。機能がほとんどないということと、そろそろ新製品がでないかというところで悩ましい。

Grace Design m201 mk2 (¥247,500 税込)
最新のマイクプリ 。最近、リボンマイク(Samar VL37)にも興味があるのでこちらもいいかなあと思っています。音を聴いたことがないので、近々、視聴予定。

rupert neve designs 5211(¥242,000 税込)
このなかでは一番安く購入でき、シルク機能というのにも惹かれるものがあります。クリーンからビンテージまで再現できるのがいいですね。

SPL Crescendo Duo(¥302,500 税込)
価格的に購入する気はあまりなかったのだけれどもこれほどの音を聴いてしまうとね。クラシック音楽専用マイクプリのまさに王者だし。 迷います。

SPL Crescendo Duoを一週間使ってみての評価

・アンプのノイズがほとんど聴こえない。驚異的なレベル。
・バイオリンの音に色付せず自然な感じ。バイオリンの音をそのまま繊細にとれる。弱音での再現能力は素晴らしい。弱音で弾きたくなる。
・ダイナミックスを極端にとることができる。音がつぶれない。ピアノ、オーケストラの打楽器収録ではかなり有利かも。
・バイオリンの音を無理なくとれるので録音していてとても楽しい。
・発熱がすごいマイクプリもあるようなのだが、ほとんど発熱なし。
・デザインが素敵。高級オーディオのような気品のある操作性。
・中身を空けることは禁止されているので、詳細がわからないがスリットから見える部品をみていると、かなりの高級な部品で構成されているのがわかる。ある意味、30万円なら安いといえるかもしれない。
・クラシック音楽を録音する最強ツールのひとつと思える。SENNHEISER、DPA、EARTHWORKSの無指向性マイクでホール収録するとえげつない感じになると思う。
・やはり高級マイクプリを使ってしまうと後戻りできないかも。コンクールの審査に出すときにこのマイクプリを使うと、かなり有利になるのではと思える。


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