暴力団構成員等の推移(1963~2019)

警察庁のホームページ上で閲覧できる警察白書をもとに、暴力団構成員等の推移をまとめました。

推移

暴力団構成員等は1963年にピークの約18万人を記録しています。
その後は減少基調となっています。
2019年末時点で28,200人となり今後も減少が続くことが予想されます。

暴力団構成員等の推移

構成員と準構成員

前述の暴力団構成員等とは、暴力団構成員とその協力者である準構成員を指します。これを一般的には暴力団勢力として捉えます。

準構成員は警察白書の定義では「暴力団構成員以外の暴力団と関係を有する者であって、暴力団の威力を背景に暴力的不法行為等を行うおそれがあるもの、又は暴力団若しくは暴力団構成員に対し資金、武器等の供給を行うなど暴力団の維持若しくは運営に協力し、若しくは関与するもの」と定義されています。1991年の警察白書から暴力団勢力を構成員と準構成員別に示しています。これは暴力団社会が変質し、いわゆる盃事を通じて親分子分や兄貴分弟分という疑似家族関係を構築した組員(=構成員)以外の人間が暴力団を捉えるにあたって無視出来ない存在となったことを示しています。

下図では青色が構成員、オレンジ色が準構成員を示しています。右軸で暴力団構成員等のうち準構成員の占める割合を示しています。
2006年に準構成員数が構成員を上回る状態となり2017年まで続きました。
これは1992年の暴力団対策法施行以降、組織防衛の為に構成員よりも制限が少ない準構成員の役割が増加したことが背景にあります。しかし2011年の暴力団排除条例施行以降、準構成員の活動も相当制限されたため構成員と同様に減少が加速しています。

暴力団構成員及び準構成員の推移

推移の傾向

暴力団構成員等の推移を、増減傾向の観点から時期別に分けると以下の通りです。2010年以降の単年当たりの減少幅が大きいことが分かります。
※下表は増減傾向の変化によて、期間を区切っています。

画像3

※前述の暴力団構成員等のグラフの元数値データをExcelにて載せておきます。気に入った方がいらっしゃれば金銭面でもご支援頂けると幸いです。

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