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『本のフェス2019』に参加しました!

どうも、間借り本屋『タカラ~ムの本棚』の店主タカラ~ムです。

3月23日~24日に東京・市ヶ谷にあるDNPプラザ他の会場で行われた「本のフェス2019」にいろんな顔で参加させていただきました。

1.間借り本屋店主としての参加~百書店大賞
H.A.Bookstoreと双子のライオン堂が、毎年「本のフェス」で実施している「百書店」。2019年は、全国の本屋さんから2018年に読んで一番面白かった本=その本屋さんの大賞、を選んでもらって会場にズラッと並べて販売する「百書店大賞」が実施されました。

「百書店大賞」の応募資格は、公式サイトの募集告知にこうありました。

・「複数種類の本を売っている」本屋さんであること
・実店舗、ネット店舗、一箱古本市などの活動屋号、カフェの一角に本の売り場がある、ほか形態はまったく問いません。

ということで今回、私も間借り本屋として『タカラ~ムの本棚』大賞を選ばせていただきました。大賞を授賞した作品は……(脳内ドラムロール)

デイヴィッド・グラン/倉田真木訳「花殺し月の殺人」(早川書房)!!!
 店主のレビューはこちら

【授賞理由】
「本当にノンフィクションなの?」と思ってしまうほど面白く、良質なミステリー小説を読んだように感じた。1920年代に起きたインディアン連続怪死事件の謎に挑んだ捜査官たちの闘い。次々と謎は深まり、疑わしき容疑者たちは絶大な権力と人心掌握術をもって自らの罪をなきものにしようと画策する。この捜査官と容疑者との息詰まる攻防が実在の事件だとは!最後、事件は解決したようにみえるが、その物語はまだ先に続いていく。間違いなくオールタイム・ベスト級のノンフィクションである。

店主の中では、「ガルヴェイアスの犬」と本書のどちらを日本翻訳大賞に推薦するか、最後まで迷った作品です。これまでに読んできたノンフィクション作品の中でも屈指の大傑作だと思っています。まだ読んでいない方には、ぜひオススメしたい作品です。

2.本が好き!レビュアーとしての参加~本が好き!一箱書店
店主が参加している書評コミュニティサイト「本が好き!」が、今回「本のフェス2019」に初出店しました。いくつかの出版社がオススメの本を一箱に収めて販売する「一箱書店」という企画です。その中に、本が好き!のレビュアーが選ぶ2018年のベスト作品を集めた一箱も置かれることになり、その中の1冊を推薦させていただきました。

ということで今回、レビュアーとして推薦した作品は……(脳内ドラムロール)

友田とん「『百年の孤独』を代わりに読む」!!!!
 店主のレビューはこちら

【推薦理由】
海外文学のベストテンを選ぶときに必ずランクインするのが、ノーベル賞作家G・ガルシア=マルケスの「百年の孤独」である。マジックリアリズム小説の代表作として広く認知される傑作だが、海外文学好きの中にも「読みたいけど難しそう」「読み始めたけど途中で挫折した」という人が多いのも特長だ。そんなハードルの高い小説を「冗談で読む」「とにかく脱線する」ことをコンセプトとして、足掛け4年で読み進めた読書記録がこの「『百年の孤独』を代わりに読む」なのである。「海老名はイヤー!」という絶叫、ドリフのコント、植木等の無責任男、ドトールにおける攻防戦。「百年の孤独」とは関係なさそうな話題が次々と展開される華麗な脱線ぶりを楽しんでいるうちに、「『百年の孤独』、案外読めるかも?」と思わせる。自費出版なのでなかなか入手は難しいかもしれないが、読めば絶対面白い作品なのでオススメです。

この本を買ったという方のツイートをみて、すぐに欲しいと思った作品で、その後、双子のライオン堂で開催された読書会にも参加させていただき、著者の友田とんさんともお話をさせていただきました。今回、一箱書店に推薦したものの自費出版本ということもあり、会場での販売は厳しいかなと思っていましたが、本が好き!のスタッフのご尽力で販売していただけることになり、とても嬉しかったです。

著者の友田とんさんもご来場され、2日目には不足分を自ら補充までしていただいたとのこと。選書したことも喜んでいただき、会場にも足を運んでいただき、なおかつ本の追加まで対応していただき、ありがとうございました。

3.お客さんとしての参加~本が好き!レビュアーのみなさんと一緒に
もちろん、お客さんとしても参加してきました。店主が参加したのは3/23です。前日までの暑さから一転して雨もぱらつく寒い日でしたが、会場内は熱気で暑いくらいでした。

今回は、レビュアーのかもめ通信さんが上京されるということで、RaGuさん、ぴょんはまさん、サンペーリさん、タカラ~ムの5人でランチをはさんでメイン会場~サブ会場をグルグルと巡ってきました。

当日お会いすることができませんでしたが、他にも本が好き!のレビュアーさんが会場にいらしていたとのこと。ネット上のハンドルネームでしかお互いを知らないだけに、もしかしたら会場内で同じ場所に居合わせていたかもしれませんね。

彩流社のナカノヒトさんは、かもめ通信さんたちが来ているということで会場まで来ていただきましたし、サブ会場では共和国の下平尾さんにもお会いすることができました。

店主個人としては、いか文庫さんと本屋lighthouseの関口さんにお会いできたのが嬉しかったです。以前からネットでは会話させていただいたりしていましたが、いつかお話しさせていただきたいと思っていた方々にお会いできるのも、こういうイベントの楽しさですね。

いかギャングのおふたりには記念写真とらせていただきました。ありがとうございました。ギャングのおひとりが某出版社のHさんだったのには驚きましたが(声をかけていただくまで気づかなかった)、もうひとりが某製本会社のKさんと気づけずご挨拶できなかったのが悔やまれます(次のお会いする機会があったら絶対ご挨拶しなきゃ!)

というわけで、「本のフェス2019」はいろいろな形で満喫した最高のイベントでした。また来年も楽しいイベントになってほしいと思いますし、店主も積極的に関わっていきたいです。

イベント準備に尽力されたスタッフの皆さん、百書店大賞を運営するH.A.Bookstoreの松井さんと双子のライオン堂の竹田さん、本が好き!スタッフの皆さん、会場でお会いした皆さん、そして当日一緒にイベントを楽しんでくれた皆さん、本当にありがとうございました!

また来年も楽しみましょう!!


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