ときたま映画日記●ロケ終わった。
5泊6日に渡るロケ合宿が終わった。
濃密な日々であった。
数々のうっすらとしたリスクをすりぬけて。
奇跡のように必要なカットを撮り終えた。
しかし、ある意味、必然ともいえる。
奇跡か必然か、どちらだかよくわからない。
ロケとはそういうものだろう(違うか?)。
長くない滞在の中で、雨が降った。
1日は朝ワンシーンしか撮れず。
翌日も雨で早朝からは撮れなかった。
最終日に、翌日にとってあった予備日は雨だと誰かが言い出した。
たしか晴れの予報だったはずだが。
天気は変わるものだ。
それは誰かの勘違いだったが、ネットで確認する時間も惜しく。
今日撮り切ろうと話した。
残り何シーンあるの?
と聞くと「4シーン」と言われ、その時点で撮りきれないと思った。
撮影の所要時間はよく予測できない。
どうにも足りないだろうと思った。
ところがそれが撮り切れた。
じつに不思議だ。
効率的に撮る方法は事前に考えてあって、それが功を奏したとも言える。
しかし、撮れるかどうか、ギリギリまでわからなかった。
暗くなって撮れなくなるギリギリまでかかった。
なんということだ。
解放される!
今夜の酒はうまいだろう!
映画を撮るときはアドレナリンか何か出ていて、酒が楽しすぎる。
今回のスタッフ、役者、下戸がいない。
みんな深夜に及んでヤバイくらい呑んだ。
しかし、この夜はみんな疲れて比較的早く寝た。
次の日は結局晴れて、実景の撮影や観光をしたのである。
寒さや風に悩まされたり、安物のテーブルクロスのせいで悩んだり、いろいろあった。
撮ったものに不安もある。
いろいろな課題を編集のときに先送りした部分もある。
音声についてはアフレコをしなければならないとわかった。
そんなことの途中ではあるが、撮影は85パーセントほど済んだ。
大きく前進した。
ロケは終わったのである。
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