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【あの銘店をもう一度"銘店シリーズ"」第28弾 カナダ・トロント「麺や颯 RYUS NOODLE BAR 」

 新横浜ラーメン博物館は、30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして、過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ、3週間のリレー形式で出店するプロジェクト「あの銘店をもう一度"銘店シリーズ"」が2022年7月1日(金)より、1994年開業時のラーメン店が約3カ月前後のリレー形式で出店する「あの銘店をもう一度”94年組”」が2022年11月7日(月)よりスタートしました。

【これまで発表された出店店舗】
銘店シリーズ(3週間のリレー形式出店)
・第1弾  和歌山「井出商店」(2022年7月1日~7月21日)
・第2弾  福島・会津「牛乳屋食堂」(2022年7月22日~8月11日)
・第3弾  埼玉・川越「頑者」(2022年8月12日~9月1日)
・第4弾  福井・敦賀「中華そば 一力」(2022年9月2日~22日)
・第5弾  静岡・伊豆「あまからや」(2022年9月23日~10月13日)
・第6弾  岡山・笠岡「中華そば坂本」(2022年10月14日~11月3日)
・第7弾  札幌「名人の味 爐(いろり)」(2022年11月4日~11月24日)
・第8弾  久留米「大砲ラーメン」(2022年11月25日~12月15日)
・第9弾  青森「八戸麺道大陸」(2022年12月16日~2023年1月9日)
・第10弾  高知・須崎「谷口食堂」(2023年1月10日~1月30日)
・第11弾  博多とんこつ「麺の坊 砦」(2023年1月31日~2月20日)
・第12弾  飛騨高山「やよいそば」(2023年2月21日~3月13日)
・第13弾  博多「元祖名島亭」(2023年3月14日~4月3日)
・第14弾  函館「マメさん」(2023年4月4日~4月24日)
・第15弾  支那そばや(2023年4月25日~5月15日)
・第16弾  アメリカ「IKEMEN HOLLYWOOD」(2023年5月16日~6月5日)
・第17弾  イタリア・ミラノ「カーザ ルカ」(2023年6月6日~6月26日)
・第18弾  佐賀・唐津「らぁ麺むらまさ」(2023年6月26日~7月17日)
・第19弾  京都「新福菜館」(2023年7月18日~8月7日)
・第20弾  アメリカ・NY「YUJI RAMEN」(2023年8月8日~8月28日)
・第21弾  博多「ふくちゃんラーメン」(2023年8月29日~9月18日)
・第22弾  久留米「魁龍博多本店」(2023年9月19日~10月2日)
・第23弾  気仙沼「かもめ食堂」(2023年10月3日~10月30日)
・第24弾  旭川「蜂屋」(2023年10月31日~11月20日)
・第25弾  札幌「けやき」(2023年11月21日~12月11日)
・第26弾  ドイツ「無垢ツヴァイテ」(2023年12月12日~2024年1月10日)
・第27弾  春木屋郡山分店(2024年1月11日~1月31日)

94年組シリーズ(3ヶ月前後のリレー形式出店)
・第1弾 目黒「支那そば勝丸1994」(2022年11月7日~2023年2月26日)
・第2弾 環七「野方ホープ1994」(2023年3月2日~7月17日)
・第3弾    げんこつ屋1994(2023年7月20日~10月22日)
・第4弾    喜多方「大安食堂1994」(2023年10月27日~2024年1月8日)
・第5弾    札幌「すみれ1994」(2024年1月9日~2月5日)

第28弾は逆輸入ラーメン第5弾として、カナダ・トロントから初上陸した「麺や颯 RYUS NOODLE BAR 」さん。日本と北米の食文化が融合した"カナダ流鶏白湯"をお楽しみください。

あの銘店をもう一度 第28弾 「麺や颯 RYUS NOODLE BAR」
出店期間:2024年2月1日(木)~2024年3月3日(日)
     ※通常3週間の出店ですが、32日間の出店です。
出店場所:横浜市港北区新横浜2-14-21 
     新横浜ラーメン博物館地下1階
     ※26弾「無垢ツヴァイテ」の場所
営業時間:新横浜ラーメン博物館の営業に準じる。
     詳細はコチラ

🍜過去ラー博出店期間
2018年10月17日~2021年6月20日

出店当時の外観

・逆輸入ラーメン第5弾

新横浜ラーメン博物館では世界21ヶ国38都市のラーメンを調査し、2013年より、日本にお店がなく、海外で独自に誕生し、地元で支持を得ているラーメン店を誘致・紹介する企画をスタートしました。

この企画の目的は、海外は日本とは違い、ラーメンを作る環境が整っていない中で、知恵と工夫で日本では生み出せないラーメンが誕生しており、その味や志を紹介するというものです。第5弾として着目したのはカナダ。
カナダの中でもトロントの「RYUS NOODLE BAR」が2018年に出店しました。

・カナダのラーメン事情

カナダのラーメンの特徴は日本やアメリカからの進出が多く、バンクーバーやトロントで成功したお店が地方都市に進出する傾向があります。
また、ラーメン店のスタイルはNYや欧州のレストラン形式とは違い、日本に近いファストフード形式です。現在カナダには150軒前後のラーメン店があり、カナダで最初のラーメン店は1989年に日本からバンクーバーに進出した「えぞ菊」と言われています。
当時は日本のバブル絶頂期で日本人企業の駐在員や旅行者がターゲットでした。カナダのラーメン事情が大きく変わったのが2010年で、日本の「山頭火」がバンクーバーに進出した頃からです。

トロントの山頭火行列(2015年撮影)

この頃アメリカでは既にニューヨークやロサンゼルスを中心にラーメンブームが起こり始めていました。

・カナダの特徴と食文化

カナダの国土はロシアに次いで2番目の大きさで、その面積は日本の26.4倍に相当します。その中でトロントはカナダで最も人口が多い都市(都市圏で約590万人)です。日本までは約1万km。直行便で約13時間かかります。

カナダ経済の中心であるトロントは、ほかにもメディア、芸術、映画、観光、スポーツなどの産業基盤が発達しています。
観光では「ナイアガラの滝」が世界的に有名な観光地と知られています。

ナイアガラの滝

トロントとは先住民のヒューロン族の言葉で「出会いの場所」という意味があり、その名のとおり様々な土地からの移住者によって構成されています。その割合はマイアミに次いで世界第2位となっていて、人種のモザイク(cultural mosaic)とも言われています。しかし犯罪率は低く、英国のエコノミスト誌が発表している「世界で最も住みやすい都市ランキング」では常に上位にランクインしています。

・麺や颯 RYUS NOODLE BARの歴史

RYUS NOODLE BARの店主、髙橋隆一郎さんは、日本の飲食店で6年間働いた後、2009年にカナダ・バンクーバーへ留学。

創業者 髙橋隆一郎さん

その後、バンクーバーの飲食店で働き、永住権を獲得。2013年に独立したのを機にトロントへ移住し、RYUS NOODLE BARを開業しました。

RYUS NOODLE BAR創業店外観(現在は移転)

髙橋さんが目指すラーメンは、「本格的な日本のラーメン」と「カナダ人が好む味覚」の融合。人種のモザイクであるトロントでは、様々な食文化が存在し、味の嗜好性は北米特有の「バーベキューソース」などに代表される甘味や辛味などの味覚がはっきりしたものが好まれます。

髙橋さん曰く「甘味は特にカナダ人に愛されている味覚です。しかし単純に砂糖などで甘さを出すのではなく、野菜を中心とした食材が持つ甘味を最大限に生かし、カナダ人の味覚に馴染むように研究を重ね、なおかつ日本人が食べても美味しいと思える味わいを目指しました」とのこと。

カナディアンのハートをつかんだ鶏白湯

実際、カナダの料理は比較的甘い味付けが多いのが特徴です。カナダの国旗にも描かれているメイプルは、先住民たちがメイプルの樹液を石のように固いメイプルシュガーと呼ばれる砂糖の塊にして保存し、過酷な冬を生き抜くための貴重なエネルギー源としていました。
また、トロントは様々な宗教や思想を持った人々が住んでいるため、ベジタブルラーメンは必須になります。そのため、スープに使う動物系素材には豚を使わず、鶏メインで作っています。

下記動画は、2018年ラー博に出店当時の紹介動画です。

・カナディアン鶏白湯

RYUS NOODLE BARのシグニチャーメニューである「RYUS鶏白湯ラーメン」。

RYUS鶏白湯ラーメン(2018年撮影)

良質な鶏と野菜を長時間弱火で煮込み、一晩熟成させます。翌日、一気に強火で炊き上げ白湯に仕上げます。長時間かけて抽出した鶏の旨味と野菜ポタージュの甘味、そして凝縮した魚介ダシのコクが調和した鶏白湯は、日本では味わえない独自性に富んだ、まさに"カナディアン鶏白湯"です。

麺はスープとのバランスを考え自然な旨味、甘みを出すようミネラル豊富な全粒粉を使用した中細のストレート。

チャーシューは豚バラ、低温調理した鶏の二種類を使用。他には、水菜、メンマ、白きくらげ、ゴマ、レモンゼストという構成。

今回期間中、シグニチャーメニューである「RYUS鶏白湯ラーメン」を中心に前回出店した時に提供した「西京味噌薫る鶏白湯味噌ラーメン」なども提供予定です。

西京味噌薫る鶏白湯味噌ラーメン

RYUS NOODLE BARはコロナ禍の中、一時休業もありながら、2021年の6月に卒業しました。最後の1年ちょっとは限られた人しか味わえませんでしたので、この機会にぜひお召し上がりいただきたいです。
RYUS NOODLE BARの味が味わえるのは2024年2月1日(木)~3月3日(日)の32日間です。皆様のお越しをお待ち申し上げております。

・RYUS NOODLE BAR本店情報

BROADVIEW AV.
786 Broadview Avenue, Toronto ON M4K 2P7
https://ryusnoodlebar.com/

・第29弾の発表は2024年1月10日!!

第29弾の発表は第26弾 ドイツ「無垢ツヴァイテ」さんの最終営業日となる2024年1月10日(水)に発表予定です。
新店舗のスケジュールはいち早くLINE公式アカウントで発表します!!
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