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一風堂1994、ついにフィナーレ!最後はLet’s Go Crazy! をテーマに、3作品を披露

いよいよ残すところ後1週間となりました「一風堂1994」

2024年2月9日オープン初日の集合写真

2022年7月からスタートした「あの銘店をもう一度」も5月12日(日)で終了する「一風堂1994」をもって*フィナーレとなります。
*六角家1994+はレギュラー出店

あの銘店をもう一度メインビジュアル

これまで多くの方々にお越しいただき本当にありがとうございます。
 
そして「一風堂1994」では、GWが空けた5月7日(火)からのラスト6日間、Let’s Go Crazy!をテーマに最後の3作品が披露されます!


◎Let’s Go Crazy ~無我夢中~

テーマのLet’s Go Crazyについて、一風堂 創業者河原成美さんに伺いました。

Let’s Go Crazyを和訳すると“無我夢中”。人は短い期間でもいいから無我夢中になる時期があったかないかで大きく変わります。ラーメンも一緒で無我夢中になって作ったラーメンには魂がこもり、お客さんの表情も変わるものです。しかし人は年を重ねると知識もつくし、経験も豊富になるため、中々無我夢中になれなくなる。だから僕はラー博での3ヶ月間、その無我夢中な気持ちをもう一度奮い立たせたい、そんな思いで臨みました。

やっぱりラーメンって無我夢中にさせるし、お客さんにも無我夢中で食べてもらえれば、なお嬉しいと思います。
39年目を迎えた一風堂ですので、39年をThank youととらえ、“愛をこめて”3作品を創りました。そして僕にとってのアナザースカイである新横浜ラーメン博物館へも愛をこめて創りました。
 
まずはスケジュールからです。各作品2日間限定ですのでお見逃しなく!
第1作「ルイボスティーへ愛をこめて」 
提供期間:2024年5月7日(火)~8日(水)
第2作「さぶちゃんへ愛をこめて」  
提供期間:2024年5月9日(木)~10日(金)
第3作「一平ちゃんへ愛をこめて」   
提供期間:2024年5月11日(土)~12日(日)

◎第1作 「ルイボスティーへ愛をこめて」

提供期間:2024年5月7日(火)~8日(水) 
食数:OPEN~100食
価格:1,500円

ルイボスティーへ愛をこめて

一風堂でお冷がわりに提供しているものといえば「ルイボスティー」です。(※一部店舗を除く)

南アフリカ共和国原産のルイボスティー

何故ルイボスティーを提供するようになったのか?
河原さんによると「初めて飲んだのは97年頃。ほんのり甘みのある味わいはとんこつラーメンに合うなと思いました。最初は健康にも良いので、自分用に飲んでいたのですが、コストはかかるけど、どうせだったらお店で出してお客さんに喜んでもらえればと思い、2000年の暮れ頃に切り替えました。」とのこと。ラーメン業界のみならず、飲食店でルイボスティーを取り入れたのは一風堂が最初だと思います。

ルイボスティーを導入した際のPOP

今では”ルイボスティーといえば一風堂”と言わるほど定着したルイボスティーに感謝を込め、初めてラーメンに取り入れたのが今回の作品「ルイボスティーへ愛をこめて」です。
スープは、原点のラーメンで使用しているとんこつスープを1、昆布・椎茸でとった和だしを1、そして濃く煮出したルイボスティーを1の割合でブレンド。タレは一風堂の塩ダレを使用したルイボス塩とんこつ。

そしてジャスミンの茶葉を4%程度練りこんだ今回だのために作ったジャスミン麺(切刃:22番手、ストレート麺、加水33%)は啜るとジャスミンの風味豊かな香りが立ち上がり口の中で不思議で美味しいハーモニーを奏でます。

チャーシューは国産豚をジャスミン茶とほうじ茶の茶葉で漬け込み、燻製吊るし焼きで仕上げました。ベーコンのような食感でルイボス塩とんこつとの相性も抜群です。そしてルイボスティーで漬け込んだ業界初?の煮玉子と、クレソン、そして静岡県から直送した生わさびを添えました。わさびは最初から溶かさず途中で味の変化を楽しんでいただければと思います。

河原さん曰く「一風堂の歴史を一緒に歩んだルイボスティーにありがとうを伝えたく今回の作品を考案しました。不思議な一杯、だけどしっかりラーメンとして完成していて美味しい。おそらく皆さんは一生に一度しか経験できないと思いますので、是非食べてみてほしいです。」

◎第2作「さぶちゃんへ愛をこめて」

提供期間:2024年5月9日(木)~10日(金)
食数:OPEN~100食
価格:1,500円

さぶちゃんへ愛をこめて

ラーメン店にチャーハンという文化を日本中に広めた立役者は神保町「さぶちゃん(2017年閉店)」。
河原さん曰く「まず僕自身チャーハンが大好きで、この期間のどこかでチャーハンを出したいと思っていました。今回は僕が80年代に食べた神保町の”さぶちゃん”にリスペクトと愛をこめて創りました。その名も“さぶちゃんへ愛をこめて”です」 

チャーハンは塩味や醤油味、黒醤油など様々ありますが、今回提供するチャーハンはもろみ醤油を使った風味と旨味豊かなチャーハンです。

具材は玉子、春キャベツ、玉ねぎ、ねぎ、角切りのチャーシュー、にんにくとシンプルな構成。味付けはGWに提供した“とんこつ醤油”に使用したもろみ醤油で味付け。オーダーごとに中華鍋であおって提供します。そして付け合わせに提供されるお椀。一般的にチャーハンを注文するとスープにネギがのったものが提供されますが、今回一風堂1994で提供するお椀は一味も二味も違います。
まずスープ。このお椀だけのために鶏だけでだしをとった醤油スープ。そこにワンタンの皮を包丁切りして麺状にした麺と、ワンタンのWワンタンスープです。

ワンタンの皮を包丁切りして麺状にした麺

ワンタンは河原さんが好きな福島県白河市にある製麺所からワンタンの皮を取り寄せ、餡は豚と玉ねぎを主体としたオリジナルレシピです。このワンタンの皮は八ちゃんラーメンのコラボ時に使用した皮と同じです。

オリジナルワンタン

河原さん曰く「僕の好きなチャーハンを、麺とワンタンが入ったミニラーメンと一緒に味わってもらえれば喜んでくれるかなと思い作りました。シンプルだけど、手間はかかっているし、きっと笑顔になってもらえる味だと思っております。楽しんで食べていただければ嬉しいです」

◎第3作「一平ちゃんへ愛をこめて」

提供期間:2024年5月11日(土)~12日(日) 
食数:OPEN~100食
価格:1,800円

一平ちゃんへ愛をこめて

 一風堂クロニクルの最後を飾る16作品目は最もクレイジーな作品に仕上がりました。
河原さん曰く「僕はTVチャンピオンラーメン職人選手権での創作、そして2002年から始めた四季のラーメンで、これまでラーメンの型を破る作品をいくつも創ってきました。そんな中、今回の作品は過去にチャレンジした“ソース”と“フルーツ”を中心に無我夢中で創りました。味のベースとなるのは焼きそば一平ちゃんをイメージして作ったソース和え麺。そこにフルーツやグラノーラ、野菜、チョコレートソース、そしてプリンを添えました。ソースにフルーツ?プリン?と思うかもしれませんが、まあ、食べてみてください。きっと想像を絶する相性でびっくりすると思います。タイトルは“一平ちゃんへ愛をこめて” 良かでしょ(笑)」

ぷりぷりとした食感の特製麺にボルケーノソースを中心とした様々なスパイスや旨味を調合したソース和え麺。最初から最後までソース和え麺がベースにずっしりあり、クセになる旨さです。そこにイチゴやパイナップルなどのフルーツや、キャベツなどの彩り野菜、フルーツグラノーラ、パルメザンチーズ、ホイップクリーム、ベルギー産ダークチョコレート、そしてこのメニューのためだけに手作りしたプリンを加えました。よく混ぜて絡めて食べると、全ての食材が喧嘩をせず調和し、素材の美味しさを引き立ててくれます。クレイジーな味わいを無我夢中に食べていただきたいです。

◎6日間限定 一風堂とんこつコロッケ

そして最後の6日間、急遽「一風堂とんこつコロッケ」と「一風堂とんこつコロッケ丼」を1日合計30食限定で発売します!

一風堂とんこつコロッケ

このコロッケはジャガイモをなんと!一風堂のとんこつスープで煮込み、マッシュ状にしたポテトに原点のラーメンで使用しているチャーシューを加え、特製のパン粉につけて揚げたものです。全て手作りですので数量限定となりますが、この機会に是非お召し上がりください。

★一風堂とんこつコロッケ・・・300円
★一風堂とんこつコロッケ丼・・・500円

そして期間中、ずっと提供してきた創業時の味である「原点のラーメン」
この3ヶ月でよりブラッシュアップされてきました。限定と共に最後に「原点のラーメン」も是非味わってみてください。

創業当時の味「原点のラーメン」

◎一風堂創業者 河原成美さんより

みなさん、この3ヶ月間、何度もお越しいただきありがとうございます。毎回新しい作品を出すたびに来てくれる常連さんには、心より“ありがとう!”と言いたいですし、本当に励みになりました。そしてこのような機会を与えてくれた新横浜ラーメン博物館には改めて感謝です。
最後の3作品はこの3ヶ月間の集大成でもあり、これからのラーメン業界へのメッセージでもあります。とにかく楽しんで食べていただきたいですし、少しでも心が豊かになってくれれば嬉しいです。

僕は今回3ヶ月出店するにあたり、30年前のピュアな気持ちや無我夢中になっていたあの頃の情熱を取り戻すために、厨房に立ち続けようと決心しました。自分自身過去に創った作品と改めて向き合い、大きな気づきや勉強になることも多々あり、自分自身まだまだだなと思うこともありました。
この3ヶ月間で得たものをこれからの一風堂に繋げていきたいと思いますし、まだまだ挑戦し続けていきます。そしてグローバルリーダーとして、ラーメンという食べ物を世界中の人々に知っていただき、食べてもらい、ハンバーガーやピザのように世界中で食べられているメニューと肩を並べられるように、僕たちはLet’s Go Crazyの精神で無我夢中で取り組んでいきます。これからも応援よろしくお願いします。
3ヶ月間ありがとう!そして新横浜ラーメン博物館よ、永遠なれ!
 
一風堂 創業者 河原成美


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