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サッカーをしなくても周り続ける世界で

こんにちは。
今回は私が10年以上続けてきたスポーツについて書いてみます。

この「スポーツ」という存在は私の人生そのものでもあるので今回はほんの一部分を。



父の影響で幼い頃から身近にあったスポーツの存在は、歳を重ねるごとに私の生活の中心となってゆきました。幼稚園に通っていた頃から、とにかく負けるのが嫌でかけっこも鉄棒も納得のいくまでやめない、そんな子でした。
今思うと、プライド高めの負けず嫌いで結構嫌なタイプだったのかな…なんて笑

時が経ち小学3年生。
当時はフラッグフットボールというアメリカンフットボールから派生したスポーツと水泳に通っていました。しかし、フラッグフットボールには五輪がないことからサッカーを選びました。(水泳は0歳から母と通い始めていましたが級を上げること以外に特に情熱はありませんでした。笑 泳ぐライフスキルを獲得できたのはありがたいことです。)

ここから怒涛のサッカー人生が始まります。
思いもしなかったような凄まじい経験をすることになるとはつゆ知らず、あの時私はサッカーを選んだのです。

学童で年上の子たちが蹴っているボールを一緒に追いかけて、少し誉められ、さらに、運よく友達がサッカースクールに誘ってくれたものだから、

あの時私は「サッカー」を選んだのです。



あれから11年。
今日まで五輪に出るという目標は変わらずに競技を続けています。
ただ、過去に気持ちの変化がなかったと言うとそれは嘘になります。

やめたいと思ったこともあるし、投げ出してしまいたいと思ったこともあるし、スポーツを軸に生きていく選択をした自分に自信がなくなったこともあります。


でも、
それでも、11年間競技を続けられているいちばんの理由
それは、サッカーが楽しいからでもなく、五輪に出たいからでもなく、
「仲間と”その瞬間”を分かち合えるから」
こう書くと、馬鹿馬鹿しく見えるかもしれない。
また綺麗事かよと言われるかもしれない。
でもそれが私の本音で。サッカーを続ける意義で。やめられない理由のひとつです。


9歳からサッカーを始めた私は、小さい頃からボールを蹴っている周りの子に比べると下手くそでした。
何度も何度も
どん底にいるような、
長い長いトンネルにひとり取り残されてしまったような、
そんな感覚に襲われました。
そして、あらゆる場面で技術がない現実を突きつけられました。
だからこそ、楽しくてサッカーを始めた子供達よりも、きっとサッカーを楽しむ感覚が欠けているのは事実です。
常にみんなの背中を追って追い越すことが、私がサッカーをする上でのいちばんの優先順位だったから。
でも、点を決めた瞬間、ドリブルで抜けた瞬間、足速いねって誉められた瞬間がすごく嬉しくて楽しくて。何より五輪の舞台に立ちたくて、
それはもう我武者羅に毎日を生きてきましたし、今日までなんとかサッカーを続けてきました。

そんな人生の中、仲間の存在は言葉以上に大きいものでした。
不思議なことに
あ、サッカーやっててよかった
と心の底から思う時にはいつも隣に仲間がいて、同じ景色を見ているんです。これが私がサッカーを続ける理由・やめられない理由です。
みんなありがとう

いつの間にか大学生になり、周りでサッカーをしていた仲間がだんだん新しい人生の道を選ぶことが多くなってきた歳になってようやく気がつきました。
今サッカーをしていることが人生のたったひとつの道ではないこと。競技をやめる選択肢もあること。続けるのには大きな責任が伴うこと。

正直、自分の将来どこで何してるかわからないあたりすごく不安です。
サッカー選手を続けるのであればどこの国にいるのかもわからない。
いつまで体が動くかもわからない。

それでもやっぱり納得のいくまで、
仲間という存在とあの瞬間を分かち合うことができるのならサッカーを続けるのかなと、なんとなく思います。



「楽しい」
ただそれだけの感情で長く続けられるほどスポーツは簡単じゃないけれど、

苦しい練習を、
悔しい日々を、
時に孤独な時間を耐え抜く理由にはなり得るのがスポーツ。

点が決まったときの、
相手を止めたときの、
試合に勝ったときの、
仲間と目標を達成したときの、
ほんの一瞬の喜びが10000時間そのスポーツに費やす動機になるのです。

努力ができる人は
自分を信じて疑わない心を持つことのできる人か、
その一瞬の喜びに取り憑かれた人。

つまり私にとってそれがサッカーであって、辞めようにも辞められない。だって、その「瞬間」がどれだけ美しくて、幸せなものか何度か経験しているから。
私がサッカーをしなくても周り続けるこの世界で、今日もボールを追いかけていたいと強く思うのです。


最後まで読んでくださりありがとうございます!
スポーツの力は偉大だなと感じたので文章にしてみました。

では、また次の24時間をサッカーという競技のために使ってきます:)



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