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誰もが集中できなくて困っている。井上一鷹さんに学ぶ3つの集中法

昨今、働き方改革やリモートワークの推進により、個人としてもセルフマネジメント能力をいかに高めていくかが重要なテーマになりつつあります。

「オフィスでは集中できない。家では仕事ができない。今、我々に求められているのは集中難民を救うこと」

そう語るのは、株式会社ジンズ(以下、ジンズ)で、集中を計測するメガネ型ウェアラブルデバイス「JINES MEME」や、「世界で一番集中できる場所」というコンセプトのワークスペース「Think Lab」を手掛ける井上一鷹さん。

「集中」というテーマに長く向き合い追求している井上さんは、どのように集中力や生産性を高めているのでしょうか。

#Ramune Method 01 井上 一鷹
森永ラムネは集中のスイッチ

井上さん02

井上 一鷹
慶應義塾大学理工学部卒業後、経営コンサルティングファームのアーサー・D・リトルに入社、事業戦略や技術経営戦略の立案に従事。2012年に株式会社ジンズに入社。現在は、MEME事業部事業統括リーダーと株式会社Think Lab取締役事業統括を兼任。著書に『集中力 パフォーマンスを300倍にする働き方』がある。

誰もが集中できなくて困っている

ー 集中の研究を長年されている中で、見えてきたことはありますか

人の集中を計測するデバイスのJINS MEMEで、これまで述べ1万人もの「誰がいつ集中しているのか?」というデータを取ってきましたが、集中を研究する中で見えてきたことは、多くの人が「集中できなくて困っている」ということです。

「オフィス集中できませんよね」と「小さい時、僕らはもっと夢中になっていましたよね」は、誰もがうなずく2大キーワードですね。

没頭することや夢中になることが、年齢を重ねるごとにできなくなっている状態に、大人になったら仕方ないよね、で片付けてしまっている人も多くいると思っていて。

人が一日に集中できる時間は4時間と言われているので、そもそも長時間集中しようと思っても難しいのです。この4時間にいかに集中してパフォーマンスを高めるか、大事なポイントは3つあります。

ポイント1

 「集中すると決意すること」

具体的に集中する時間を決めて、スケジュールに「集中時間」を入れ、その時間は他のことは排除する。

そうすることで、他の人からも突然スケジュール入れられることもなく、集中するための時間を確保することができます。

ポイント2

「集中に入るための入り方を持つこと」

これはルーティンに近い話ですが、これをすると集中モードに入るという自分なりのスイッチを持っておくことですね。

僕は、森永ラムネを集中のスイッチにしています。あの独特なボトルの形状を持つこと、ラムネの固形を流し込むという動作、この2つの動作は他の行為にはないので、集中に入るスイッチなんだという自覚をもちやすいんですよね。

ポイント3

集中を続けるための環境を整えること」

まずは一人になれる環境を持つことですね。Think Labでも、デスクの感覚や人と目線が合うことで集中が阻害されないように配置に工夫をしています。
自宅でリモートワークをする時も、仕切りや段差、色や照明などを工夫して、この場所は「集中するためのスペース」と明確にしておくと集中モードが持続しやすくなります。

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ぶどう糖で血糖値もマネジメントする

ー 井上さんはよく森永ラムネを持ち歩いているそうですね

集中力を持続させるためには、血糖値のマネジメントも大事だと思っています。
僕が糖質を摂取する時は、森永ラムネを食べるようにしています。ラムネにしている理屈はいくつかありますが、前提として糖質を摂りすぎると当然太るので、頭で使うだけ用の糖質を摂取したいんですよね。

その上で、なぜラムネなのか。
糖質をどうやって自分の体内の中に投与するかというと、食べるか飲むかの二択なんですね。飲み物だと過剰摂取しやすいし、あと持ち運びが重くて面倒くさい(笑)
携帯性がよく、必要な量を摂取し過ぎることなく保てるのがラムネのいいところですね。1日1個は携帯しています。

ーぶどう糖を摂取するタイミングも決まっているのでしょうか

ぶどう糖を摂取するのは、打ち合わせの前や打ち合わせ中です。血糖値を上げないと、ものを考える打ち合わせに出られない感覚があるので。
個人作業よりも、特に自分が中心になって話を進める打ち合わせのときに、糖質をとるようにしています。
頭を立ち上げるために、という感覚ですね。

クリエイティブワーカーやものを考えることを付加価値としている人は、集中の濃淡をつけるために、森永ラムネでぶどう糖をうまく取り入れてみるといいかもしれません。


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