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悪いことは永遠には続かないが、良いことも永遠には続かない。

情報が溢れ、複雑すぎる現代社会において、東洋哲学は悩める現代人に、多くの生き方のヒントを与えてくれます。

陰、極まれば、陽となり、陽、極まれば、陰となす。

これは、「陰陽論」の一説ですが、非常に深い意味を持っていると思います。

東洋思想では、この世の事象はすべて陰と陽からなっていると考えます。

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季節の移り変わりは陰陽の変化そのもの

例えば、四季の移り変わりもその一つで、温かな陽気と冷たい冷気(陰気)、これらは、時間の経過と共にそのバランスが変わり、春は、冬の冷気が減り始め、温かい陽気が増えていき、やがて、夏を迎えます。秋は、夏の陽気が減り始め、冷たい冷気が増してきて、やがて、冬を迎えます。

日本には、「暑さ、寒さも彼岸まで」という言葉がありますが、暑さ寒さが落ち着いて(一旦、陽気と陰気が平衡になって)、そこから寒い季節に変わる、または暑い季節に変わる時期が彼岸の頃、という意味で、よくこの言葉が使われます。

この陽気と陰気が平衡になる日、これが「春分の日」「秋分の日」です。

いわゆる「中庸の日」です。

さて、最初の一文に戻ります。
「陰、極まれば、陽となり、陽、極まれば、陰となす。」

「陰、極まれば、陽となり、」=これは、「冬至の日」を意味します。

「陽、極まれば、陰となす。」=これは、「夏至の日」を意味します。

寒い冬も、寒さが極まる「冬至」を越えると、少しずつ、寒さが和らいでいきます。

また、暑い夏も、暑さが極まる「夏至」を越えると、少しずつ、暑さが和らいできます。

つまり、季節の移り変わりにおける陰と陽の様に、世の中の事象も、絶えず流動的に動いています。

良いこともあれば、悪いこともある、それが人生そのもの

いまの置かれている状況が、本当に辛くて、どうしようもないという人は、そこが「陰の極み」、あとは転じて、陽気が増えてきます。つまり、良いことが生まれ始めます。

逆に、いまが絶頂に良い時を迎えている人は、いつかは「陽の極み」を迎え、陰に転じる時が必ずきます。浮かれてばかりいずに、今後、悪いことが起こる時期のことを考えて行動しましょう。

陰陽論はシンプルな考え方ですが、非常に、理にかなっていると、つくづく思います。

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